怒りの感情を表に出さないようにしたい
従業員へどのように接するべきか悩んでおります。スタッフは女性ばかりの職場であり経営者の夫は女性に対し大変気を使っております。また、男性特有の必要以上にコミュニケーションを取らないようにもしているように感じます。
その一方で妻である私は経営者の立場ではありますが、新人指導、スタッフ教育、ミスのカバー、注意喚起など現場スタッフとは密に接している為、時に言いたくない事も言わなければならない立場でもあります。経営者兼上司という立場でスタッフ同様の仕事をこなしております。
直接関わるからこそ、いろんな方を良い方向に進んでもらうにはどうしたら良いか奮闘しております。
しかし、スタッフからは上司というより経営者として見られており、私が出勤するとスタッフがピリッとする空気を感じます。
従業員が少ないため、私が直接指導しなければならないので、知らず知らずのうちに多くを求めているのでしょうか?
スタッフを信じたいのですが、以前にこちらの優しさを利用され騙されたり、我慢をし過ぎてモンスター化された経験から、今はつい厳しくなっているかもしれません。
この経験がトラウマになっているのか、全ての方の優しさでカバーしてもらっている事を上手く利用して怠ける方に対して、少し口調がきつくなる自分がおります。
どうやら他人の優しさを利用する方を私は嫌だと思っているのだなと自己分析しています。
助け合って仕事をしたいと思っているから、お互い様精神でねと、口で伝えていますが、それが出来ない方へ怒りの感情が湧いていまいます。
それではいけないと思うのですが、真面目なスタッフへ仕事量が増えてしまい助け合いになりません。少ない人数だからこそ、いろんなスタッフの気持ちを自分なりにですが考え過ぎてしまい、怠け者をスルーできずにいます。
我慢しすぎて、時々、表情や言葉尻に出てしまい後悔します。
指導する立場としてきっと2、3回で伝わってほしい気持ちが強いのでしょう。でも、それは私の気持ちです。
どうやったら怒りやイライラの感情を抑えられますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「怠けない」のも能力の一つ
欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩は誰にでもあります。
部下の方が何かの行動をしているときにも、ほとんどの場合、欲・怒り・怠け・プライドのうちどれかが心の中に発動しています。
それは、秒単位で次々に変化しています。
まずは、あなたなりに部下を観察し、「あ、今、彼女には怠けが発動しているな」など考えてみてはどうでしょうか。
で、煩悩を制御したりなくすのは、すごい能力なんです。
能力ということは、個人差があるのです。
たとえば「怠け」も悪ですが、怠けないでいられる能力には個人差があるのです。
もちろん、能力は改善できますが。
同じバレーボール部の子供でも、ジャンプ力に個人差があります。
「なぜもっと高く飛ばないんだ!」と怒っても、その選出にはまだ、そのジャンプ力しかないのです。
「なぜ怠けるんだ!」と怒っても、その部下にはまだ、他の人ほど「怠けない力」がないのです。現時点ではそれがその部下の「能力」なのです。
「手抜き」は怒りたくなりますが、「手抜きしない能力」を育ててあげる必要がある。
「プライドが高い」のも、「プライドを捨てる能力」を育ててあげる必要がある。
「欲張らない能力」や「怒らない能力」もそうです。
あなたが、怒りたくないのに怒ってしまうように、怠け者の部下は、怠けたくないのについつい怠けてしまうのです。
「悪い奴」と見るのではなく、「現時点では能力不足な奴」と見ましょう。
もちろんプロの世界ですから、極端な話、能力不足を理由にクビを切られることも仕方ないのですが、能力が低くてホームランを打てなくなってクビになったバッターは、憎むべき存在ではなく、ただ単に能力不足なバッターなのです。
「怒れば怒るほど怒り癖がつく」「怠ければ怠けるほど怠け癖がつく」と意識し、その反対をやる「修行」を心がけましょう。
つまり、「私も怒らないよう練習するから、あなたも怠けないよう練習しましょう。」と、能力不足を憎むのではなく、少しずつ改善するよう目標を立てるのです。