人と違うらしい顔
生まれつきの顔立ちが一般的な日本人からずれているらしく、時折人混みやお店等でちょっと驚かれたり小馬鹿にされることがあります。
それでも親からもらったこの顔、整形はしないと決めているのでその場をやり過ごし、なるべく人をびっくりさせない、優しい顔になれたらなぁという思いでメイクをしたりお手入れをしながら生活していました。
ただ、半年ほど前に結婚のため関東から東海に越して来たのですが、こちらを見るなり驚いたり笑われることがとても多くなり人混みや出掛ける事自体を避けるようになってしまいました。
悲しい気持ちになるけれど、相談できる人はおらず顔は私の悩みで結婚したばかりの夫まで悲しい思いはさせたくないので夫が仕事で家を空ける時だけ泣くようにしているものの、この頃は心折れそうです。夫と会話したり外に出る際にもなんだかぎこちなくなってしまいました。
このまま引きこもったりむやみに人を避け嫌うことはしたくありません。それでもどうしたらいいかわらないまま我慢するなかで、こういう出来事が度重なるにつれて心が辛いです。
生きる智慧をお貸しください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたは、あなたそのままで生きていきましょう。
自分の顔は変えられません。人の心も変えられません。変えられるのは自分の心だけです。
でも、自分の心も簡単には変えられません…一生変えられないかも知れません。
その自分の心を煩悩と申します。煩悩とは『欲望』…自分はこうなりたい、こうありたいの心です。でも、自分の欲望が満たされることはありません。あっても一時的なものです。なぜなら、満たされた心には自分の側から用が無いと思うのです。又満たされない思いになります、満たされない思いを求めます…それを『向上心』と申します。仏法では渇望と表現します。
この事実を受け止めたところを仏法を頂いた姿と申すのです。
あなたには旦那様がいらっしゃいます。きっと優しい旦那様なのだと思います。あなたの全て、あなたという存在の全てを認め、受け入れ、愛するとおっしゃったお方がいらっしゃいます。その上で、何か不満がおありですか。
あなたはそのまま生活されればよいのです。人目が気になるのならマスク、そして色付きのメガネを掛ければよいのではないですか。気になるなら…です。「私の顔は私の顔です、何か文句ありますか」と無理に自己主張する必要もありません。
引きこもることも人目を避けることも必要ありません。そういった隠密的行動を取ることを考え、そのことを強制するのは他人だ、人目だ…と腹を立てるのも御自身です。誰の指示でもなく、あなたが御自身が決め付け、御自身に強制しようとしているのです。
あなた御自身からの呪縛(これを仏法では執着と申します)を取り除くのが、仏法です。
仏様は、あなたを案じ、慈しみ続けます。仏様いらっしゃるから生きていこう、生かさせてもらいましょう…それでよいのです、それが仏教に生きる姿です。頂くかどうかは御自身の判断によりますが、あなたの思いはどうあれ、仏様はあなたを放っておけない、あなたに寄り添い続けるお方です。
さあ、自然体で生きて参りましょう…。
一番の化粧は笑顔です
sumomoさん、はじめまして。質問を拝読しました。
sumomoさんは、生まれつきの顔立ちで人混みなどで驚かれたり小馬鹿にされることがあり、心が折れそうなのですね。
sumomoさんの言われる通り、親からもらった顔は自信を持っていいと思います。
メイクなども工夫しておられるようですが、最も美しいメイクがあることをご存じですか?
それは、笑顔です。心からの笑顔は人の心を動かします。
空海は「花は突然咲くわけではない。毎年、種をまき続けたから咲いたのだ」と言いました。sumomoさんが、笑顔の種をまき続けることで、美しい花が咲くことを祈念しております。
絵本ですが、『泥かぶら』もご覧ください。ひどい顔でバカにされていた泥かぶらが、美しい女性に代わっていく物語です。キーボードは笑顔です。
質問者からのお礼
仏様は放っておけない寄り添い続けるお方、、と伺いなんだか亡くなった祖父を思い出し泣いてしまいました。
わたしにはまだ宇宙や仏様というとわからない事がたくさんありますが、とても仲良しだった祖父がいる処と思えば少しわかるような気がします。それにふとあたたかい気持ちになりました。
夫は本当にありがたい、私には大切な大切な存在です。ただこの頃はこんな状態で彼の隣を歩くのはちょっと申し訳ない気持ちですが、小林様の回答を拝読しわたしは意固地になっていたことがよくわかりました(顔を隠す、または強がりで外にでる等)。
今日眼鏡を買いました。気持ちが下がりそうになったら無理せずかけて、眼鏡がなくても大丈夫な日には泥かぶら、笑顔をお化粧にして周りの方々を想い生活していけるよう進んでみます。
小林覚城様、中村太釈様、本当にありがとうございます。
明日もまた生きます。