自分の過去が許せません
結婚していた頃に自暴自棄な時期があり、不特定の方と遊んでいた期間がありました。その過去を今とても後悔しています。
結局、それを直接の原因とはせずに離婚をしました。その後とても好きになった方とお付き合いをしました。
しかし、どこからか噂でわたしの過去が耳に入り、彼はおそらく許せなかったのでしょう。理由をきちんと話してくれないまま、しかしひどく責められてお別れとなりました。
彼にも色々な過去がありましたが、わたしはそれを乗り越えようとしたつもりでした。なのに彼はなぜ、、と、お別れした当初は彼を責めてしまう気持ちがありました。
しかし今になって改めて思うと。結婚していながら色んな人と関係を持った自分。しかもその人たちの中には彼が知っている人もいて。
そんなこと許せるわけがないよなと、自己嫌悪の気持ちがとても強くなりました。尻軽、汚い女と思われても仕方がない。自分ではどんなに後悔している、もうしないと心に誓っていても、それを信じてもらいたいなんて都合がよすぎると感じました。
そして、これからもこんな自分を信じてくれる人なんてきっといないのだ、という気持ちになってしまいました。
もしわたしを好きになってくれる人が現れたとしても、過去を隠してまるで相手を騙すように付き合っていくのか、はたまた過去を洗いざらい話して相手を苦しめるかしかできないのです。万が一受け止めてくれる人が現れたとしても、きっとその方は深く苦しむのだと思うのです。
そんなことには耐えられません。
かといって一人で生きていく覚悟もできません。
彼が受け入れられなかった気持ちを思うと、本当に心が苦しくなります。過去にわたしを愛してくれた人を裏切ってしまったことは、決して許されることではないと感じています。彼の気持ちがわかるのです。こんな自分は愛される価値などないと感じます。
自分が悪いことはよくよくわかっているのに、その罪を受け止めきるだけの覚悟はできないのです。弱い自分が本当に嫌になります。
どう心を落ち着けていけばいいのでしょうか。
このままでは生きていられない気持ちです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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報恩感謝
綺麗に世の中を生きれている人は誰一人いません。
人が生きているということは、誰かしらに迷惑を掛けながら生きています。
また、人が生きていくということは罪を背負うお心が芽生えることで、誰かしらに恩を返えしていくことで、心が少しずつ救われていくのです。
録画のように人生にも巻き戻しボタンがあれば、いいなと考えてしまいます。しかし、人は前を向いて歩くことしかできないのです。
お釈迦様の法句経の一説にこのようなお言葉が記されております。
「過去は追うな
未来を願うな
今を切に生きる」
このように、過去を追っても戻ることはなく、「明日」という字は「明るい日」と書きます。過去を振り返ることは、辛いことを背負いながら生きることに繋がります。背負うのでなく、明日を作るための糧として、今を切に生きることで、平穏な思考回路へと導かれることと存じます。
合掌
過去を活かす
質問読ませていただきました。
過去の罪に苦しむ・・・過去は消せないだけに、辛い思いをなさっておられると思います。
さて、たまこさんもわかっておられるように、自分の過去は消せません。
仏教の教えでも、自分が犯した罪は、その報いを受けなければなりません。
しかし、その報いを受けて、これから自分がどう生きていくかは、自分で選ぶ事ができます。
たまこさんは「とんでもないことをしてしまった」と過去の行いを心から悔いておられます。
悔いておられるからこそ、もう二度と同じ過ちを犯す事はないでしょう。
過去の行いから何かを学び取り、それを前向きに自分の未来に活かす。これが出来るかどうかで、その人の人生は大きく変わってくるでしょう。
また、たまこさんの噂は周りに広まっているようですね。
もし過去の行いを知られたくないというのであれば、たとえば引っ越しをして、今までの人間関係と全く無関係な土地にて再出発するという方法もあるのではないでしょうか。
しかしそれでも「いつかどこからか噂が耳に入るのではないか?」と怯えながら暮らす事になるかもしれません。
もしくは、自分の過去の行いをしっかり受け止めてほしいのであれば、相手の耳にどこからか噂が入る前に、ご自分の口からしっかりと過去のことを伝えることが大切です。
その上で、「私は本当に悪い事をしたと思っているから、二度と同じ事はしない。」と伝える事が大切でしょう。
たまこさんの過去を受け入れてくれるかどうかは相手次第ですが、必ず受け入れてくれる心の大きい人はいるはずです。
愛される価値が無いとふさぎこんでこのまま過ごすか、愛される価値が無いかもしれないけどこんな私を愛してくれる人を探すか、あとはたまこさんの気持ち次第ですよ。
納得できる人生を歩まれるようにお祈り申し上げております。
質問者からのお礼
すごく時間が経ってしまいましたが、
お二人のお坊様。
本当にありがとうございました。
あの頃とはまた違った視点で自分の人生を見つめております。あの頃の自分が如何に自分のことばかりだったかを、改めて思い知ります。
今目の前にいる人々に少しでも恩返しをする気持ちで生きていきます。