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私はいつも一発逆転を狙うと失敗してしまいます。なぜでしょう?

回答数回答 3
有り難し有り難し 12

タイトルの通りなんですが私はいつも現状に満足できない状況
が続くといつも「次。こそは」と一発逆転を狙うんですがいつも
なぜか失敗してしまいます。
この原因を仏教的に分析するとするならば、仏教では現在の
状況をもっとも重要視しているので未来の状況をよくすることを
考えるということによって今、現在のことがいい加減になってしまうから失敗してしまうという分析になると自分では思うんですが、仏教に詳しいお坊様はどう解釈しますか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

未来をみつめて今を行動します

仏教は奇跡、偶然を完全に否定し、
因縁果報を説きます。
積み重ねの結果として今があり
これからの積み重ねが未来を作る。
このような教えです。

一発逆転は考えず目標に向かってコツコツと地道に歩みを進めることです。

5
有り難し
おきもち

「平等」という嘘を信じるな。 仏はこの世が不平等であり辛苦から絶対に逃れることの出来ない世界であるという。絶対に逃れることが出来ないにも関わらず、「平等」によって或いは「楽」によって人間が救われるというのは矛盾である。 不平等で辛苦極まりないこの世をあきらめ死後に救いを求めるのも人間否定そのものでお話にならない。 平等というのは自分が助かりたいという思いから生まれた自己優先の魔界の教えである。仏教はそうではない。 人を助けることを優先にすれば自分も救われるという考えだ。 人のために活きることで不平等が不平等でなくなり、辛苦が辛苦とも感じなくなるのである。 世のため人のために働いてみる。 「有り難う」 その言葉で、人はそれまでの苦労が苦でなくなるのである。 これが仏教の真の教えである。 生温い癒やしなどまったく意味がない。 積極的に人生を切り開くための教えに耳を傾けるべきである。 お寺やこのようなサイトの利用は一回にとどめなければならない。何度も相談するということは、まったく良くない傾向である。 お坊さんから聴く「仏の教え」によって生きる力を得て、二度とお寺に相談する必要がない幸せな人生を手に入れて欲しい。 本来ならば実際にお寺に足を運び相談すべきである。ここでご縁のあったお寺さんに必ず足を運ぶべき。それが億劫ならばその程度の悩みだということ。本当に切羽詰まっている人は必ずお寺に足を運ぶ。 その観点からご自身の悩みがどの程度のものなのかを推し量ってみることも有効であろう。 それと仏の教えが必要のない質問は無視する。なんでも応えてくれると思ったら大間違いだ。

踊りながら歩く

こんにちは。今回の問いは、6月の「レールの上を歩きたい」と繋がっているのかなぁと想像します。
私はお寺に生まれて坊さんをしていますので、まぁ「敷かれたレールの上」にいるのだと思います。で、敷かれたレールというと、「ちゃんと未来に繋がっている、歩いていれば人生間違いない」というイメージがあるかと思うのですが、そうもイージーな道でもありません。小さい頃は何かと「お前のウチはお寺だからな」と言われ続け、大学後半は周りの就職話から全く浮いた存在でした。現在のお寺は、いろんな月刊誌などでも取り上げられるように、決して将来安泰でもありません。東京にいますが、次の関東大震災が来たらその先どうなるか?きっと移住することはかないませんし。
ですから、前回のお答えにあったように、「歩かされるのではなく、自分の意思で歩く」ということ、もっと進めて「歩くペースは自分で決める。何をしながら歩くかも、どんな風に歩くかも、自分で決める」という決心はしていました。
お坊さんとしては、宗派の許可を受けて「お葬式を出すことができる、仏教の・宗派の教えを伝えることができる」というのは下限の話で、その上の加減は結構イロイロあるのです。
だから、一発逆転!というより「基本はキープでやり方次第」という志向になっていると感じます。自分を根底からひっくり返すことはしない。恐らくあなたは「どんな逆境からでも、這い上がってみせる!」というような枠組みより、「ちょっと変えてみよう」というトライの方が合っているのではないでしょうか。「根底から変えたい」というのは「何もかもうまくいかない」と感じてのことでしょうが、もう少し我慢してよく見ると、糸口が見つかることは良くあるはずです。粘りの問題。
ということで、「あーもう一発逆転しかないか」と感じたときに、「いや、何か抜け道あるんじゃね?」と、取り敢えず問いを立ててみてはどうでしょう?
ま、玉砕してスクラッチしていくのも、若いウチには可能だと思うし、寧ろ若いなら勧めたいところでもありますが。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

花火ではなく、線香のように

マッピーさん、はじめまして。

一発逆転を目指しても失敗してしまうのですね。
それは、一瞬で消えてしまう花火を打ち上げようとしているのです。一瞬のきらめきのために、何ヶ月も準備します。そしてやっと一瞬のきらめきを見せるのです。

一発逆転を目指すマッピーさんは、花火だけを見ています。それでは失敗します。
線香のように、積み重ねることで成功にたどり着くのです。

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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の月例法話の他に、地域の出張法話の依頼もあります。 出張法話で寺のある地域の特産品「梨」を紹介するので、「梨のおじゅっさん」として有名になりました。 ホームページ http://houwa-kanonji.com/

質問者からのお礼

さまざまな回答ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ