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死後の再会について

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質問んが多い中、既出の質問でしたら申し訳ございません。
さて、人は死後あの世というところに行くそうで、そこにはすでに亡くなった方々がいると聞きます。
しかし、一方人は死後49日で再度生まれ変わる輪廻を繰り返すとも聞きます。
いったいこれはどう受け取ればいいのでしょうか?

私はおそらくだいぶ先とは思いますが死んだあと、尊敬し心の支えとしている亡父にあの世で再開し、“良く頑張ったな”と褒めてもらうこと、その他既に亡き人々に再開できることを本心から楽しみに(それ頃心の支えとし)、苦しい時を乗り切っているので、上の疑問を持った次第です。
亡くなった方々はあの世で待っていてくださるのでしょうか、ご回答をどうぞよろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「死ぬ」とは「帰る」こと

僕がいつも参考にしている本に、絵本「葉っぱのフレディ」があります。
買って絶対損はないので機会があったら是非読んでくださいね。

まず、49日や100カ日などの法事がありますね。
あれは、正直なんの根拠もありません。ほかの方が説かれているように、死んだ後のことは死んだ人にしかわかりませんから。
けれど、単にお坊さんのでっちあげでもありません。近代社会になって百数十年、世界中で行われている先祖供養がなくならないのは理由があるのです。

それは、「先祖供養は、子孫のためにあるもの」だからです。
亡くなった人との別れを悲しむだけでは人はつぶれてしまいます。祈り、感謝し、自分の心に整理をつけていくのが先祖供養です。
そのために、一週間ずつお参りをして、心も環境も落ち着く49日に一旦区切りをつけ、故人がいなくても生きていけると覚悟も決まる100カ日、最後に故人を送りだすのです。
そのための手段として、法事があるんです。
先祖供養の本質は「感謝」。
あなたがいなくては私はいませんでしたと、感謝を伝えるのが法事であって、死後の世界などはあくまで遺族を慰めるための方便なんですね。

じゃあ、死んだら終わりなのか?
それは違います。
そもそも、この世に終わりなんてありません。すべての命が、この地球から生まれ、そしていつかは地球に帰っていきます。まるで大樹の木の葉のように、芽吹いては枯れ、幹の足元に落ちて土に還って、そして栄養となり幹に吸い上げられ、春にまた芽吹くのです。

私たちが木の葉ひとつひとつをみて「これはまったく別の生命体だ」と思わないように、実は私たちは姿かたちが違うだけで地球という大きな生命の営みの一部なんです。
だから、根本的に他人も自分もありません。すべてが本質的には同じなんです。それを哲学的に説いたのがお釈迦さまで、「すべては因縁によって生じ滅する」とおっしゃっています。

生まれ、死んでゆく、こういった大きな変化は、リアルタイムを生きる私たちにとって見れば衝撃的であり、未知であるがゆえに恐怖です。
しかし、死ぬのは大自然の生命の営みの一部、「死ぬことは生きること」なんです。
いまでも、おじいさんはあなたの中で生きていて、いつもあなたをほめてくれているでしょう。
おじいさんは先に散ってしまったけど、あなたの栄養となって、いまでもあなたを生かしてくれています。

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有り難し
おきもち

再会することができます

拝読させて頂きました。
私達はその生前の心がけや行いによってその行き先が変わって参ります。
悪言悪業多ければその報いとして地獄に往き多くの苦しみを永年にわたり受けることになります。
正しい言葉正しき行い多ければ天国や人に生まれることもあるでしょう。

とはいえ私達の心や行いは様々な悪や罪を作り出しているのが実情です。或は己の我欲の為に貪りや人を傷つける様な悪業を行ってしまうのが私達です。
その様な悪しき行いを為せば自ずと地獄往きとなります。

ただその様な愚かな私達を仏様はお導きなさって下さいます。そして仏様の元に生まれ変わり心から安心し穏やかに過ごすことができるのです。
そして先に旅立たれた親しい方ご縁のある方々と再会することができるのです。
そして皆さん共に仏様の元で仏様の教えを受けて悟りを得ることができるのです。
つまり皆さん共にご成仏させて頂くことができるのです。

どうぞあなたも仏様に救われ正しく導かれてます様にと心から仏様にお願いなさり、誠心誠意心を込めて「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」のお念仏をおとなえなさって下さいね。

仏様は必ずあなたを正しくお導きなさり仏様の元つまり極楽浄土に往くことができるのです。

そしてもしもあなたのご縁ある方が亡くなられていたならば、或はこれから亡くなるならばその方が仏様に正しく導かれます様その方の為に心を込めてお念仏おとなえなさって下さいね。

先に亡くなれた方は必ずや仏様の元であなたを見守り待っていて下さいます。

その方とあなたは仏様の極楽にて必ず再会することができるのです。そして共にご成仏させて頂くことができるのです。

これからのあなたの人生が必ず仏様に導かれていかれます様どうぞお念仏おとなえなさって下さいね、そして心安らかに日々をお過ごしくださいね。

仏様もあなたのご先祖様もいつ如何なる時もあなたを見守っていて下さいますからね。

南無阿弥陀仏なむあみだぶつ 合掌

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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こんにちは。

 死んだ後の世界から帰ってきた人はいないので、死後の世界がどうなっているかはわかりません。

 ここからは私の考えですが、49日までは、三途の川を渡ったり、閻魔様の裁判を受けたりして、49日後に、ご先祖さまの世界に生まれ変わるのではないか、と思っています。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

ご回答をくだされた皆さま、ご多用中さっそくありがとうございました。
これからも向うで会えるであろう、父や親類縁者、友に ❝良くやってきたな❞ と言ってもらえるように生きてゆこうと思います。
決して無理はしないで、じぶんなりに。

「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

有り難し有り難し 3
回答数回答 1

死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

有り難し有り難し 2
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ