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母の死を感じて、悩んでいます

回答数回答 3
有り難し有り難し 32

こんにちは
私は24歳の京都在住の者です。
以前から当サイトを拝見させていただいており、今回どうしようもない悩みが出来てしまったので、ご相談に伺いました。

昨年、実家に住む母に癌が見つかり治療を行っていました。
手術はしたものの、後の検査で転移が見つかり、母は延命治療はせずにゆっくり過ごそうと思うと先日私に連絡をくれました。
それを聞いて現在京都で生活している私は、即座に退職をするなど帰省の準備をして10月末ごろに引越し予定になりました。

いつかは来ると思っていた母の死を考えつつも、その先の不安が溢れ出てきてしまい、夜もあまり眠れない状態になってしまってます。
引越し準備の不安、無職になる不安(帰省次第転職活動はします)。母が亡くなるという悲しみと、親孝行してあげたい気持ち。そして、母がなくなってしまった後私は立ち直れるのか…
寡黙な父と二人で、うまくやっていけるのか…父も亡くなったら、私は一人になってしまう…

今考えてもしょうがない問題ばかりですが、夜眠るとき、ちょっと気が抜けたときに胸の底から不安がどんどん溢れ出てきてしまいます。

このような気持ちでは周りの友人や親戚に心配をかけてしまう…
でも、とても辛く、涙が所構わず溢れそうになります。

文章がまとまっておらず、大変申し訳ありません。
もし助言をいただけるのであれば、皆様の意見をお聞きしたく、質問させていただきました。

是非よろしくお願い申し上げます。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大切なかけがえのない時

拝読させて頂きました。
あなたの不安なお気持ちよくわかります。あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。あなたがそのように不安というか恐怖に思われるのも当然だと思います。
とはいえあなたはご実家に帰られてお母様と一緒にお過ごしなさるのですね。これからの時間はあなたにもお母様にもお父様にもご家族の皆さんにとっても本当に大切なかけがえのない時となります。今まで見えなかった感じなかったことを一つ一つ大事なこととして受けとっていくことができるでしょう。
大切な人が生きることやその人生を生きて全うなさっていくことを共に体験なさっていくことでしょう。
そしてあなたとお母様やご家族の皆さんとのつながりはより深くなっていかれるのです。
お母様はその人生を全うなさっていかれるでしょうけれどもあなたやご家族の皆さんとのご縁が切れるわけではありません。無くなってしまうわけではありません。逆により深く強くなっていくのですからね。
どうかこれからの時間を皆さんがそれぞれにお互いを思いやりながら大切に生きてくださいね!そしてお母様の人生をしっかりとお見届けなさってください。
あなたも必ず様々なことを感じることでしょう。
例えお母様がお亡くなりになられてもお母様は必ず仏様がお導きなさってくださいます。沢山の方々や親しい方々やご先祖様が正しくお導きなさってくださいます。そしてお母様は仏様の元で安らかになられます
私もお母様がその人生を皆さんと共に幸せに生き抜いていかれ天寿を全うなさって仏様に正しく導かれますようにと心から仏様にお願いさせて頂きお念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏
どうぞこれからお母様と一緒にしっかりと生きてくださいね。必ず皆さんにとって素晴らしい時となりますからね。

私も今年母を看取りました。母は穏やかにゆっくりと家族と一緒に生き抜いて全うしていきました。亡くなる時は本当にお迎えが来ていました。ゆっくりと笑顔を見せて亡くなっていきました。悲しみもありますが沢山の素晴らしい時でもあります。

あなたもお母様もどうぞこれから心から豊かに穏やかに幸せに生き抜いてくださいね!

あなたやお母様やご家族の皆さんがこれから仲良く幸せに生き抜いていかれ天寿を全うなさっていかれ仏様に正しく導いていかれますようにと心から仏様にお祈りさせて頂きますね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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最後の親孝行はいろいろ話をしてあげることです。

読まさせていただきました。

母親が末期がんとのこと、ご心痛のことと思います。私も大の親友を末期がんで失っています
から、立場は違えど、その苦しみは察します。

キリスト教で言うホスピス、仏教でいうヴィハーラ病棟にお母さまはいらっしゃるのかもしれませんし、自宅療養かちょっとわかりませんが、できるだけ会って話をしてあげてください。
話ができなくなったとしても、話しかけてあげてください。人間の耳は亡くなる直前まで
聞こえるそうですから。

いろんな苦しみがいまはあなたにはあると思いますが、主軸はお母さまがなくなるということ
への苦しみでしょう。それに伴って環境が変わることへの不安が横軸なのかなと思います。

環境の変化は大丈夫です。生きている間、亡くなった後といろいろ変化はあるでしょうが、
あなたならきっと乗り越えられる。お母さまの余命が長くないと聞いて、即座に仕事を
辞めて駆け付けられる親孝行なあなたなら。

末期がんの場合、亡くなるまで少し時間があるのが、幸いです。私も先の大の親友と
亡くなるまでの2年の間、たくさんのメールのやり取りをしました。友人が亡くなる不安から
亡くなる前提の話が多くて、少しへきえきされたものの、喜んでもらえました。生きる希望を
あなたはくれたとも。だからいざ亡くなった時には、非常に悲しみましたが、四十九日忌に
招かれて、友人の友人たちと故人の話をして癒されました。

話をすることは一番今必要なことで救われることです。お母さまが生きておられるうちは、
お母さまとそして、亡くなられたら、有縁の人たちと話をされてください。

亡くなられた後葬儀法事も大事ですが、有縁の人が集まって話をするということが、一番の
供養かと思います。グリーフワークと申します。残された人々の癒しのことです。

また、私は親友を悲惨な交通事故で失っていまして、それは突然でしたから、かなりの
ショックでした。やはり一か月後くらいに四十九日忌でその友人たちが集まって会食して
いろいろな話をしたのが一番の癒しでしたね。

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有り難し
おきもち

浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)...
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これからの時間は、お母様がくださったプレゼント

こんばんは。亀山純史と申します。

私からは、「お母様との濃密な時間を、是非、お過ごしください。」と申し上げたいです。これからの時間は、「お母様からみみみさんへのプレゼント」です。私は僧侶として、親に病が見つかり、そのまま病院でお亡くなりになった何人もの方の葬儀を執り行ってきました。そのような人にとっては、もっと早く病が見つかっていれば、たとえそれが余命宣告される状態であっても、親のために、もっともっといろいろとしてあげたかった、という思いで一杯なのです。もちろん、親孝行はこれだけやれば十分、ということはありません。しかし、一緒にいることが出来る最大限の時間がわかるのであれば、どんなにも親のことを思い、そして、共に残された時間を過ごすことができることでしょう。
繰り返しになりますが、これからの時間は、お母様がくださったプレゼントです。是非、お母様との濃密な時間をお過ごしください。

以上が私からの回答です。不安が先立ってしまうお気持ちに、寄り添うことが出来た回答かどうかはわかりませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。

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有り難し
おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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質問者からのお礼

鈍阿様。お忙しい中ご回答、誠にありがとうございます。
私も怖くて詳しくは聞けていませんが、おそらく自宅療養をしているかと思います。
鈍阿様のお言葉を拝見し、不安は残ってはいますが心が少し落ち着いたように思います。
「環境の変化は、あなたなら乗り越えられる」と言っていただけてとても嬉しかったです。
涙が溢れて止まりませんが、先の事よりも、帰省した時に母と沢山の話をして、残された時間を大切にして行こうと思います。有難うございました。

亀山様。お忙しい中ご回答、誠にありがとうございます。
「母からのプレゼント」確かにそうかもしれません。母もいつまでの命かはっきりとはわかっていませんが、母が最期には笑って「楽しかった」と言ってくれるように、母・父との時間を大切にして行こうと思います。
本当に有難うございました。

Kousyo Kuuyo Azuma様お忙しい中、ご回答誠に有難うございます。
Azuma様のおっしゃる通り、母にとっても父にとってもかけがえのない時間になるんだと
正直沢山の事を私が受け止めきれるだろうかと、不安で未熟なところも多々ありますが、これから一つ一つの事を私自身が受け止めて行けるように母と父との時間を大切にして行こうと思います。
母が亡くなっても仏様や沢山の方々・親しい方々がお導きなさってくださると言っていただけて少し安心致しました。
お念仏もとなえていただき、有難うございます。

皆様お忙しい中ご回答誠に有難うございます。
まだまだ不安はありますが、残された家族の時間を大切にできるように私も頑張って行こうと思います。

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