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結局追い出されてしまいました。

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先日、女性同士の人間関係は難しいとご相談させていただいたのですが、結局私一人仕事をやめることになりました。

半年ほど前に辞めた上司(男性)が、気分屋の女性たちを含めた数人の教育係として会社の意向で戻ることになったのですが、その実、今の私の業務を彼が担当することになりそうです。彼は以前精神的に体調を崩して当社を辞め、しばらく定職に就かずにいたそうなのですが、一年もしないうちに戻ってくることになりました。物腰の柔らかい、人にノーと言えないような人なので、女性陣には扱いやすそうな方です。
「だからもうあなたなんか必要ないからね」
そういわれたような気がして、会社をやめることにしました。

元上司が戻ることが決定してから、気分屋の女性たちは私と一言も口をききません。挨拶もしなければ内線もかけてきませんし、何か用事があって話をしようとしても不機嫌な態度をとられ、何かしてあげてもお礼の言葉も出てきません。あごをちょっと突き出して不機嫌そうに会釈するだけです。その上、私の職場には姿も現しません。徹底されていて恐ろしいくらいです。

なんだか追い出されたような気がしてもやもやが止まりません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

もやもやしますよね

生きることはもやもやするものです。
人間というのは自分中心に物事を考え、どこまでも自分の納得を求めますが、実際には思い通りにならないものですからもやもやは避けられません。世の中は自分の納得とは無関係に回ります。

もやもやは避けられませんが、もやもやを減らす、あるいはもやもやを受け入れるには自分の「思い」ではなく、実際の事実をベースに物事を考えるクセをつけることです。

ご自身でもおっしゃっておられますが追い出されたのではなく、追い出されたと「思っている」のでしょう。確かにあなたは女性たちからあまりよろしくない扱いを受けたのかもしれませんが事実は「あなたが退職を選択した」のでしょう。
仕事なのですからあなたの部署に顔を出す必要がなければ顔を出さないのも普通ではないでしょうか。それにより業務に不都合が生じておらず、普通に仕事が回るのであればそれで問題ないのでしょう。そうでないのなら話は別ですが。

物事について自分の「こうであるべき」「こうあってほしい」「こうでなければならない」という自分の「思い」を上書きし、その「思い」と現実を比べてどうかと考えるのでなく、物事が「事実」としてどうなっているかについて自分で考え、自分の態度を選択しましょう。

考えても分からないことはいくら考えてももやもやするものです。もやもやする時に自分が相手にしているのは「事実」か自分の「思い」かを確かめてみましょう。

もやもやしたら深呼吸する、念仏する、目を閉じる、背伸びする、などなど何か決めてそんな型を持ってみてはいかがでしょうか。
その型を形作る時は自分が「事実」と「思い」のどちらを相手にしているのか確かめなさいと求められているのだとクセがつけば効果アリかもしれません。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

法覚寺 吉武文法ご住職様>厳しいお言葉でしたが、大変心にしみるお言葉でした。ありがとうございます。このお言葉を頂き、ただ私は誰かに「可哀想に」「大変だったね」と言葉をもらいたかった、同情してもらいたかった、慰めてもらいたかっただけに過ぎないと気づきました。しかし、それだけでは前に進めないことにも気づかされました。
この相手の方たちにモヤモヤしている状況よりも、自分の事実を受け止め、歩き出す決心がつきました。気遣ってくださる社員の誰かが「やめないで」と言ってくれることを期待していましたが、お言葉を頂いて「事実」を見たとき、それでやめないで残ったとして、このもやもやは拭えるものではありませんし、今の状況が変わるとは思えません。さらに悪くなる方向も考えられます。追い出されるような形であったとしても、そんなところは退社して新たな場所で再スタートを切ることが今の自分には一番いい選択肢だと決断できました。
幸い、転職を応援してくださる方もいらっしゃいますし、快く面接をしていただける会社さんも見つかり、風はよいほうへ向いていると実感することもできています。ご住職のお言葉のおかげです。ありがとうございました。

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