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続長男のことで

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有り難し有り難し 16

あれから数ヶ月が経ち、自動車免許も取得し、小遣いも派遣のバイトで稼ぎ、たまには友人と遊び、浪人生とは言えなんとか落ち着いて過ごしていた長男ですが、真面目に通っているはずの予備校にあまり行っていない事がわかり、叱りました。
本人曰く、今更周りの人間にとやかく言われても劇的にやる気もでないので言わないでほしい、受験の結果が出た時にいくらでも聞くからと開き直っています。
やる気が全然出ないらしく、現実逃避で毎日暮らしていると言っています。
現状をなかなか見れず、焦りに比例してよく遊んでいます。
だまって見守るべきか叱るべきか迷っています。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

問題は実はあなた

子供の問題は子供の問題。
彼自身が解決するしかない。
ところが、
彼が、それをまるで問題にしていない場合。
彼の問題は、あなたの問題でしかない。
子供の事でこちらが心乱されるもののほとんどは、単にこちらが問題にしているだけだったりする。
当の本人にとっては、病気だろうが、成績が悪かろうが、奇行だろうが、まるで問題にならなかったりする。
こちらの心配や気配りやツッコミやイライラなどとはまるで無縁に、その人は、その人のそれを満喫している。
イヤ、気にもしていなかったりする。
取り越し苦労だったりする。
その人の❝それ❞をなんとかしたい、と思うのは、今度はこちらの問題。
当の本人が、まるで問題になっていないのだから。
気持ちを注ぐほどに、こちらがやられるだけなのである。
そこで、今日の悟りへの修行のポイントが観えてくる。
問題視している、問題化しているのは。❝わたし❞。
その人も、それも、
❝わたし❞とはまるで無縁、無関係な動きをしている。(無私・無我)
その無私にして、無我なる姿を知ると、お互い自由な活動体となる。
ホットケる人になりましょう。
それも慈悲なのです。
お子さんはお子さんの人生です。
一度、好きにやったらいいという事をちゃんと冷静にお伝えすることです。
私としては今までは心配だった。だから今も、こうしている。でも、今日からはもうアレコレとやかく言い過ぎないようにする。だからと言って見捨てるわけではない。
何かあったらいつでも力になるから、自分を信じて好きなようにやりなさい、という旨を伝えて見守ってあげてください。
一時の反応は男の子特有のツッパリ、つっぱねです。
その反応で動じなくなってこそ、一人前の母親です。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

犯罪者にさせないように

もはや、何をするかわからない息子さんですね。
親の気持ちを考えず、高い学費を払っている予備校を平気で、しかも黙って休むんですから。
たとえば、お金がなくなったら振り込め詐欺の出し子とかも平気でやる可能性があります。
追いつめすぎて犯罪者にすることだけは避けてください。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

そうですね。
うちの息子の様な人間が犯罪者になる候補なのでしょうね。

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