仏ゾーンという漫画を知っていますか?
仏ゾーンという、少し昔の少年漫画をご存知でしょうか。
簡単に説明すると弥勒菩薩の生まれ変わりの女の子のもとに、千手観音のセンジュ君が現れ一緒に悟りの旅に出るというバトル漫画です。
宗教の問題で打ち切りになったとか噂されますが、実際の所は多分違います。
しかしそれでも、お坊さんとしてはああいった仏様を主人公にした漫画をどう思われますか?罰当たりでしょうか。
私は仏様に対して「カッコイイ!!」と思ってしまう、信仰とはちょっと違った好きという感情を持ってしまった仏教マニアです。(もちろん有難いとも思う。)
仏様を主人公にした漫画は大好きで、有名なみうらじゅんの仏教趣味にもいいなぁ、と思います。
しかし、これは仏様に対する冒涜なのではないか?という思いもあります。
だって、煩悩を断ち切ってくれる仏に煩悩が止まらないのですから。
そういった仏教趣味にお坊さん達はどう思われるのでしょう。
また、もし許してくださるなら「これだけは気をつけろ」というマナーを教えてくださると嬉しいです。
蛇足、仏様は有難ければ有難い程にカッコイイと思うのです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ドンドン読んでください。ウェルカムです
シャーマンキングは読みましたが、仏ゾーンは読んでいません。でも何となくうどんさまのおっしゃりたい事情は分かる気がします。
さて、主人公かどうかに関わらず、日本のサブカルチャーはかなり仏教的ですよ。例えば鋼の錬金術師。あの世界観の根底には「一は全、全は一」という考え方があります。
これ、華厳経(けごんきょう)という仏教のお経の「一即一切、一切即一」という思想そのものです。あるいは有名な「色即是空・空即是色」も同じです。
そういった人間の普遍的なテーマが根底にあるから、作品のメッセージに説得力が生まれ、キャラクターの苦悩が活き、たくさんの人が共感するわけです。
意図的なものか、たまたま偶然かは著者の農場での育ち方と人間関係を考えればどちらも充分あり得ます。
挙げればキリがないですよ、バガボンドだって相当仏教的ですし。ある意味、仏さまをそのままキャラクターとして使うより、パッと見ても仏さまだ!と分からない表現の方が上品なのは事実かもしれませんね。
こういうことは今に始まったわけではありません。 童話から小説、絵巻物、歌舞伎や能、音楽、昔はどのジャンルでも仏教思想をテーマにしています。仏教的価値観の人たちが創り、鑑賞していたのだから当たり前です。もちろん儒教や他の思想のものもありますけどね。
桂米朝さんの落語「桃太郎」をYouTubeで聴いてみて下さい。昔はこういう話を家庭で教育するのが当たり前でした。それが家の宗教・檀家制度の真の姿です。
で、今でも情操教育レベルで仏教を伝える超高度なインフラがあるから、天災が起きてもほとんど略奪が起きないんです。心の方向性という意味で、日本人として育てば、自然に悟りに基づいた知恵が身に付いたのですよ。ホントに日本仏教って凄まじいんです。
だからそっち系の作品にドンドン触れてください。むしろドンドン創って下さいと言いたいくらいです。ただし創るなら、体験を含め、仏教をしっっっかりリサーチして下さい。
戦国武将なんか頭の上に南無妙法蓮華経と張り付けて戦争してたのに、漫画程度で文句言われる筋合いはありません。あるいは消災妙吉祥陀羅尼でツベって下さい。台湾や中国じゃ歌手が色んなリズムに乗せてお経を歌って有り難しされていますからね?今の日本人の心は拒絶する方向ではなく、寛容の方向に向かうべきなんですよ。
圧倒的佛力異能力超次元バトル
常々考えています
様々な仏様が人間を一人選んで自分の真言を託す、そしてその真言を使って仏様から1つ固有の能力を借りて相手と戦うバトル漫画が何故出来ないのかと
不殺生を貫くため異次元をバトル空間として、そこでのダメージはどれだけ負おうとリアルに影響はしないというシステムで相手を戦闘不能で屈服させると自分の傘下とすることが出来る
そうして沢山のチームが出来上がって吸収しながら成長していく
そして続編では他宗教との仏様以外の新勢力とのバトル、熱くないですか、超かっこよくないですか、燃えませんか
こんな熱血系が好きな僧侶もいるので問題ないかと思います、ジャパニーズマンガは非常に素晴らしい文化ですので一向に構わないかと思います、リアルと芸術はごっちゃにすべきではないです。
そして最後になってすいません、仏ゾーンは分かりません、面白そうなのでちょっと探してみます
あと私は聖おにいさん大好きですよ、マンガ万歳
仏ゾーンとシャーマンキングは好きでした
仏ゾーンとシャーマンキングの2作品(同じ作者)は好きでした。
シャーマンキングが終わって依頼、ジャンプも他の漫画雑誌も買わなくなりました。
内容的にも、まったくデタラメな仏教観ではなかったと思います。
西遊記とかもそうですが、仏教を題材にしたフィクションもあってよいと思いますし、そういう物語をつくることに寛大な宗教であることも、仏教らしい特徴だと思います。
本来の仏教の設定を知ってもらったうえで仏像の物語をつくるのと、まったく知らずに仏像の物語をつくるのとは全然違うでしょう。
仏ゾーンは、本来の仏教の設定をわかったうえで作られていると思われるので、奥が深く感じるのです。
シャーマンキングも、少年漫画の主人公はキレて(怒って)力を発揮するオチが多い中、おだやかな心でないと力を発揮できないという仏教的な感じの物語でした。主人公が操る侍の霊の名前が阿弥陀丸でしたね。
質問者からのお礼
翔玄さん、圧倒的佛力異能力超次元バトル。面白いと思います!
仏ゾーンも面白いので是非読んでみてください。僧侶にも、仏教漫画が面白いと思われるのは安心します。貴重な回答、ありがとうございました。
大慈さん、お勧めされたお話、聴いてみます。何でもない漫画や曲の歌詞を読みながら「あ、これ仏教っぽいな。」とかついつい考えてしまいがちでしたが、あながち間違いという訳でもないんですね。
仏をモチーフにしたゲームや漫画に「罰当たり」などの意見を見かけ、「いいや。仏教はもっと寛容なハズだ!」と思っていましたが自分の仏教に対する解釈に自信が持てず不安になっていました。
拒否ではなく、寛容に。私もそうなれば良いと感じます。ありがとうございました。
願誉浄史さん、武井先生の作品は仏教の考えが深く組み込まれていて感動します。シャーマンキングは私が仏教に興味をもったきっかけの1つでもあります。しかし、やはり仏教への理解がよく出来てるからあのような漫画が描けるのですね。
私はまだまだ浅い知識しか持たないので勉強しなくてはなりません。
回答ありがとうございました。