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家業を継ぐか、自分の理想に挑むか

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はじめまして。
私は東京で会社員をしていますが、家族と仲良く健康で暮らす以上の幸せはないと考えていて、そろそろ実家に帰りたいと思っています。またお付き合いしている彼と結婚して、新しい家族を増やして、そして父母の自営業を継ぎたいとも思います。

一方で、私には学校教育を変えたいという思いもあり、それを今、始めるべきなのかという気持ちとの間で思い悩んでいます。自分の理想に挑む時はとても刺激的で充実した時間で、捨てがたい思いです。

うまくまとまらない質問で申し訳ないですが、アドバイス頂けますでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まず優先順位を決めてから

まず、実際のところ、結婚して子供ができたら何も身動きできません、ホント、マジッスわ。
しばらくは家業の手伝い所ではないはずです。
結婚はしてもいいでしょうが、仕事をしたいのであれば、いつぐらいに子供を持つべきか彼氏さんと事前によく相談するべきです。
いずれ年を重ねれば両親の介護もせざーるを得ないものですから、今すぐ帰らずともよいでしょう。
今は離れているからこそエンジョイできますが、同居や毎日顔合わせると関係が壊れてしまったりなんてことも無きにしもアラジンです。
すぐにでも実家の家業を継がなければいけない状況でもないのであれば、まだまだ仕事に情熱を注いでいくのも良いでしょう。
学校教育を変えたいというなら、小さい所でやっても効果はたかが知れています。
それでは変えることにはならないでしょう。
何か縁があって具体的に変える方法をお持ちでもなければ、ずっとそれを専門にやっている専門家がいます。
政治家や教育改革の政策を提供している政策プロデューサーに投資しつつ、アイデアを提供するのも効果的でしょう。また政治家の養成塾で教育を変えることに力を注いでいる若い志士がいます。
実際に今後力を発揮する立場にいる人間のサポートをする事も良いでしょう。
以上の点をご参考に、ご自分の人生ですから、ご自分で決める他ありません。
追伸:周りの人はあなたが思っているビジョンとは、まるで無関係に存在しています。自分のビジョン通りに周りが動かなくても、怒ってはいけません。その事は忘れないでください。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

「願い」は大事。同時の実現は難しい。

 実家を思いやり、彼氏との関係を大事にし、「学校教育を変えたい」という希望を抱く。

それはそれで素晴らしいことですが、すべて同時に叶えられることではありません。

『実家の仕事』
  業務内容と求められる能力、経営状況と将来性、マンパワーの現状。ご質問だけではこれらの状況はわかりません。これらのファクターを分析し、仮に今あなたが結婚し、夫と共に参画出来るか否か、シュミレーションされてはいかかですか?ご注意していただきたいことは、あなたが御実家の仕事を十分に理解しているかどうか、という点です。
  「わかっているつもり」と「わかっている」ではかなり違います。「親の仕事を傍で見ている」と「親と一緒に仕事をする」ではかなりの違いがあります。決して安易な気持ちで言っている訳では無いとは思いますが、甘い認識で「家業を継ぐ」なんて言った日には、家庭不和の元となりかねません。

 「学校教育を変えたい」
  「変える」力を持つとしたら、文部官僚になるか国会議員の文教族になることでしょうが、今から文部官僚は無理ですね。国会議員に成れても、政権政党の議員として4期5期当選し続ける必要があります。
  現在教員で無いあなたが「学校教育を変える」としたら、
1、教育コンサルタント
2、教員もしくは学生のコーチング
3、塾もしくはフリースクールの創設
のいずれでしょうか?夫や周囲の協力を得て、子育てをしながら進めて行けるなら、チャレンジされてもよろしいかと思います。

いずれにしろ、すべて同時には不可能でしょう。そのへんを善く見極めて取り組んでください。

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個別相談可能
 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努めております。決して容易いことでは有りませんが、一期一会の気持ちで相談に、葬儀法事に励みたいと思います。    最初法学部部にで学び、4年間ほど公務員をしていました。(税務署勤務)その当時の学びと経験を終活相談に活かしたいと思います。                                              昭和63年5月に住職となってから、30年が過ぎてしまいました。仏教学・禅学もそこそこ真面目に学んだつもりですが、宗教学・宗教民俗学に力を入れて学びました。そういう分野については丁寧な回答が出来るかも。
一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。 それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。

自分のやりたいことを諦められますか

実家に帰り、その生活に慣れたら、やりたかった教育の仕事のことを思い出し後悔しませんか。
できるならできるときに仕事をしてみてはどうですか。
家業を継ぎたいのでしょうか。それも大切あれも大切でも同時に全部を手に入れることはできないものです。
よく考えてやりたいことができるよう、彼ともよく相談し決めてください。

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個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

質問者からのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。

いくつものあたたかいアドバイスをいただき、ありがとうございます。いずれもその通りだと思いながら拝読いたしました。

まずは、何とか優先順位を決めてとにかく着手したいと思います。

ありがとうございます。

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