自分が生まれた意味、生きてる意味がわからない
40代後半の男性です。
誠にお恥ずかしい話ですが、自分が生まれた意味や生きている意味がわかりません。
先日25年連れ添った妻を、不治の病で亡くしました。
現在大学四回生の長男と、浪人生の二男がいます。
私自身の甘い考えと行動で、幾度となく妻には心配と我慢、迷惑をかけてばかりの
25年でした。
そもそも、私自身子供が好きではありませんが、二人の子供をもうけました。
そんな彼らが、所謂曲がることなく、素直に真っすぐ育ったのは、妻の力だと思います。
何よりも私や子供の事を優先していた、と亡くなった後に元の職場の同僚から聞きました。
物欲もありませんでしたので、形見分けの際は、本当に物がなく、困ったほどです。
そんな妻の事を、顧みることなく、私は自分本位に生きてきました。また、今も生きています。
そのくせ亡くなる最期の2週間は、自分の我儘で家での看取りをしたいと、医師に申し出ました。
そうして、自宅に帰った妻は、息を引き取りました。
まさか、こんなに早く逝ってしまうとは思ってもいませんでした。
今となっては、後悔と反省ばかりです。
今、私には支えとなってくれている女性がいます。
この先、どうなるかはわかりませんが、こういった状況をも自分自身、卑怯な行為だと
思ってしまいます。
いろいろな事を考えると、自分自身の生まれてきた意味や、生きている意味がわからなくなり
毎日「死ねるものなら早く死にたい」「消えてなくなりたい」と思っています。
こんな私は、やはり生きている資格はないのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お悔やみ申し上げます。
どんな人にも生まれてきた意味や、生きている意味はありません。自然界には意味という概念は存在しないからです。では、意味がないなら死んでしまえばいいのか?それは違います。生まれながらに与えられた意味など無いからこそ、人は自分の努力で幸せになれるのです。
そしてお釈迦さまはこのようなメッセージを遺されました。諸行無常。世界には変化しない存在はありません。例外はありません。これからのキックルさまも変わっていきます。変わって良いのです。
さて、ここでもう一つ、お釈迦さまの言葉をプレゼントさせていただきます。
もしひと
よきことをなさば
これを
また また なすべし
よきことをなすに
たのしみをもつべし
善根(よきこと)をつむは
幸いなればなり
(友松円諦訳『法句経』118)
善(よ)き事とはどんな事でしょうか?それは利他です。相手を大切にすること。
>私自身子供が好きではありませんが、二人の子供をもうけました。
→我が子と巡り合えた事を軽んじている
>今となっては、後悔と反省ばかりです。
→奥さまに愛してもらった事を軽んじている
>この先、どうなるかはわかりませんが
→女性の将来を軽んじている
みんな利他と逆方向になっています。奥さんの分まで一生懸命にお子様を愛してあげましょう。奥さまへの感謝と尊敬の心を込めてご供養しましょう。後ろめたい関係を続けることは本当にキックルさまの支えになっているのでしょうか?そして女性自身に後ろめたい思いをさせてしまったり、非難の的にしてしまってはいませんか?せめて喪明けまでは距離を置くのも、女性を守ることに繋がると思います。
そして「善き事をなすに楽しみをもつべし」というのは楽しめということではありません。自分本位に生きるよりも、利他に生きた方が楽ですよということです。それは今のキックルさまが一番よく実感なさっておいででしょう。先に諸行無常と書きましたが、どんなに後ろめたくとも利他に生きて良いのですよ。
本当はお子さまも奥さまも、キックルさまを取り巻く全ての関係がキックルさま自身の『生命』です。その生命から「意味が分からない」と目を背ければ当然、生きる活力がしぼんでしまいます。今は特に変に考えすぎてしまう時期でしょうけれども、他人と向き合うことを恐れないでいただきたいと思います。
生き抜く罪がある
この世は「娑婆(しゃば)世界」といい、堪え忍ぶ世界という意味。堪え忍ぶことが生まれてきた意味であり生きる目的なのです。男なら奥様への罪滅ぼしと腹をくくり苦しみを堪え忍び生を全うしてください。
子供に迷惑かけないように
家族に迷惑かけたことを悩んでいるのに、さらに家族に迷惑かけるようなことはしない方がよいでしょうね。
家族の中に「自分は生きる資格がない」とかドンヨリ暗ーい人がいたら、家族全体が嫌な気持ちになります。
罪滅ぼししたいなら、お子さん達が毎日明るく、親の心配をせずに日常生活に打ち込めるようにしてあげてください。
「支えてくれる女性」の存在も、お子さん達にとっては良い気分にならないかもしれません。
慎重に行動してください。
感情ではなく理性を大切に。
質問者からのお礼
皆さま、ご回答ありがとうございます。
私自身の不十分な書き方で、多少誤解を招いてしまっている点もありますが
仰られている事は全部ごもっともであると思います。
悲しい事でしょうが私にはこういった事に関し、心より相談する相手がおりませんでした。
厳しくも優しいご意見やアドバイスを頂戴し、読んでいて涙が止まりませんでした。
この歳になって、自分の愚かさに気づいた次第です。
今の現状に正面から向かい、大分と遅いかもしれませんが、残された二人の子供に対し
これから自分自身が出来る事を、自分なりに考え、伝えていきたいと思います。
特に次男とは、幼い頃からあまり合わず、話す事さえあまりありませんでした。
この度妻の通夜・告別式を境に、少しずつ彼の方から心を開いてくれているような気も
していましたので、これを機会に産んでくれた妻に改めて感謝し、私の勝手かもしれませんが
出来ればこじれてしまっていた、親子の関係が少しでも修復できる方向に、向かうように努力
をしようと思います。
また女性の件については、書き方が不十分だった為に、誤解を招いているようですが、決して
後ろめたい関係では無い事を付け加えておきたいと思います。