ペットを死なせてしまいました
飼っていたハムスターを私の不注意で死なせてしまいました。
お部屋の中でお散歩をするのが大好きな子で、事故が起きないようお部屋のレイアウトを変えるなど注意を払っていたのですが、たまたま私がドアを閉めた際に事故が起き…亡くなってしまいました。
死骸は小さな箱に大好きだったおやつやおもちゃを入れ、実家の墓地に埋葬しました。
私のせいです。
とても可哀想な事をしてしまいました。
後悔と罪悪感で涙が止まりません。
どう罪滅ぼしをすればよいでしょうか?
何をしてあげられますか?
教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今後の生き方次第で救われる
故意ではなく不注意だったわけです。あなたに悪気があった訳ではないのでしょう。
動物と言えども人間と同じ生命です。
また、ペットは人間関係と違い、無条件に人間以上に愛情を注ぐため、亡くなった時のショックも大きいものです。
あなたの大好きだったハムスターが亡くなってしまってさぞかし悲しいことであろうと思います。
49日の間、7日ごとでいいですから、埋めたところによく食べていたご飯をお供えしてあげてください。
「南無帰依仏 南無帰依法 南無帰依僧」と三遍お唱えしてください。
お経ならば般若心経や舎利礼文、懺悔文などでも結構です。
毎日でなくて結構です。7日ごとで結構です。
人も愛するペットもあなたにとっては同じ大きな存在感。
丁重に懇ろに弔い、供養してあげることで、あなたの心の中で、今後も善処に生ずることでしょう。
今は、心の中では悪処に生じています。(後悔 自責)
だからこそ人と同じように弔ってあげて、心の中で善き処に生ずるべく供養するのです。
死んだ後でどこか遠い世界に行くという事ではなく、あなたの中での関わりが続いていくのです。
だからこそ、そこできちんとお勤めご供養いたしませんと、悪処に導かれるのですよ、心の中で。
私の先輩僧で、昔、大きな罪を犯した人が居ました。きちんと詫びないままに生活をしてきたそうです。
その人は、その後、ずっと心に引っかかりが残って今もお立場こそ立派な所におられますが、先日お会いした時にまだ、心が晴れやかではありませんでした。
いつかハムスターやハム太郎を見た時に、悲しみに覆われるはずです。事務的に、疎かにしていてはいけません。あなたが納得のいく形できちんと供養してあげることで、あなたが今後心安らかなる人生を歩めます。自分に誠実に向き合ってくれと、小さい命ながらに語りかけてきているのです。
似たような思いがあります
飼い猫を認識不足のために尿路結石症に。生涯、医師からの餌しか与えることができなくなりました。
スーパーで美味しそうに食べていた餌を見る度、バカだった、自分のせいだと自責の念にかられます。
石を取り出すときの鳴き声、痛かったろうに。苦しかったろうに。
とりかえしのつかない事をしてしまったと、せめて自分を責め、辛く苦しい思いをすることで罪を償わせてもらおう。
報いとしてこの猫と同じ苦しみ痛みを自ら受け、決して逃げない。猫の痛みを忘れない。
仏の法華経の教え、罪障消滅です。
相手に与えた苦しみ痛み(罪障)を決して忘れない。その報いをすすんで受け、同じ苦しみを味わう(消滅)。
生涯かけて罪障消滅させてもらうのです。