供養(?)したい物について
お世話になっております。
先日、リサイクルショップで購入した茶器セットがあります。
その湯飲みや急須は綺麗に木の箱に入れられ、未使用でして、婚姻の際に贈られた…もしくは購入された記念品の様でした。
その茶器セットを家に置いてから、霊障が立て続けに起き、きっと何かの念があるのだろうと思い神社かお寺に預けようということになりました。
(私はそこまで感じませんが、旦那さんが霊感が強いので色々と影響が出ています。)
箱の蓋には、ご夫婦の名前や婚姻時の日付も書かれていて、どういう事情があって手放されたのかは分かりませんが、きっと幸せになるはずだったんだろうと思うと、いたたまれない気持ちになります。
そこで質問させて頂きます。
こういった物はお寺で預かってくれるものなのでしょうか?
費用などはかかりますか?
ご回答お願いします。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
こんばんは。
「霊障」とはいかにも仏教っぽい感じしますが、実は仏教では「霊障」については否定的なんですよ。ちょっと意外でしょ?
何で日本人は霊障と仏教をつなげて考えてしまうのかには、ちゃんとした理由があるんだけど、ここでは省略します。未だに誤解されたままになっているのは、私たち僧侶の怠慢に原因があり、深く反省しなくてはなりません。ごめんなさい。
仏教では因果を説きますので、「霊障」だと思った現象にも、必ず科学的な原因がある、というのが仏教的な答えとなります。そこに「霊障」なるものが入る余地はありません。もう一度、落ち着いてなぜそれが起こったか考えてみましょう。
お寺や神社で受け入れてもらえるかどうかは、そこのお寺や神社によると思います。菩提のお寺さんや、氏子となっている神社さんに聞いてみましょう。
ご自分で不燃ゴミとして出しても良いでしょう。気になるようでしたら、少しの塩を一緒に入れて出しましょう。
もうひとつ。仏教ではなく、風水の考えですが、その茶器セットが入っている箱を、パンパンと大きな音を立てて叩いてみてください。邪気が出て行くとされます。
モノには魂が宿るという日本文化
百合さん、こんにちは。
買ったモノに、何か霊障を感じて、始末したいと思うのですね。
科学的には、モノに非科学的な霊が付くなんてありえませんが、日本人の文化、信仰文化には、モノに生命があると感じる精神を持っていますので、無生物のものを生き物のように大切にする文化を持っている故に、逆にモノを粗末にすると悪い生命が宿ってしまうと考える文化を持っています。それを「怨霊思想」といいます。生命でない自然などの石などの他に、人間が作ったモノにも生命が宿り、粗末にすると祟りがあると考えたのです。そこで日本人はその祟りを沈める儀式を求め作りました。それを「鎮魂儀礼」といいます。昔の神道儀礼から始まり、陰陽信仰、そして仏教も入ってきて、鎮魂のための信仰をしたのです。その精神が私たちの日本人の感覚に深く入っています。ですので無機物でも、例えば人形供養とか針供養とか、使わなくなると鎮魂供養をすることによって、負の精神を正常に戻す宗教儀礼が今でも続いています。
さて納めるところですが、神社・お寺でお払い儀式をしてくれるところが近くにもあると思うので、そこでお払いをしてもられば良いでしょう。ただそういう雑器の場合は、引き取りができず、お払い儀式をした後に自分で処理をしてくださいというところもあります。
もし近くになければ、私のお寺でも御祓い供養・人形供養をしておりますので送ってください。御祓い・性抜き供養をした後に処分をしています。供養料は小さいものでしたらご志納です。合掌
質問者からのお礼
光禪様、染川様、ご回答頂きありがとうございます。
モノに霊的なものは付かないのですね。
付くものだと信じきっていた部分があるので、たまたま何かが重なって、茶器にも宿っていると思い込んでいました。
霊的なものでなくても、念は入っているのだろうと思っていました。
『日本の文化』の影響なんですね。
私達夫婦としては、別に問題がないのであれば、大切に使わせて頂きたいという気持ちです。
捨ててしまうのは、可哀想な気もしますし、とても素敵な茶器ですので…。
光禪様がおっしゃっていた事を実践してみて、少し自宅に保管させて頂いて様子を見ようと思います。
何かあれば、お寺などに持って行く事にします。
お二人まとめてのお礼コメントになってしまい申し訳ありません。
ちょっとホッとしました。
ありがとうございます。