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母親が憎いです

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有り難し有り難し 5

お世話になります。
年初めに息子が自死をしてしまい、魂のある場所などご相談させていただきました。
おかげさまで、今は毎日阿弥陀如来様、仏様になった息子に手を合わせています。

今、実の母親と同居をしているのですが、息子を亡くし悲しんでいるのに空気の読めない母親、戦争を経験した世代の清貧な母親(けち臭い)、人の悪口大好きな母親、認知症ではなく勝手ボケな母親… 実の母親に嫌悪感を抱いてしまっています。

母親に寄り添いたい気持ち、愛おしい気持ちも有りながら、また安心して近づくと傷つけられる。人の噂話悪口は聞きたくない。と拒絶してしまいます。

こんな人から私は生まれたんだと思うと、自分自身が汚く思えました。 そして、私が息子より先に死にたいと思う様になり。

去年の今頃は死にたいが口癖でした。 可愛い息子もいるし、気持ちを切り替えて、母親に理想の母親を求めても無理だと母親は諦めたつもりで生きて行こうと思った矢先に息子が私の心に共鳴したかの様な自死でした。

息子が自死した一因が、母親が原因と思うと、息子を殺されたようで、憎くて仕方ありません。 それでも実の私の母親なんです。

この葛藤が、心を乱してしまい。 お仏壇に手を合わせるのも、恥ずかしい気持ちになってしまいます。 この気持ち、聞いて頂きたく投稿いたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏縁かなぁ、と思います

京都にお住まいということで、8割くらいまで読んでいる藤川清弘さんの本のことを思いながら「回答」のお便りを書いています。

藤川さんは京都生まれ京都育ちの不動産業(地上げ屋)さんだった人で、母上との関係が悪く、お子さんではなく、弟さんを自死で亡くした方です。タイに渡った後、ひょんなことからタイ仏教で出家され僧侶となられました。本というのは、

https://www.amazon.co.jp/タイでオモロイ坊主になってもうた-藤川チンナワンソ-清弘/dp/4768468535

です。田舎の寺に住んでいると知ることのできない社会の裏側について詳しく書かれていますし、そういう世界に入いるきっかけとなった家庭事情、ご両親の暮らしぶりについても忌憚なくありのままに書かれています。

藤川さんはご家庭のありさまや地上げ屋さんとしての暮らしぶりがきっかけとなって出家されるまでの心の動きを上にあげた本の中でたいへん分かりやすく書いてくださっています。

残念ながらご子息を亡くされ、深くお悲しみでしょう。藤川さんが弟さんを自死により失われた悲しみを切々と書いておられるのを読んだばかりですので、思いにおいて重なるところが大きいように想像しております。

残念ながらご子息は行き返っておいでにはならず、母上のお人柄が変わることもないと存じます。

私が感じていることは、あなたに仏縁がおありになるのではないか、仏さまがこちらに目を向けよと進めてくださっているのではないか、ということです。よかったら藤川さんの本を読んでみてください。「回答」らしいものでなくて済みません。

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有り難し
おきもち

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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質問者からのお礼

そうそうの、ご回答ありがとうございます。
ただ、恥ずかしながら 仏縁 という言葉を初めて聞いて意味を調べたりしているのですが、しっくりした意味の検索ができません。
宿命という感じでよろしいでしょうか?

お教えいただきました本、さっそく購入しました。明日に届く予定です。
今の私に、どこまで読めるのか自信がありませんが、読もうと思います。

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