赤字の名前
人の名前を赤字で書くと良くないと言われていますが、本当なのでしょうか?
私は文字をきれいに書くためにペン字に通っているのですが、先生が書いたサンプルの文字を見ていたら、文章は黒色だったのですが、私の名前だけ赤字で書かれていました。
特に悪気があって書いたわけではないと思うのですが、何だか気持ちがよくないです。気にしなくても良いのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
なるほど、そう考えると気になってしまうかも知れませんねぇ。
赤=血のイメージや、戦時中の赤紙、死刑執行のサインは赤 など。赤字は縁起が悪いと考える人もいるでしょう。
私は気にしませんけれど(^^;;
そう思うと気になるし、へぇ〜くらいだと私みたいに全く気にならない。
縁起が悪いという考え方は、仏教ではしませんので。気にされないように〜しか言えませんが。
あなたは、どう受け止めますか。
「赤字で書いた手紙は絶縁の」とあるが、根拠は不明
以前、ビジネマナーを説明した本に「赤字で書いた手紙は相手に対して絶縁の意思表示となる」旨の記述を見たことがあります。何という本であったか、忘れてしまいました。
この本を読んでのが40代の頃でした。ですから、それまでの人生の中で、もしかしたら「絶縁の意思表示(私自身には絶縁の意思が全く無くても)」と受け取られることをしていたかもしれないと思うと冷や汗が出ました。但し、その本には「何故、絶縁の意思表示となるのか?」という理由は明記されていませんでした。
ネットで「赤字 文章 マナー」で検索したら、この疑問を図書館に問い合わせた回答がありました。
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000083249
参考にはなりますが、明確な根拠は出ていません。私なりに推測できるのは、「朱を入れる」という言葉があるように、赤い文字は採点や添削や講評などの場合に用いられているという点です。赤い文字で書くのは、上の立場から採点・添削・講評することを意味します。それ故、「朱を入れる」時以外は、黒で書く方が無難なのだろう、と私は思います。
それ以外にも、いろいろな理由がつけられてますが、根拠が曖昧であり、むしろ疑わしいものも多いようです。例えば、webで検索したら、grapeというバイラルメデイアのサイトに「『赤字で名前を書いちゃダメ』って、どうして?理由を知らない人は結構いた」という記事がありましたが、あまり信頼のおける記述ではありませんでした。
https://grapee.jp/224260
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死人を指す
存命中に墓石に名前を掘る時、名前の部分を赤くする『朱入れ』というものがあります。
朱入れでは『まだ生きている』という意味ですが、そこから「墓を連想するから縁起が悪い」という印象がついたようです。
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デマを増幅するような記述です。
生前に戒名を受けたら、通常墓石に戒名を彫ります。その場合、本当戒名部分の二文字部分だけ塗料で赤くします。存命中であることを示す意味で、赤くします。決して不吉なことでは無いですし、「死人を指す」ことにはなりません。
ご質問の名前部分の赤字ですが、名前の書き方を注意するような「指摘の意味」でしょう。
色即是空
墓石は亡くなった人を黒字で書き、存命の人を赤字で書きますね。その場合は縁起の良いこととされます。
…が、赤に関しては色々言いたいことの山ほどもあります。たまにこんなこと言う人がいらっしゃいます。
「お葬式に参列したら御霊膳が赤色だった。赤はお祝いの色だ!お葬式でお祝いの色を使うなんてあり得ない!!!喪の色の黒にしなさい!!!」
ワタシャそのつど思うんです。
「でもね、和服で結婚式出てみなさい。黒は慶事の色でもあるんですよ。だいたいさ、こんなケチの付けかたする人に限ってお坊さんの衣は緋衣(赤)が格上なのか紫衣が格上なのかとか気にするんです。アータ、お坊さんが緋衣着てるたびにお祝いの服とか思っとるんかいな。サンタクロースじゃねぇんだぞ。欧米かっΣ⊂(・ε・。)」
ね?アホらしいでしょ、こんなモン。
ぶっちゃけ「君臣豊楽」「国家安康」で呪詛ったとかいうイチャモンはあっても、赤字で名前を書いて呪詛ったなんて話はありません。誰かがそんなモンで寿命が縮めたり不幸にできるなら、ウチの国の首相も某同盟国の大統領も某隣国の首席も某隣国の………も今ごろみんなみ〜んなエラい事になっとるでしょう。でもそんな事はない。
「国家安康」ですら実は家康をぶった切ってるのが問題ではなく、実名を書いてたのが問題だった(当時基準では滅茶苦茶無礼)と数日前にヤフーニュースに出てました。
ぶっちゃけ名前の扱いで他人の人生を操れるなら、今ごろ私がひと山もふた山もガッポリ稼いで…いや、さすがの私もそんな稼ぎ方はしないか。
とにかく、本当に恐ろしいのは名前の書き方ではなく、「叛逆だ!」とか「縁起が悪い!」とか意味付けをまかり通らせてしまう人の脳みそなんです。勝手に上げたり下げたりされる赤からしてみりゃ、いい風評被害ですぜ。
赤は赤くてただ赤いのみ。それでいいではないですか。
拙生の書道の先生もそうでしたね。
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
拙生、五年ほど本格的に書道教室にて、毛筆と仮名と硬筆を習っておりましたが、手本で名前を朱で書かれることはよくありましたね。
先生も手本を書かれるのが大変なため、前もって書かれていたり、あるいは、コピーされたりとされて、それから名前の手本と落款の位置を後から朱色にて分かりやすくに書かれていたのではなったかな、と記憶しています。
手本本文と同じ色だと、皆に一つ一つ配る際に分かりにくいから、ということもあったからかもしれません。
まあ、あまり深い意味はなく、あまり気にされることもないかとは存じます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
そんな気にしなくても良さそうですね。心のモヤモヤが取れました。ありがとうございました。