悪夢をよく見ます
私は両親をすでに亡くしています。
父は病死でしたが、母は認知症になり自死を遂げてしまいました。
父は私が26、母は36の時に亡くなりました。
最近になり、夢に母が出てくるようになりました。
夢の中での母は私に意地悪をしたり困らせるような態度をとっています。
私は母によく迷惑をかけて親不孝ばかりしてきました。
母はそのストレスからか小規模な脳梗塞が重なり認知症になり、ついには自死してしまいました。
自死は仏教では成仏出来ないと言われてますから、母は私の周りをさまよっているのではないかと思ってしまいます。
母が亡くなって6年ほど経ちましたが、私をまだ恨んでいるのではと...
今でも私が母を死に追いやったという罪悪感を持ち続けています。
どうかアドバイスお願いします、乱文失礼致しました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
讃嘆供養-亡き人との出会い直し
ご相談拝読しました。
「自死は仏教では成仏出来ない」
というのは間違いです。お釈迦様のお弟子さんで自死された方が涅槃という究極の悟りに入られたエピソードが伝えられています。自死は成仏できないというのは俗説ですので取るに足らないものとして退けましょう。
さて、あなたが悪夢を見るのは実際に亡きお母様があなたを恨んでいるのではなく、あなたがお母様に対して罪悪感をお持ちということが主な原因ではないでしょうか。
こうではないか?という自分の「思い」=「今もお母様があなたを恨んでいるという想像」と、あなたが今もお母様に対して罪悪感をお持ちであるという「事実」を混同しないようにまずしっかりと認識しましょう。
向き合うべきは「あなたのお母様への思い」です。供養とは「亡き人のために私がしてあげること」だけではけしてなく、「私が仏教に出会うために亡き人が用意してくれた場」でもあります。
お母様の供養を通して自分の思いをあきらかにしていくのです。その時あなたが気がつくのはあなたを恨むお母様ではなく、あなたの思いをあきらかにするという仏様のはたらきをしてくださるお母様です。
亡き人を仏様と見出し、敬い、讃える。こうした供養を「讃嘆供養(さんだんくよう)」と言います。
親からすると愛する子にかけられる迷惑はただの迷惑ではないでしょう。生前にお母様とあなたにどんな会話があったのかわかりませんが、お母様は本当にあなたを恨んでいたでしょうか
。あなたの母を思う罪悪感から、あなたの「思い」の中でお母様をあなたを恨む存在にしてしまってはいないでしょうか?
供養を通して仏教に出会い、仏の教えに今この自分のあり様を学び、お母様をあなたを恨む存在ではなく、あなたを真実に導いてくださる仏様として見出し、出会い直していきましょう。
悪夢がなくなり、よく眠れますように。
しっかり供養してあげて
質問読ませていただきました。
親孝行したいときに親はいない・・・
よく言われる言葉ですが、頭では理解しているつもりでも、実際に自分が体験してみないと本当の意味で理解出来ない人がほとんどです。
さぞかし後悔の念にさいなまれ、辛い思いをされていると思います。
さて、我々生きている人間が、亡くなった方に対して出来るのは「供養」することだけです。
亡くなった方は、生まれ変わって次の命を受けておられます。
ひょっとしたら、次の命を受けて苦しまれているかもしれません。
ですので、その苦しみから救うために「供養」するのです。
では、どのように供養したらいいのか?
縁があるお寺があるのであれば、そこのご住職さんにともさんの状況と気持ちをしっかり伝えて下さい。
親身に相談に乗って下さるでしょうし、丁寧にその方法を教えて下さいます。
そんなお寺がないのであれば、どなたか信用できるご僧侶の方を見つけて相談してみて下さい。
このハスノハのサイトにも、たくさんのご僧侶がいらっしゃるので、「この方なら信頼に足る」と思う方に直接相談されてもいいでしょう。
なお、供養するについても、地域や寺院によって多少の差異があります。たとえば塔婆(とうば)を立てるか立てないかといった違いなんかがあります。
全ては信頼するご僧侶の方に指示を仰いで下さい。
最後に1つだけ。
人間は本当に後悔し、反省しようとするのであれば、必ず何か方法があります。
そして、一生懸命それを続けていくなら、その気持ちはいつか相手に伝わるでしょう。
ともさんが抱く罪悪感も、それに従って必ず薄くなってきます。
そのことを忘れないで下さい!
あなたを恨んだりする気持ちはありません
拝読させて頂きました。
お母様はもう既に仏様に導かれて仏様の元で一切の悩みや苦しみから解放されていらっしゃいます。
お母様が仏様の元で心から安らかに穏やかになられます様にと仏様にお願いしお念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつと
仏様は必ずお母様を心安らかに円満になさってくださり、お母様は心おきなくご成仏なさいます。
そしてお父様と共にいつも安心していらっしゃることでしょう。これからもお父様やご先祖様方と共にあなたや親しい皆さんを優しくお見守りなさって下さいます。
生きている中では様々な辛いこと苦しいこともあったでしょうし、人との軋轢もあったかもしれませんが、今は一切そのようなこともなく心穏やかになられています。
当然あなたを恨んだり憎んだりする気持ちは一切ありません。
あなたは合間合間にお父様お母様やご先祖様方を思い手を合わせて真心込めてご供養なさってくださいね、そしてこれからも優しく見守っていて下さいとお願いなさってください。
いつでもお父様お母様はあなたを片時も忘れることなく守っていて下さいますからね。
どうぞ安心してこれからのご生活をお健やかにお過ごしくださいね。