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供養の気持ち

回答数回答 3
有り難し有り難し 13

初めて質問させていただきます。

現在欧州在住です。2011年の3月に父方の祖母を亡くしました。
祖母は、共働きの両親のかわりに、自分と2つ下の弟の面倒をみてくれて、育ての親のような感じです。その祖母がなくなった2011年、私はドイツに留学し2年目の頃でした。
その前の年から病気がちとなり、入院。結局お見舞いにも行けないまま、
祖母はなくなってしまいました。
ドイツと日本では時差もあり、急いで北海道の実家に戻った時には、
火葬されて、骨になった祖母としか対面できませんでした。
それ以来、父方の親戚からは、ひどい孫、できていない長男などいわれる始末で、年に一度の一時帰国の際は、仏壇で線香をあげることしかできませんが、自分なりに供養の気持ちをもっているつもりです。

親戚と集まった際は必ず祖母の思い出話もでますが、
仏壇と向き合う、線香をあげるなど、日本に住んでいませんので、
これ以上どのような供養の方法がありますでしょうか。

年を重ねるごとに悩みが増します。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

供養の対象

ご実家の宗派のご本尊をお求めになり、ご本尊に供養の真を捧げます。
お祖母様の供養がしたければ何としても手に入れてください。
つぎに、お祖母様の死亡年月日、俗名を紙に書いてご本尊の前に安置し、その前に毎朝、熱い一番茶をお供えします。お茶がなければ熱湯でも構いません。
お供えして、死亡年月日、俗名を読み上げ
「今から功徳を送ります」と言ってからお経を読んでください。線香はなくても構いません。死者のために全力を出すことを惜しんではなりませんよ。
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心構えをお話して私の回答を終えます。
供養の対象は死者ではありません。
必ず仏様を供養します。
それにより功徳が得られますから、その功徳を亡くなった方に回向する、これが正しいやり方です。

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他人の言葉には左右されてはいけません

あなたはキチンとした気持ちを持っておられるのですから、心ない親戚の言葉には動揺する必要はありません。おばあさまから学んだこと、思い出をあなたの人生で生かし、折に触れ感謝の気持ちを込めて手を合わせる。
お墓参りに行きおばあさまを思い出す。そうしたことで十分です。
葬儀に間に合わなくても、気持ちがないことではありません。そんなことは問題ではないです。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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祖母の代わりに修行(善い行い)をする

祖母の代わりにあなたが善い行い(仏教の修行)をするのもいいでしょうね。
仏様を拝むのも、広い意味で仏教の修行(善い行い)です。
お経(仏教の教え)を読むのも修行。
その他に、他人や生き物のために何か良いことをするのも修行。
チャリティーの寄付でもいいし、わずかな食べ残しをアリさんのために庭にまくのでもいいです。
自分の煩悩を弱め、他者の悩み苦しみを救おうとすること、そのために仏教や仏様に親しみ尊敬し、教えに共感すること。
そのような修行(善い行い)を、おばあさまの分までやるつもりで。
もし、それをおばあさまが見て喜んだら、おばあさま自身が修行したのと同じなので、おばあさまの煩悩も弱まり、悩み苦しみが減るのです。
他人の善い行いを喜ぶことも、修行になるからです。

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