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何故地元の人間には嫌われているのでしょう?

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有り難し有り難し 17

地元から離れもう5-6年経ちます。
親、親戚以外の人間、特に中学校知り合った同級生、先生、そして塾などの先生達から私は物凄く嫌われていたり、気持ち悪がられていました。(容姿が気持ち悪い、馬鹿、なにもできない、性格気持ち悪い等 先生にも言われたことあります。)

私はもちろん自信を無くし、私はそういう人間なんだなっと対人恐怖症みたいに、自分から人と関わることを控えてきた(関わってもネタにされ笑いをとられるだけだった)んですが、地元から遠いところに引っ越した後で、容姿はもちろん、性格も変えてないと思うのですが、親友や彼女もできたり、そして今のありのままを受け入れてくれる周りに物凄く恵まれています。そして日々、いろいろな面で助けてくれる彼らに感謝したり、こちらから助けられるよう努力したりしています。

前にこういう面で今の友達とこちらに相談した際に、「あなたはその地元の人間と気が合わず、神様とかから地元からでるように運命があっただけ。そして今のあなたの問題はそうネガティブなことを言われた方が落ち着くことになってるんだよ、気にしないで、素敵なあなたのままでいなさい」と綺麗な言葉をいただいたこともあります。

ですが、やっぱり、トラウマとして残っており、時折フラッシュバックを起こし、気持ちが憂鬱、また今の人間に避けられるのではないか、今付き合ってる彼女や友達も、実は地元の人間を見たら、俺を見下したりするのでは?っと信じられないです。

このトラウマをどうすればいいでしょう?
また、生まれも育ちも同じなのに、地元の人間とは気が合わず、違う遠いところとの人間との気が合うとはあるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去は過去。今を大切に!

Masa199403さん、こんにちは。

 過去の地域からのいじめがトラウマになっているのですね。
私は仕事柄、日本の各地に出張や仕事関係で住んだことだあるんですが、そこで、わかったのは、日本は全国同じのようにみえて実は違うということでした。言葉が一番はっきりしていますが、食事やテレビ番組も、同じ日本かと思ったことがたくさんあります。同じっぽいようで違うのです。たとえば食事だったら、醤油って日本全国にあるけど、味が違う。お味噌もそう。社会や文化・歴史だけでなく、いろんなものが違っていて、そこから違う感情が生まれ、育っています。

 Masaさんは、その土地では、たまたま、地域性と時代や文化など、いろんな条件が重なって、Masaさんと合わない環境になっていたのかも知れません。外国人であれば違いが大きすぎてわかりやすいですが、先ほどの醤油のように微妙に違うところはなかなかわかりません。でも他地にいって普通だったということはそういうことだったのだと思います。でも今は時代がかわって条件が変わったので、もう違うかも知れませんね。

 理不尽ですが、数少ない確立でそういうことも社会では起こることは歴史上にも良く知るところです。

 今はあなたを理解する仲間や彼女がいるので、そのことを大切にしてください。そして、あなたの味わった経験をトラウマにするのではなく、同じようないじめをする人への注意だったり、いじめられている人への救いの経験にしてください。

 私も5歳の頃、住んでいた地域で同じ子供から、よそ者として仲間はずれにされたことがありました。それが子供でなく、大人が「あの家は・・・」と子供に注意して避けられていたのです。まったく忘れていましたが、大人になって人権活動をすることになり、たまたま5年前に母の死を通して思い出しました。「おれっていじめにあっていたんだ」と思い出しました(笑)。子供心に封印していたんだと思います。

 日本文化は、「和」という素晴らしい文化思想がある反面、「和」のマイナスの面、和を壊す人に対しては仲間外れをするというデメリットの部分もあります。その部分は理性でコントロールしなければなりません。今は、前以上に、人権活動に協力し、保護司のお役も頂いております。

 つらい過去ととらえず、今は優しさを理解できた良い体験と消化して大切に生きてください。合掌

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ピグマリオン効果?

心理学でピグマリオン効果というのがあるそうです。
たとえば、学校のクラスに同じくらいの成績の生徒が二人(太郎君と次郎君)がいたとする。あるとき、大学教授がそのクラスにやってきて、担任の先生に、「太郎君は本当は知能が高い。努力すればまだまだ成績が上がるはずだ」と耳うちする。すると数ヶ月後、本当に太郎君の成績が上がって、次郎くんと差が出た。
その理由は、担任の先生が、大学教授という権威ある人からの太郎君の評判を聞いて、無意識のうちに太郎君への見方を変えたから。
授業ののみこみが悪くても、太郎君に対しては「この子はきっとできるはず」と、先生が他の子よりも気長に教えたり。

そういうことが日常的によくあるのだと思います。
たまたま何かのきっかけで、あなたが地元で何か些細な失敗をしたりして、地元での評判が下がると、それは、地元において他の人があなたを見る目に影響する。
学校の先生まで悪い評判を信じた場合は、本当に、あなたの成績が下がる可能性もある。
そのような評判を知らない新天地の友人達は、固定観念なしに現在のあなたを評価してくれるのではないでしょうか。
仏教では、固定観念への執着は悩み苦しみの原因だと考えます。
しかし、人間にとって、固定観念を打ち破るのはなかなか難しく、けっこう修行する必要があります。
だから、地元の人々を恨むのはやめて、「たまたま何かのきっかけで固定観念が創作されてしまった」とだけ理解しましょう。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

確かに私は過去を気にしすぎています。
そこから学んだこと、他人に優しくすることも学びました。
人、今自分を好きでいてくれる友達をまだ信じること、恐れることもありますが、これからも成長、未来を楽しめるよう頑張ります。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ