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嫉妬深く、自意識過剰な自分が嫌です。

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そんな自分とどう付き合っていけばいいでしょうか。

趣味で絵を描いています。
始めて2年ほどで、技術はまだ未熟ながらも楽しんで描いており、絵を通じて交流の幅が広がるなど非常に充実しています。
…と、それは精神が健やかな時の話で…。
歳を重ねている割に精神面は大変未熟で、自分の思うような評価や結果が得られないと、他者を羨んでは妬み、ひとしきり荒れては自己嫌悪に陥ります。
『その人』は、多くの人から支持されて、自分の言動を受け入れられており、その席はさぞや気持ちがいいだろうなぁと、(自分なりに絵の練習をしたり、研究をしたり、努力を重ねているつもりですがなかなか予想に反してしまい、何が足りないのかどうしたらいいのか分からず、結局迷子になってしまいます)
など…自分の力量を差し置いてその人がとにかく羨ましく感じます。
…その人となまじ仲良くなってしまったので余計に、嫉妬に繋がってしまう気がします。
その人は非常に高い技術と表現力を持ち、頭の回転が早いので伝達力もあり、実際にもう何度も会っていますが人間的にも(年下なのに)成熟しており、とにかく完璧です。
大好きで、尊敬できて、楽しくて、そして余計に、劣等感を抱いてしまいます。
そんな自分が嫌です。
大好きな人が評価されていることを素直に喜べないこと、肩を並べていると勘違いしていること、嫉妬してしまっていること…、おこがましいにも程があることをし、器の小ささに嫌気がさします。
憎い、見たくない、でも見たい近付きたい。趣味もやめたくない、評価が欲しい…と、堂々巡りです。
話がそれてしまいましたが、いつもこうして、心のざわつきをおさえきれず自己嫌悪して、時間の経過と共にようやく回復してやっと平穏を取り戻せる、を繰り返してしまいます。

もう少し自己評価や自意識過剰を抑えられれば、嫉妬を感じずに済むのでしょうが、なかなか上手く行きません。
こんなに恥ずかしい人間で、その人以外の、私に付き合ってくれている人達にも申し訳なく、情けないと感じます。
今更、性格を直したいとは思いません。これを引っ括めての私なので、手放す事はできない訳ですが、せめてどういう考え方でいればもう少し自我を保てるのか、折り合いの付け方が分かれば、少しは陥らずにすむのかなぁと思います。
もし何かご教示いただけるのであれば、幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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人と比べるのではなく昨日の自分と比べる

こぐまさん、こんにちは。

絵の上手い友達に嫉妬してしまうのですね。人間だれでもそうですよ。それは、あなたの上達したいという気持ちと表裏一体の気持ちです。だから当然思うことなのです。でもその嫉妬のエネルギーをどこに使うか?こぐまさんはもうすでに、これではいけないと思っているのですから、解決の道に進んでいます。そのエネルギはーは自分を向上させるエネルギーに使わなければなりません。そして比較するのは他人ではなく、昨日の自分なのです。昨日の自分よりも1ミリでも向上したい気持ちであれば、どんどん向上できるはずです。それは自分の気持ち一つです。

 私もこぐまさんよりも低いレベルで落書きレベルのマンガ絵を書いています。10代の若い頃は上手く描きたい、みんなから上手いといってもらいたいと思っていましたが、あることがきっかけで絵を止めてしまい、去年から30年ぶりにまた描き始めました。今は、ただ自分の喜びで描きたいと思って、上手い下手関係ありません。アートって自分の心を描くのですから。ビジネスプロでない限り、相手に褒められることなんて関係ないのです。でもそこで少しでも自分の理想とする絵技術を得ようとすれば、上手い人作品を見てどんどん向上すれば、良いのです。その時は普通に「すごい!こういう表現があるのか。真似して勉強してみよう」と素直に尊敬し学ぼうとします。
 こぐまさんも隣の友達には嫉妬しますが、ピカソやルノー、ゴーギャン等々の最高の作品を見て上手いから嫉妬しますか?しないでしょ(笑)。どんなにピカソがうまくてもあなたには直接、関係ないからです。だから友達も同じように見ればいいのですよ。

 友達の絵も忘れるぐらい、たくさんの素晴らしい絵を見ましょう。ありがたいことにあなたの住む県には、たくさんの美術館・博物館・ギャラリーがあります。まずはちっぽけなあなたのグループの嫉妬レベルで悩むよりも、もっと大きな素晴らしい作品をたくさん見て感動しましょう。

 もし、自分の作品を見てもらって仲間以外に良いアドバイスを欲しいのであれば、私が見ますよ。私は自分の能力は棚にあげて、アートオタなのでアドバイスは的確です(笑)。また機会があれば一緒に美術館巡りしましょう。いつでもご連絡を!

 人の評価、他人の目を気にせず、アートを楽しんでください。がんばって!合掌

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質問者からのお礼

早速の回答、誠にありがとうございます。とても嬉しく、じんわりと痛み入りました。
本当にその通り、せっかくのエネルギーを消費しない手はないですよね…。
うまく原動力に変えて行ければと思います。
また、そう言えば長らく美術館等に行ってないことに気づきました。
気分転換も含めて、吸収することにも目を向けたいと思います。

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