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自分の人柄について

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この前大学の課題が酷評を受けて返ってきました。
自分で言うのも憚られますが、普段の成績や態度は良い方なので周りにとても驚かれました。

私自身は中身を受け止めて、特に気に病んでなどいなかったのですがその評価をした先生から「実際ああは言ったけど気にしなくて良いよ」「本当にこれで全て決まるわけじゃないし」など過剰なフォローを受けました。何だか逆にショックを受けました。
他の先生方(その授業は多くの先生方が担当しています)にも、もの凄く気を遣われています。

冗談でからかわれて、私は「面白いなぁ」って思っていたのに後で真面目に謝られます。自分がそのような扱いにくい人オーラを出してしまっているのかなと悩んでいます。

普段は自己判断ですが表情豊かにしています。割と良く笑う方だとも思います。

かつて高校で不登校になったときも同じような状況になりました。その時は「あの子に傷つくことを言ってはいけない」と周りに気を遣わせてしまっていたことが理解できますが、今は全く心当たりがありません。

何だかそのような人柄を盾にして生きているようで自分が情けないです。本当にその人が言いたかったことも私の雰囲気で言わせないようにしているのかなと罪悪感でいっぱいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

フォローとは、「人を思いやる」ふりをした「自己愛」

わたしたちゆとり世代は怒られることに慣れていないとよく言われます。
しかし、ゆとりど真ん中の坊主である僕は声を大にして言いたい。

「あんたらが怒り慣れてないんだろ!」

若者に反発されたくない、嫌われたくないから怒らない。そういった人たちの優しさは、相手に対する優しさではなく、ほかでもない自分のための優しさ、人とぶつかることを恐れる自分を守るための利己的な優しさなんです。

それは、私たちの世代同士にもいえます。冗談で「いじった」けど、本気で嫌われたら困る。陰口を言われたくない。だからフォローする。

あなたが感じている「気を遣われている感」は、それはあなたのためではなく、その人たち自身の保身なんです。
普段の冗談話はまだしも、大学の教授が酷評をした後にフォローするなんてあってはいけません。フォローが必要なくらい気弱だと思うなら、最初から酷評しなければいい。叱るのは、その人の為である以外に理由があってはいけないんですから、叱ったら叱りっぱなしでいいんです。
あなたは、自分自身をしっかり俯瞰で見れているから、評価を正当なものだと理解できている
。結果を受け止めて「次は頑張ろう」と前を向ける強い人です。
しかし、その教授が「自分が嫌われたくないから」不用意にフォローする。そのせいで、気にしなくていい余計なことを気にしてしまう。これはその教授の悪手と言わざるを得ません。

世の中、そういった「優しさに見せかけたエゴ」が多くあふれています。あるいは「他人のためと見せかけて実は自分を守るニセの優しさ」とも言えるでしょう。

実は、そうして優しさを盾にしているのはあなたではない、彼ら本人なんです。

あなたは、余計なことを気にしなくていいんです。
「ああ、こいつ自分の身を守ってるな」と温かい目で見守ってあげてください。

それだけで、あなたの心にも余裕ができるでしょう。

とりあえず次の課題、頑張ってください!

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

不悪口院 恵成さま
とても分かりやすくて、一文読むごとにすとんとおさまる感じがしました。
私が感じていた違和感の原因にも気づけました。
もしかしたら自分も「優しさに見せかけたエゴ」を使っているかもしれないので気をつけたいと思いました。
モヤモヤが晴れました!本当にありがとうございました。
課題頑張ります!!

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