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よその子も死ねばいいと思ってしまいます

回答数回答 2
有り難し有り難し 49

娘を亡くして半年が過ぎました。
まだ哀しみの中に取り残されています。

最近は怒りの感情が抑えられません。
特によその子を見たときは、どうしようもなく腹が立ち、「この子も死ねばいい」なんて思ってしまいます。
最低なことを考えているのは分かってます。
でも感情をコントロールできないのです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

こんにちは。亀山純史と申します。
「よその子も死ねばいい」悲しい思いですよね。周りの家族が幸せ一杯に見えて、なぜ私だけが…という思いになっているのですね。でも、よその子が死んでも、あなたの子は戻っては来ません。よその子が死んでも、あなたの子は喜びません。厳しいことを述べさせていただくと、もしかしたら、「よその子が死ねばいい」という思いを持ってしまうあなたの心を諭すために、あなたの子はあなたの子として生まれ、そして旅立って行かれたのかも、と思ってしまいます。なぜならば、子どもを亡くした人が皆、同じような思いを持つ訳ではないからです。
これからの人生、どう生きることが、あの子の死を無駄にしないことなのかを考えながら、生きていってもらいたいと思っています。
以上が私からの回答です。私自身も、一人息子を亡くした者として、回答させていただきました。

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誰にでも怒りの感情はある

誰にでも怒りの感情はあります。
心の中でこっそり暴言を吐くくらいは、良いと思います。
ミュージシャンとかなら、やり場のない破壊的な感情を歌詞にするでしょう。
あなたも、詩や小説や絵などを自分のために書いてみて、フィクションの作品の中で大暴れしてみても良いと思います。

生きものは必ず死にます。
あなたがわざわざ「死ねばいい」と言わなくても、どうせ皆、長くても数十年で死ぬ。
長い地球の歴史の中では、一人の人間が早死にか長寿かという違いなど、わずかな誤差の範囲内でしょう。
生きるということは、なかなか難しい、有り難いことです。
だから、命は「ありがたい」のです。
仏教では、ありがたい命を喜ぶことはOKですが、諸行無常の現実を受け入れることも大切と考えます。
現実を受け入れずに怒ると、ストレスにつながりますからね。
欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩は誰にでもあります。
煩悩は悩み苦しみの原因だから、減らす方が良いのですが、誰にでもある煩悩だから、自分と他人の煩悩(怒りなど)を、慈しみの目で見てあげましょう。

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