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認知の歪みから抜け出せない

回答数回答 2
有り難し有り難し 8

初めてご質問させて頂きます。
どうか最後まで読んで頂けますと幸いです。

今まで、ずっと人と接する仕事をしてきました。接客は楽しく、相手に喜んでもらえることを何より嬉しく思っていました。プライベートでも、人と話すのが大好きで、人見知りのない性格でした。

しかし、ここ数年で様々な出来事があり、苦しくなってきました。

・親しいと思っていた友人が、実は私のことが嫌いで周りに陰口を言っていた。
(私に何かされた、とかではなく、私の話し方や間の取り方がカンに触るから話してて疲れる、など)

・お客様から身に覚えのないクレームを受け(直接ではなく本社へのメールで)今まで、いつも私の接客を褒めてくれていた上司達に、クレームを受けたことで態度が変わり、仕事中の言動を監視されたり言葉の暴力を受けるようになり、耐えられず退職

大きな出来事は上の2つですが、似たようなことが散々ありました。
どれも自分に自覚のないことです。

とても怖くなってしまい、それからは異常に人の目を気にするようになりました。
また、人に言われた言葉に過剰に反応し、もしかしたら私に悪意があるのではないかと気になり、その思考から抜け出せなくなることが増えました。

そのため、家族や昔から知ってる友人以外の人と話すときは常に頭をフル回転させ、この発言で合っているのだろうか、今の私の発言や行動が不快にさせてないだろうか。本当は私の事が嫌いなんじゃないだろうか。そればかり考えてしまい、人付き合いが億劫になってきました。

あんなに接客や人と話すことが大好きだったのに、とても悲しい気持ちです。
認知がどんどん歪んできているなと自覚していますが、それを止める事ができません。

長くなってしまいましたが、心を穏やかに戻していく方法、自分らしく生きていける教え、認知の歪みに関してなど、僧侶様の知恵をお貸し頂けたらと存じます。
宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

非暴力コミュニケーションを学んでみる

にな 様 相談ありがとうございます。

自分の思わぬことで、陰口、クレーム
信じられない。という感じだったでしょうか
そして、他人の言動に過剰に反応して、辛い苦しい
そして認知が歪んでると思っているのですね。

表面的に認知を変える方法は色々あるかもしれませんが、
そもそものコミュニケーションを学んでみるというのは如何でしょうか?

2冊の本を紹介します
「NVC 人と人の関係にいのちを吹き込む法」
「なんでわかってくれないの!と思ったときに読む本」
です。
非暴力コミュニケーションとは、
出来事を観察し、自分の感情に正直で、自分の欲求を深くわかり、相手に要求を伝えられるコミュニケーションです。もちろん相手のことも尊重します。

自分に正直であることは、自分の感情に向き合うことになります。認知の歪みは解消されるでしょう
本当は自分は何を望んでいて、他人を責めずにどう伝えられるのかが解る様になってきます。
そうすると、他人との認識のずれも治まってきますので、過剰に反応することもないと思います。

もともと接客などで楽しく会話をしてきたのですから、自分の力を信じてください。
そして、今は難しくても、自分を愛してください。
自己肯定感が上がれば会話も楽しいですし、恐る恐る顔色を伺う様なこともなくなりますから
どちらか1冊でも読んでみて、試してみてください。

お読みいただきありがとうがざいました。
参考までに
一礼

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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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拝読させて頂きました。
だいぶ追い込まれていらっしゃるように感じますね。そこまで過敏になってしまいますと四六時中考えしまいますから心身ともに疲弊してしまいますよね。
やはりまずはあなた自身があなたを追い込まないように心がけてみて下さいね。
精神的に過敏になっていますから普段の何十倍もエネルギーを消費していらっしゃることでしょう。
とはいえあなたがそう思うほどに人は自分のことを意識してはいませんし、敵視してもいません。人はその時々に応じて臨機応変に対応しているのです。
まずその部分を心を落ち着けて見直してみましょう。
人の心は移ろいやすいものです。いつもひとところにとどまることがありません。逆な見方をするとあなた自身が無理にひとところにとどまろうとしているのかと思います。それにはとても大変なことですし、膨大なエネルギーを要することなのです。

しばらく自分のことはほっといてもいいかと思います。そしてじっくりと周りを見渡してみてください。周りの人がどのように生きていらっしゃるのかをじっくりと観察なさってみて下さい。よく人の行動を観察していると人に見られていない状況、全く意識していない状態では様々な表情やしぐさを見ることができるのです。
しばらく見ているとある時フッと思いもよらない行動を目の当たりにすることもありますからね。

そのような行動を見た時にはどうしてそうなったのか、何がきっかけでそうなったのかも考え合わせてみると非常に面白いです。
そしてじっくりと我が身のことを振り返ることができるようにもなりますからね。

いずれにせよまずはしばらくあなたの心を楽に解放なさってみて下さいね。

あなたが毎日を心穏やかにお過ごしなさって下さりますようにと心からお祈りさせて頂きます。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

釋 様
ご回答下さりありがとうございます。

非暴力コミュニケーションといった分野があるのですね。相手を観察し、自分は正直に。
接客を長くやっていたからか、コミュニケーションというものを全て分かった気になっていた気がします。本もご紹介頂きありがとうございます。早速書店で探してみます。

確かに、接客をしていた頃のことを思い返すと、自信を持って接していたと思います。友人と話す時も、最低限の気遣いを除けば、自由に会話を楽しんでいました。
仰る通り、自己肯定感が今の私には必要だなと考えます。
頂いた助言を心に留めて、本も読んだりして、あの頃の自分をまた取り戻せるよう頑張りたいです。
この度はありがとうございました。

Azuma様

ご回答下さりありがとうございます。

人はその時々に応じて臨機応変に対応している、私自身が無理にひとところに留まろうとしている。その2つの言葉にハッと致しました。
確かに、周りの方が私に対して何か不満があったとしても、敵意のみ抱いているとは考えにくいですよね。

人に対して恐怖ばかりを抱くのではなく、まずは観察をしてみます。そう見方を変えると、私が嫌な思いをした時の相手方も、そこまで私の事が不快でしていたわけじゃないのかなと少し気持ちが楽になりました。

私は元々の性格として、心の中で決めつけてしまう傾向があるので、人を観察して想像したりする行為は、その性格を改善する機会であると思えました。是非やってみます。

この度はありがとうございました。

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