なぜ日本のモノづくりは衰退したのか
現状、特に電化製品やガジェットなど、台湾、韓国、中国、米国製がほとんどです。1980年代はソニーやパナソニック、東芝、シャープなどがパソコンや電化製品、ガジェットなど豊富でした。品質もよかったと思います。なぜここまで日本製はなくなってしまったのでしょうか。なぜ日本のものづくりは衰退してしまったのでしょうか。日本の強みがなくなってしまっていると常日頃感じています。
なぜ日本のモノづくりは衰退したのか、お坊さんの見解、ご意見を聞きたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
『人をつくる』。
次世代を育てきれなかったからではないかと思います。
モノづくりで大事なのは
どんなモノをつくれるかではなく
まずどんな”人”をつくれるかであると。
聞いたことがあります。
たとえば
国内の人を育てるのではなく
海外に工場を作って現地のフレッシュな人材を雇えば
現地の人の方が育つだろうなと。
そのツケが来てるのではないでしょうか。
そしてその問題は、
ほかの分野についても。
色々と意見はあるでしょうけれども、、
おそらく
モノづくりだけに限ったことではないだろうな
と個人的に思います。
日本製の良さは相手を思う気持ち
日本製の製品の良いところは、使う人が使っている時の事を考えて作っている所だと思います。それにより工程が増えたとしてもやる、そんな心意気が日本製にはあります。
そのものづくりの精神さえ失わなければ、衰退する事はないでしょう。
日本は人件費が高すぎるのです
かつては日本の花形産業であった製造業。ご質問である日本の周辺国や地域に主軸が移ったというのには異論があります。更に東南アジアに主軸が移っているからです。タイ・マレーシア・ベトナムなどに主軸が移っているように感じます。かつて、日本の地方に製造工場を作る動きがありました。これが海外移転し更に安い労働力を求めて安いところに移りつつありますね。日本製品は安くて高品質というのが売りでしたが、更に安い外国製品との国際競争にさらされているのです。特に中国の底力は大きくなってきましたね。かつては安かろう悪かろうだったのが、品質も上がり、かつての日本のような活力を感じます。韓国・台湾も同様でしょうか。IT関連はシフトした感じをうけています。それより単純な電化製品などの製造が東南アジアに移行していますね。
質問者からのお礼
吉井浩文さま
なるほどですね。日本の強みがなくなってきたということは、日本の“人”の強みがなくなってきたということにもなりますね。どんなモノをつくるのかではなく、どんな人をつくれるか。どんなビジネスをするかよりもどんな組織が、また、どんな人がそのビジネスをするかなど、人にフォーカスしするということが大事ですね。日本の経営者にも聞かせたいお言葉です。
大変、腑に落ちました。とても素晴らしいご回答をありがとうございます!
鈍阿さま
ご回答ありがとうございます。シャープは経営危機に陥り倒産寸前になり、鴻海( ホンハイ)に買収されてV字回復をしました。衰退の原因はスピード経営について行けなかった、つまり変化できなく、ずっと黄金時代の考えのままモノづくりをしていたからではないかと考えています。
日産も似たような境遇でしたね。私は、なにか日本が衰退している原因があるのではないかと感じています。
既存の意識や価値観では何も変わらず、個人個人の大きな意識の変化、価値観の変化が求められていると考えます。その変化がないと前へは進めないだろうと考えます。
日本はある意味モノづくりの頂点になり、そこから下降している気がするのです。
ただ、価値観が変化したものもありますね。このhasunohaも従来価値観では考えられず、こうしてネットサービスを通じてお坊さんと会話や悩み相談ができますから。
光禪さま
ご回答ありがとうございます。おっしゃる通り相手を思う気持ちが大事ですね。モノづくりにおいて一番大切なことは、儲けではなく、使う人の喜びだと感じています。もちろん両方重要ですが、儲けに重点を置いてしまうと、近道をしたり、手を抜いたりと、目的がすりかわり、使ってもらう喜びというものが薄れていってしまうものです。
モノは進化しようと、相手を思う気持ち が先になければビジネスやモノづくりは衰退をたどるのではないかとも感じています。