母
自分が高校生の頃に母を亡くしました。
12年経ちます。
最初の頃は悲しみにくれ、思い出に浸って居ましたが時間が経つにつれて母を想う事が少なくなり、母の声、好きだったものなど思い出が薄れています。
思い出せない自分が親不孝ものでひどい人間で嫌で嫌で悲しくなります。
自分を育ててくれた大事な人なのに。
苦しいです。
なにかお言葉をいただけないでしょうか。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お母さんはあなたの心の中で仏さまに成っていくのです。
こんばんは。亀山純史と申します。
時が経つにつれて、故人に関する様々なことが忘れられていくのは、故人があなたの心の中で仏さまに成っていくからではないか、と思っています。そして最後には、本当に大切なものだけが残るのではないでしょうか。あなたと故人を結び付ける大切なもの、それは何でしょうか。答えは人によって違うかもしれませんが、今私が思っているのは、「あなたにとって、〇〇さんは、間違いなく、あなたのお母さんだった。」という事実ではないかと思っています。「なーんだ。そんなことか。」と思ったかもしれません。しかし、これはほかの何にも代えがたい事実なのです。私たちがご先祖様を思慕する時も、「〇〇さんは、私たちのご先祖様」という事実がよりどころです。ですから、思い出せない自分が親不孝者であり、ひどい人間で悲しくなることなど、まったくありません。
以上が私からの回答です。今もなお、お母さんのことを思慕するあなたを子どもとして持ったお母さんは、幸せだったと思います。
【ご相談内容とは別に】
なお、お母さんがお亡くなりになって12年になる、ということは、今年は13回忌になりますね。13回忌ということは、ちょうど十二支で言えば、一回りしたことになります。このような節目の年に、このようなご相談をしていただき、お母さんも喜んでいることだと思っています。
寂しく思った時は…。
ご質問を拝見しました。
私も、6年前に母を亡くしまして、それ以前に10年近く、話せず食べられず、寝たきりでしたので、母と話すことも出来ず、今となっては、声を思い出すことが出来なくなってしまいました。
お気持ち、お察し致します。
お母様に、深い愛情と思いやりの気持ちをお持ちになっているからこそ、自分を責めてしまうsakurasoraさんは、優しい気持ちをお持ちになっていると思います。
残念ながら亡くなられたお母様とお会いすることは、今すぐには出来ませんが、少しでも、お母様に会いたいと思う時があったら、その時はどうぞ、鏡をご覧になって下さい。
鏡に映ったあなたの顔は、間違いなく、お父様とお母様から頂いた顔です。
あなたの命は、間違いなく、ご両親から頂いた命です。
あなたの体は、間違いなく、ご両親から頂いた体です。
お母様は、あなたの体や命の中に、今もあなたと一緒に生きています。
どうかそのことを忘れないでください。
誰も皆、同じく両親から生まれた命です。
お母様とお父様から頂いたあなたの命や体、そして心を、大切にすることが、お母様に対するご恩返しになります。
そして、今あなたの周りにいる人たちの幸せを考えてあげることが、お母様に対する親孝行になります。
お母様(お父様)から頂いた、優しい気持ちを、しっかりと大切にして、行動することが、お母様に対する親孝行になります。
頂いた気持ちと体をまず大切にして、それと同時に周りの方々のことを大切にして生きていきましょう‼️。