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お客様がお代金を支払ってくれません。私のすべき行動と心構え。

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初めまして。
宜しくお願いします。

先日SNSで私の作品を画像で観て、購入したいという女性がおりました。
メッセンジャーで結構やり取りを重ね、アクセサリーを仕上げ、
計5点を送りました。
お代金はそれから10日後に振り込むとのことでしたが、
期日になっても振り込まれず、
結局、約束の期日から20日が経過しましたが、結局未払いです。
その間「まだ振り込まれてないんですが」と問い質しても
理解不能な言い訳や「明日銀行に行ってきます」「今週中には」「来週には」と延ばされています。

その一方、SNSでは自分の近況等発信したり「北海道地震に心が痛みます。何でもしますので言って下さい」「自分の事ばかり考える人は嫌い!思いやりのない最低な人間とは付き合えない」など発信内容とご自身の行動が一致しない感じです。

お代金を支払ってもらえない事は初めての事で、正直、こうした人間がいるのかと驚いています。

前置きが長くなりましたが、
私自身はお金が、というよりも商品に出来るまで研鑽を積んで、時間を掛け、腰を痛めながら制作した品を盗られてしまったという思いがして残念でなりません。
同時に、その人のためにと作品に掛けた思いも踏みにじられた気がしてなりません。

あと10日ほどで約束の期日から1ヶ月となります。
この間は黙って様子を見ようと思いますが、
連絡もない場合は支払う気が無いのだと思いますので、
自分の商品に掛けた労力や思いをメッセンジャーで送って
「お代金は結構です」と終わりにするつもりです。

私のこの行動は如何でしょうか?

「代金引換」「代金前払い」といった具体的・現実的な反省点はさておき、
人間として成長しようと思っている中での自分の行動(心)にアドバイスを頂きたいのです。

ここまで読んで頂きありがとうございます。
お手間をとらせますが、何卒宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

プロの工芸家としての誇りを持ち続けてください

 代金の支払いに応じない購入者、嫌ですね。

 残念ながら、代金や報酬を踏み倒そうとする輩。踏み倒しても平然とする輩。そういう恥知らずな人間は少なからず居ります。仏教では、そういう人間を「無慚無愧」と言ってます。

 あまりお坊さん的な回答ではないかもしれませんが、私は請求を続けることをお勧めします。こんな人間にいつまでも関わっていることは不愉快なことでしょう。しかし、請求を辞めたり、「お代金は結構です」と言ったりすれば、相手は「踏み倒しの成功体験(?)」の味をしめるだけだと思います。いい気になるだけです。「踏み倒しの成功体験」を重ねれば、更に違う場面での踏み倒しを繰り返すでしょう。
 技術と労力を費やしてアクセサリーを作られたことと存じます。誇りをもってご自身の仕事に取り組んで居られることと思います。正当な対価を受けることはビジネスの基本でしょうし、対価を請求することは正当な権利だと思います。手数はかかるかもしれませんが、御自身の誇りと仕事を守るため、まずは文書で支払い期限を明記して請求書を送付しましょう。支払期限を過ぎても送金が無ければ、内容証明郵便郵便で請求書を送付しましょう。「訴訟も辞さない。」くらいのことを言ってもいいと思います。無理にやれとは申しませんが「少額訴訟制度」を利用すれば割りと簡単に訴えることは出来ます。
https://best-legal.jp/small-claims-1098

 相手方と争うことを勧めるつもりでは有りません。自分の誇りと仕事を守るためには、正当なる権利を行使する。「訴訟も辞さない」くらいの気概は必要かと思います。まあ、内容証明郵便ぐらいまではやってみたらいかがでしょうか?
 相手のことを踏み躙ろうとする人間には、毅然と対処する。hikaruさん御自身はこれからも仕事でもプライベートでも礼節と誠意を以てすべての方々と接していかれれば宜しいと思います。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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不誠実な人はどこにでもいる

小学校の頃、クラスメイトの中に、忘れ物が多かったり宿題をやってこなかったりする児童はいなかったでしょうか?
結局、そういう人は世の中にたくさんいるのです。

私は役所勤めをしていますが、税金や保険料や保育料を滞納する人、必要な手続き(手続きしないと本人が不利益になるのに)を何度も催促しないとやらない人が、たくさんいます。

世の中には、一定の割合でそういう人がいます。
税金の徴収率が100パーセントになることはないのです。

普通のことが普通にできない。
人間には能力の差がありますからね。
善悪や誠実さも、能力の一種だと思います。

社会の秩序のためには、法律に訴えることは必要だと思います。
しかし、怒りの煩悩は悩み苦しみストレスの原因になります。

つまり、相手には怒らず(よくある事件だよね、と半分笑いながら)、しかし冷静な気持ちで請求し続ければよいと思います。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ご回答いただきました、ご僧侶の皆様、本当にありがとうございます。
今までの私でしたら、復讐に近い思いで何らかの手段を講じたに違いありません。
しかし最近「悪い行いをする人はいても、私は!そうならないよう努力しよう。その相手を注意はしたいが大人になるまでそうしてきたような輩に何を言っても聞く耳は持たず、逆に恨まれるかもしれない」「自分の中に大きな心を構築しよう(今まではそれが不得手でした)」と考えるようになりました。
しかし今回の出来事は自分にとって初めての出来事であり、上記の如く自分の気持ちを変えるにしても具体的にどう心構えをしたら良いのか、正直迷っていました。最近読んだ本に「頭にきてもアホとは戦うな」というものがあり、アホと戦う時間があれば自分のすべきことに全力を傾けろというものでした。確かにそうだと思いましたが、心のどこかでは今回の事は今一つ自分の行動に自信が持てませんでした。ご質問に答えて頂き、ありがとうございました。アドバイスをもとに、今後も怒りに任せるのではなく、自分自身を見つめながら前へ進みたいと思います。
この度はありがとうございました。

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