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差別とか叩きとか軽視とかそういうの、どうなんだ?

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最近、特定の性別や人種、特徴などを否定する風潮が広まってきているような気がします。

人種に関するヘイトスピーチのデモやその類の出版物はもちろん、ネットでの”○○叩き”もひどいものです。テレビでも「これだから○○は〜」みたいなネタで溢れていて、疑問を感じます。

以下はあくまで私の意見なのですが…。

人には確かに、男とか女とか国籍とか、区別があり、生まれつきどこかの集団に属しています。でも結局は一個人であって、○○だからこうだ!というのは無いと思うのです。

性格などの違いから、あの人は嫌だ、と思うことはまだ納得ができます。でも、あの人が嫌だからあの人の属している集団もみんなそうなんだ、となり、それを叩く理由がわかりません。しかし、世の中にはこういうことを言っている人がたくさんいます。

そう言っている人にもその人なりの考え方があって、それ自体を否定したいわけではありません。

誰が加害者で誰が被害者か、なんてことがよく分からずもつれあい、表現や思想がより過激になってしまう事が恐ろしいのです。

意見を主張することは、素晴らしいことです。しかし、主観だけの暴力的な考え方が、結果的に多くの人を傷つけてしまうのを見るのは、私はもう嫌になってしまいます。

この世の中において、お互いを個人として受け入れ尊重する人が増え、冷静な主張や討論をしてほしいと思います。

わかりにくいことをずらずらと書いてしまい、申し訳ありませんでした。私の意見の中でそれは違うのではないか、という部分があれば遠慮なくおっしゃってください。

最後に質問です。
お坊さんは、最近のこういった風潮に関してどう思いますか?

また、これから未来を背負って立つ私たち学生は、何をしていけば良いと思いますか?

よろしければ、回答やアドバイスをお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

問う

>お坊さんは、最近のこういった風潮に関してどう思いますか?

差別とか叩きとか軽視とかそういうの、どうなんだ?

それな!です。まさにそれ。

今、現にある問題をどうでもいい、しょうがないと片づけない。かと言って私の意見が正しい!という立場にも立たない。

まさにこれって「どうなんだ?」と問う。私の問題として主体的に考える。

>これから未来を背負って立つ私たち学生は、何をしていけば良いと思いますか?

前述の通り、一人ひとりが今ある問題を主体的に問うことだと思います。
この「問う」ということが難しいのです。問うだけ?考えるだけ?行動しないの?と言われますが、本当に問うということは動くものです。これでいいのかと実際に確かめる。そしてまた問う。

逆に答えを握ると人は動かなくなります。頭の中で考えた答えに安住してこれでいいのだとふんぞり返り実際の問題には目をつぶったり、ちょっと動いてみたらもうオレはやったからこれでいいと自己満足したり…つい人間は答えを握り、「私が正しい」という立場に立ってしまうものです。

もちろん私も例外ではありませんので自戒を込めて書いています。
世界の問題は私と無関係ではありませんね。私も世界の構成員であり、つながっているのですから。
それぞれ置かれた場所で目の前の縁について問い、そして自らの歩みで証していきましょう。

「教・行・証」です。

教えを聞き、行動し、証明する。そして問う。の繰り返しです。

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

プライドの煩悩、怠けの煩悩

お釈迦様みたいに悟った方は別ですが、普通。誰にでもプライドの煩悩があります。
あ、煩悩とは、心の中にある、悩み苦しみの原因になる性質です。
プライドの煩悩は、自分で自分はすばらしいと思いたい煩悩です。
自分はすばらしいと思うためには、自分を評価します。自分を他人と比べたり、過去の自分と比べたり、理想の自分と比べたり。
プライドの煩悩があると、他人をディスって上から目線になりたくなるのです。

あと、誰にでも怠けの煩悩があります。
面倒くさいなぁ、手抜きしたいなあ、という煩悩です。
差別は、判断の手抜き、怠けのために人間があみだしたものです。
目の前に虫がいるとします。この虫が襲ってくる危険な性格かどうか、いちいち判断するのは面倒くさい。ですが、「スズメバチ」というレッテルを貼って差別すれば簡単。とりあえずスズメバチだったら皆危険だと「差別」すれば、判断は簡単。
差別とは、そのような怠けの煩悩が背景にあります。
1人1人を丁寧に観察し、判断する。
これが大切ですが、そのためには、怠けの煩悩とたたかう「精進」という能力を磨く必要があります。
基本的に、人間は差別したがるのです。
だからこそ、法律で取り締まる必要がある。
心の中で差別するのは自由でも、それを口に出したダメ、とかね。

問いへの回答
最近の風潮については、プライドと怠けの煩悩が原因。今に始まったことじゃかい。
これからの若者への期待については、自分の煩悩に気付き、他人の煩悩には慈悲の心を。

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有り難し
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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

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