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自分のしたことが惨すぎて、償えそうにありません

回答数回答 1
有り難し有り難し 30

先日、母が自死しました。
親友にも打ち明けられません。
ここを頼るのも恥ずかしいのですが、どうかどなたかお読みいただけないでしょうか。

数年前、私は母の具合が長年に渡って悪いことを知っていたにも関わらず、父に面倒を押し付け実家から20分ほどのところで一人暮らしを始めました。実家からの連絡は基本無視に近い状態でした。

何故そんなことをしたか、私にも理由と呼べるものが一応あることはあるのですが、詳しく書くと4000字を超えてしまいます。
父がありていにいうと毒親で、私が一人暮らしを始めるまで父から受けた暴力(主に精神的なもの、私に至っては性的なものもわずかに)を家族内で発散してお互いをいじめあう状態が続いてきた、という感じです。

連絡を無視する自分をどんな理屈をつけてでも正当化していき、ノイローゼの悪化した母が自死した当日の連絡も無視、母と対面したのはすべて終わった後でした。

葬儀後家に帰り、久々に母の部屋を訪れるも荒れきった室内にズタズタになりました。テーブルに置かれた「◯◯は裁かれる」というタイトル(特定避けのため言葉を変えています。◯◯には私の名前が入ります)の本を見つけて、青ざめました。
当然だ、私を恨みながら死んでいったんだ
荒んだ心をこんなもので埋めていたんだ

ここでようやく私は母を見殺しにし、虐待死させたのだということを実感し始めました。

残ったのは父と私。
許してくれと泣き叫び、追い詰められ辛かったと告げる父。
彼氏と結婚してお父さんと一緒に住む、3人で家族を作ろう、そう言いました。
父は泣いて喜びました。

でも本当は
母を助けたかった
なのにいじめて、見殺しにしてしまった
父の暴力に屈し怯えて、代わりに優しく弱い母に恨みをぶつけた

弱い
私は弱い鬼畜です

これから徐々に冷静になっていくとは思います
自分のしたことを振り返り、きちんとすべて認めたい
でも供養、弔い、そんなこともう私にする資格がない

お母さん
戻りたい
どこにでもいる 親子のように
仲良しこよしの普通の家族
してあげられなかった
顔を見せて 声をかければよかっただけなのに

うまくまとめきれず乱筆乱文で申し訳ないです。
何でもいいのでお言葉を頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
長くなりましたが、お読みくださって、本当にありがとうございました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

つらいこと一つひとつが心の栄養に変化していく。

この度はお母様の死、心よりお悔やみ申し上げます。
拝読させていただき、艱難辛苦の中でよくぞ打ち明けられました。ご自分の中だけで収めるには相当お辛く、懺悔のお気持ちを聞いてほしいというお心、受け取りました。

まずご自分を悲観されないように心してください。

後悔の念が強くなりますが、後悔はここまでにしてください。
例えば、お茶碗を割ってしまい、そのカケラを集めたところで、どうしようもないのです。
人は前を向いて歩くことを恐れてはいけません。重たい荷物を背負いながら、歩くことは疲れも倍になってしまいますよね。

供養をすることは尚のこと、資格はあるのです。心の中で日々ご供養をしていくことで、100日いや一年あたりから少しずつ懺悔の意味深さが供養の形となり、心の整理がついてきます。

大切なのは、悲観されないことです。
弘法大師のお言葉にこのような言葉がございます。
「眼明らかになれば、途に触れて皆宝なり」
この言葉の意味は、心が暗いときは、すべてのものごとが災いと見えてしまい、しっかりと目を逸らさずに、向き合うことが慈悲という心の栄養を育てることになるということを表しています。

今、たまさんは汚れた心の人間なんだと思っていませんか?
汚れた心があるから、人は清らかな悟りへと導かれていくのです。

まずは心の休息をされてください。お母様は仏の世界より立派になるたまさんのお姿を見てくれています。安心を。

合掌

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有り難し
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質問者からのお礼

お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。

投稿の後すぐに回答をくださって、ほんとうに有難うございました。今日まで事あるごとに読み返し、その度に励まされ、救われています。

ようやく気持ちが落ち着き始めて、今更ですがお礼を書き込みに参った次第です。

母が自死してからもう少しで5ヶ月が経とうとしています。
後悔は尽きませんし迷うことも多いです。前を向くのが難しいです。
でも最近になって、辛くても母の死と向き合い母の供養となる生き方を私なりに模索していこうと、そう思うようになりました。

太慈様、また有り難しを押してくださった皆様、本当に助けられました。有り難うございました。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

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