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"生きる"を学びに

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有り難し有り難し 19

お久しぶりです。

長い期間不登校だったのに、学校へ無理矢理行かされて…
更にテスト期間だったということもあり、何も勉強していないのに、「点数悪かったら退学!」「学校来なきゃ退学!」「嫌な科目出なきゃ退学!」と言われもう疲れました。
祖父母にも、「そんなこと言われて悔しいと思わないのか!?見返してやれ!」などと、もう精一杯なのにそんなことを言われ精神面では限界を迎えたようで、無気力が続き私を学校へ行かせようとする人間に殺意が湧いていっそ殺して死んでやろうかとも思いました。

お坊さんの回答通りにいろいろな機関に助けを求めようと、調べてはみましたが私のいる県では不登校への支援がかなり遅れているようで役に立ちません。
その事実に驚きました。
どうりで自殺率が高いわけです。

少しでも自分の中の苦を取り除くために、サイト中のお坊さんの回答をノートに写しました。
そこでやっと、お坊さん方が言う「学校へ行かなくていい」の意味がわかりました。
高校は18で卒業するものだという価値観が刷り込まれて、自分で自分を苦しめていました。

その価値観をぶっ壊して考えてみました。
しばらく学校と距離を置きたい。
変わりに"生きる"ことを学びたい、と思い北海道へ酪農のアルバイトを一年間しに行きたいと思います。
慣れない仕事で身体を疲弊させ、牛さんと関わることで命のありがたさや、食品の大切さを学びたいです。
貯まったお金で通信制高校へ進み高卒資格を得たいと考えています。
そこから仏教を学ぶ大学へ進学して、私のように苦しむ人々を救うべく、hasunohaのお坊さん方のような僧侶になりたいです。

やっと明確に将来が見えたのに
それを母に伝えたところ、頭ごなしに怒鳴られ話になりませんでした。
姉が国公立の大学なため、家族の中に落ちこぼれがいるのが許せないんでしょう。
今まで学校へ行かないといけない、という価値観を押し付けられていたことに気づけたので、もう母の言うことを聞こうとは思いません。
もう勝手に北海道へ行こうと思うのですが、どう思われますか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

北海道に行く準備を万全にしてください。(※再回答)

あつかさん、こんにちは。

 自分のなりたい夢にチャレンジしたいのですね。素晴らしいことです。でも、10代はまだ保護者の責任、保証人がいるため、勝手にいっても、連れ戻されるだけです。相手の酪農家も迷惑をかけてしまいます。

 本当に自分の夢を実現したいのであれば、親や先生の小言なんて気にしないはずです。親の小言に心がイラつくようでは、酪農の大変さなんて我慢できないですよ(笑)。
 まずは親に従っているふりをしながら高校だけはクリアしてください。その間にお小遣い、あるいはバイトをしながら資金を作ってください。あなたが稼ぐ資金だけで通信高校に行くのは不可能です。親に反抗しながら親のお金に頼るのは本末転倒。じっくり内緒で我慢して高卒を持って親元から離れて自分で生きていけば良いでしょう。大学も受からなければ仕事をするしかないのですから。ガミガミいわれてもあなたが受けなければ良いだけです。親のお金を当てにしなければ、自分の生き方を選ぶことができます。親に支援をしてもらっているうちは親の言うことを聞かねばなりません。本当の自立とは自分だけの力で生きていくことなのです。
 だから高校中退では仕事も満足に探すことができません。あなたの夢が実現しなくなります。本当の努力はいやなことから逃げず戦うことです。
 あつかさんは、お坊さんになりたいのですね。その夢の目的のために努力してください。親のガミガミに負けてはいけません。お坊さんになるのであれば私も応援しますよ。良ければ弟子になってください(笑)。応援します。がんばって!合掌

※いろいろ研究しているのですね。良いことです。ただもう少しです。
自立は学費だけではありません。学校での教材費の他に、衣食住の生活費もかかります。万が一病気をすることだってあります。保険料も払わなければなりません。自立するためには生活費を毎月かせぐ他に、ある程度の余裕の費用も大切なのです。自立するための情報がネットにはたくさんあるので、そこも調べて自分の行動が失敗しないかどうか、完璧なシュミレーションをしてください。
 
 心の疲れは、その日の中で消化していきましょう。たとえば好きな歌手の歌を歌うとか趣味を充実させて、ストレスにならないような技術を身につけてください。自立の社会はその何倍もの苦しみとストレスが待っています。それに打ち勝つ練習と思ってください。

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目的は何か

あつかさんこんにちは。お久しぶりです。

お話しをお聞きしていて、なんだか親御さんや先生はあつかさんを「学校に行かせる・卒業させる」ことが目的化していて、あつかさんは「学校にいかない・親御さんや先生に反抗する」ことが目的化してしまっているようにお見受けしました。

大事なことは学校に行く・行かないではなく、親や先生の言う事を聞く・聞かないでもなく、あつかさんがあつかさんの人生をあらゆる責任を引き受けて生き生きと生きることですものね。

そのために学校に行く必要があればいけばいいし、行く必要があっても今はどうしても難しいということであれば何か他の方法を考えなければなりません。

それであつかさんなりにたどり着いたのが

・"生きる"ことを学ぶ
・北海道へ酪農のアルバイトを一年間しに行く
・仏教を学ぶ
・僧侶になり苦しむ人の力になる

といったことだったのですね。とても素敵で素晴らしい目標だと思います。私としてはお母様に頭ごなしに怒ったり否定せずきちんとお話を聞いて欲しかったなあと思います。

でもどうでしょう、あつかさんがお母さんの立場、あるいは先生の立場だったらどう考えるでしょう。
どうしてこんなに学校に行かせようとするのかな?ということを自分とは違う立場で考えた時、まあ納得はできないにしろ言う事もわからなくはないかなあ、というくらいには思えるのではないでしょうか。

誰がなんと言おうとあつかさんの人生はあつかさんしか生きられません。誰も代わりはききません。
目的を「学校に行く・行かない」に設定せず、自分の人生を生きる上で必要な道を歩みましょう。
あらためて考えてあつかさんなりの答えが出たら、親御さんや先生と冷静に落ち着いて話してみましょう。向こうがどんなに怒ろうとも、こちらは向こうの立場に思いを馳せながらもきちんとこちらの気持ちを伝える。 自分だけじゃ実現できそうもないことは協力を得ながら一緒に考える。
せっかく学校に今は籍を置いているのですから、学校(授業)に通わずとも使えるものは使っちゃいましょう。

学校が全てではありません。あつかさんの全てに学校が入るなら学校に行くのもありです。

僧侶の道に進むのだとしたら、楽しみに待っていますよ。私は北海道ですから北海道の酪農に目をつけていただいたことも嬉しいです(笑)

さあ、あつかさんはどう生きるか。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

染川智勇様
心が疲弊してしまったので学校関係から一旦離れて、生きることを学びたいと考えたことだったのですが…
それが一年間のバイト料だけで通信の高校は通えるのですよ。支援制度があるので学費が減額されるそうで。
親のお金を当てにしないうえで自分なりにみつけた自立の方法だったんですが…
もう少し考えてみることにします。
回答ありがとうございました。

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