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怒られて、無気力でつらいです

回答数回答 2
有り難し有り難し 22

初めて質問させていただきます。

私は高校生なのですが、この間初めて校則を破ってしまい(駅でケータイを触っているのを見つかった)、複数人の先生からとても怒られました。

うちの学校は何よりもケータイの指導に力を入れているらしく、毛を染めたりピアスを開けるよりも怒られます。

たしかに歩きスマホだったし、周りの人や自分も危険を及ぼす、という内容の叱喝に納得もしたので怒られた内容に不満がある訳ではありませんが、それにしても大勢でそんなに怒らなくても…という思いがありました。

いままであまり怒られたことがなく、怒られてもそこまで落ち込むことがないほうでした。しかし今回は派手に怒られたことでとても落ち込みました。学校も後日一日休みました。

私はもともと気分の浮き沈みが激しく、基本心の奥では沈んでしまいがちなので、学校に行く前日は精神統一とまでは言いませんが自分を見つめ直したりして心を整えていました。

しかし怒られてからというもの、一日の振り返りなどをしたり出来なくなりました。自分を見つめ直すことが嫌でたまりません。現実から目をそらしてしまいます。

毎日がつらく、気力も湧かず、ちょっとした動作もやる気が出ません。趣味も今日は久しぶりにやってみたのですがあまり続きませんでした。

怒られるまでの最近は、YouTubeのお坊さんの話を聞いて、自分なりに気持ちを整えて、自立するために自室の掃除や朝の弁当作りを進んでやっていましたが、それが出来なくなりました。
YouTubeの話も頭が拒否したように入ってきません。
朝もつらいので父が休みの日は父に学校へ送って貰ってます。

昔と比べて立派な人間になれたと思っていましたが、1度怒られたぐらいでこんなにダメになってしまうなんて、情けなく思いました。

もうあと10日ほど経てば大学の面接があるので、この調子のままだと面接が不安です。助けてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今回のことを縁としてー筏のたとえをお話ししましょう

こんにちは。亀山純史と申します。

最近、歩きスマホによる事故が問題になっているので、先生方も過敏になっているのでしょう。そして、あなただけでなく誰でも、予想以上に怒られると落ち込んでしまうものです。
でも、心配しないでください。上に立つ人の対応はすべて適切であるとは限らないわけですから。もちろん、先生だってそうです。(そういう私も普段は高校の教員をしていますので、あなたへのこの回答は、自戒を込めての回答になっています。)
ところで、あなたを指導した先生がそうであったかはわかりませんが、今回の指導を縁として、次のことをお話しましょう。それは、どんなに正しいことであっても、それに縛られることはよくないことである、ということです。原始仏教経典の中に「筏(いかだ)のたとえ」という喩話があります。「ある人が川を渡るために筏を作り、そして無事、向こう岸に渡ることができた。その時、“この筏は私のために非常に役立った筏である。これからもこの筏を肩にかついで持ち歩こう。”とその人は思った。しかしこれは愚かな考えである。この筏のたとえのように、どんなに正しい教えでも、それに執着してはいけない。ましてや、正しくないことは、なおさら捨てなければならない。」という喩話です。どんなに正論であっても、必要以上に正論を振りかざしてはいけないのです。

以上が私からの回答になります。過ぎてしまったことを悔やんでも仕方がありません。あなたの手の中には無限に広がる可能性があるはずです。その可能性に向けて今を生きていきましょう。

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おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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足元を照らして

拝読させて頂きました。それほどコテンパンに怒られたならばあなたでなくても誰だってショックを受けますし、凹んでしまいますよね。あなたのお気持ちよくわかります。
先ずはゆっくりと心を休めてくださいね、そしてしっかりと睡眠をとってできるだけ頭を休めてください。そしてリセットなさってくださいね。
できるだけ怒られたことは忘れましょう。それよりも大事なことはあなたがスマホの操作をしていた場所や状況について見直して頂きこれからの生活の中で自分の身を守ることを学んで頂くことですからね。
スマホに集中していると周りが見えなくなってしまって予想もしない危険があなたに降り注ぐ可能性がありますからね。

あなたの生命は大切です。どうぞ先ずは自分自身の足元をしっかりと見つめなおしてみてくださいね。
仏教用語でよく聞く「脚下照顧」です。
先ずは自らの足元を照らし顧みることでこれからの自分の人生や生き方をしっかりと地に足ついて歩んでいくことが大事なことですよ、ということです。

あなたにはこれから沢山の素晴らしい出会いもあり沢山の可能性が目の前に広がっているのですからね。

どうぞ自分を大切になさりながらしっかりと着実に歩んでいってくださいね!

あなたを心から応援していますね!

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

亀山純史さん、Kousyo Kuuyo Azumaさん、回答ありがとうございました。
隅々まで拝見させていただきました。
お二方のお言葉で励まされ、面接も無事終えることができました。ありがとうございます。
もっとしっかりお礼の言葉をお伝えしたかったのですが、最近無気力が続き、それは難しいと思いましたので、簡単にですが感謝だけでもお伝えします。

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