人間とはなんですか?
うつ病で精神科に通っています。最近長く飲んでいたお薬の一部が変わりました。こだわりが無くなってイライラがましになるという効果があると先生に言われました。
信じて飲み続けてみました。するとどうでしょう。本当にイライラがなくなり人間関係で悩んだりすることも無くなり、辛いことも苦しいことも「まあ、いいか!」と済ませるようになりました。
で、考えました。お薬1つで性格が変わってしまうミラクル。前向きに生きれて人生も変わっちゃう。今までの「私」ってなんだったの?お薬1つで変わってしまう「人間」って一体なんでしょう。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
爪の上の土
そうですよね、簡単に変わります。
だってだって、諸行無常ですから。
諸行無常(永遠不変のものはない)ならば
"これが固定された私"というものもない、と考えます。
ハシビロコウさんは、この度お薬という「縁」を頂きました。
"私"というものは、この縁によって自在に変わっていきます。
この度は良縁を頂けてよかった(^^)
さて、人間とは「六道のうち人間道にいる存在」です。
「人身は受けがたし、爪の上の土」という祖師の言葉があります。
命の砂漠から、手の甲を上にして砂を掬った時に、
爪の上に乗る土はほーんの少しだけ。
私たちがこうして「人間をできている」のは、実はとっても稀なことなんだよっていう教えです。
せっかく人間をすることができているんだから
その意義をしっかりと捉えていくことが大切です。
お釈迦さまの教えもよく薬に喩えられます。
ハシビロコウさんもこれからもガンガン服して下さい(^o^)
私、の構成要素とは。
こんばんは。合う薬に出会えて、良かったですね。そして、その経験から「人間ってなんだろう」という疑問に至る。その意味でも、良い経験をされましたね、と思います。
インド人の考え方だそうですけれど。
「自分の指の爪を切り落としたら、落ちた爪は「自分」ではない。抜けた髪の毛も自分ではない。腕を切り落としたとしても、落ちたのは自分ではない。そうして考えていくと、「自分の心臓が止まれば自分は死ぬのだから、自分とは心臓である」…それもまた、おかしなことですね。脳死についても同じ。脳みそだけになったら、「それが自分か?」は、やっぱりノーなのです。
結局、色んなパーツが繋がって、それこそコラボレーションしているのが「私という状態なのだ」というのです。この間、NHKで「人体」という番組をやっていましたが、臓器それぞれよりも、それらから出る「メッセージ伝達物質」をクローズアップしていました。臓器そのものよりも、そこから出るメッセージとかコミュニケーションが生をコントロールしていると。
おそらく、今時の薬はその辺りを刺激しているのでしょうね。臓器の関係をチューニングしている。だから「私というあり様そのもの」がパッと影響を受けるのでしょう。
誠に「私」とは、関係の中にあるものと思います。翻って外を見ても、「私」とはやはり他者との関係の中にある。ストレスとか悩みの一番手は人間関係ですものね。
どこか一部だけに肩入れすることもできない、あくまでバランスの上に私は居るのだ、と思います。
質問者からのお礼
日顕様
ご回答ありがとうございます。お薬を縁として捉えることを教えて下さりありがとうございます。人間として生まれたことを感謝しなきゃなとおもいました。
佐藤様
バランスで成り立つ私。ちょっと難しかったですが、人体のバランス心のバランス色々考えてみます。
ありがとうございます。
前向きにに生きれるようになったのが薬のお陰だろうとなんであろうとそのご縁に感謝してます。
お二人ともありがとうございました!