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先祖供養について教えてください。

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有り難し有り難し 30

こちらで、質問及び皆様の回答など
拝読させていただきまして心のモヤモヤが
少しづつ晴れてきます。
この度もよろしくお願いします。

今回は先祖供養について、質問させてください。
私は母が未婚の母のため、実家とは疎遠になり、母の実家ももちろん実の父の先祖の墓参りをした事がありません。

私自身、結婚は出来ましたが、夫とは
一度離婚をして再び同居をしています。
その夫は現在、癌で闘病中です。

最近は病状が、さらに悪化している為
色々 先の事を考える毎日です。

近所のお寺の住職にお伺いという占いで度重なる不幸について、占っていただいた所、両家の〇日と〇日の先祖の供養がされていないとの事で、祈祷済みの御札をいただき神棚に入れ、毎日お参りしています。

離婚の際も姑との折り合いも元々悪い事もあり、夫の実家のお墓参りなど当然今後も出来ません。
宗派なども分かりませんが、許される事なら
夫と、私は現在の住まいから通いやすい場所にお墓を、立てたいと思います。

姑は現在も健在なので、もし夫のが先に亡くなった場合は骨を分けてもらうなどの話はしてもいいものでしょうか?
話し方としては、子供が通いやすいという理由で言ってもいいものでしょうか?

先祖供養とは、9月のお彼岸の時期に、お寺で合同供養祭などで、両家の名前を読み上げてもらうだけで、少しは気持ちが届いているのてしょうか?

聞きたい事がたくさんあって、話にまとまりがなく申し訳ありません。

私は自分の母の墓の用意と夫と自分の墓の用意を、して子供達の未来が
少しでもよくなるように、命の限りつくしたいと常々思っています。
子供の幸せを願うのは、親の使命だと思っているので、
出来る限り、私達が、被ってきた不幸を
絶ち、子供達には
世間並みの、幸せを歩んでもらいたいと思います。

思いが、強いばかりで何から手をつけていいか分からず、今回もこちらを頼りにさせていただきます。

長文で大変失礼しました。
どうかよろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏教とは何か、供養とは何か

今までのご質問と併せて拝読しました。

信教の自由があることは大前提なのですが、誠に失礼ながら、もしそのお寺のご住職さんが「両家の〇日と〇日の先祖の供養がされていないから不幸が続いている」という内容の発言をし、それによって祈祷料などを要求したのであればいかがなものか?と個人的には感じます。

先祖供養の有無と、今あなたに起こっている出来事や病状は関係ありません。仏教はそういう教えではないのです。

日本の通仏教的にはおおむね先祖供養の趣旨は追善供養だと思います。これは供養という善行為の功徳を亡きご先祖の成仏へと回向(振り向ける)するという考え方です。もちろん供養の施主も仏道を供に養うというという意味合いもあるでしょうが、メインは追善なのでしょう。
 また、浄土真宗においては亡き人はすでに成仏していると考えますので、先祖供養は追善供養ではなく仏様の教えや救いを讃える讃嘆供養として勤めます。この際は読経や亡き人へ思いを馳せると共に聞法を大切にします。
仏様となった亡き人がその命の終わりという縁を通して残された今生きている私たちこそ仏法に触れてほしいという願いをかけてくださっているのだといただいていく考えです。

しかしいずれの場合でも亡き人つまり先祖がその供養の有無によって私たちに不幸をもたらすと考えません。

仏教の考え方は縁起であり、因果の道理です。縁起とはものごとは縁(条件・環境など)によって起こるということ、因果の道理は物事は原因があって結果が生じるということです。

あなたがご先祖を大切にしたいという思いも、お子様たちの幸せを願う気持ちも誠に尊いものです。
しかしその気持ちの裏返しとして、現在の不幸(自らの都合の悪い状況)を先祖のせいにしてしまうとしたら、それは仏教の間違った解釈によるものです。

幸不幸をもたらす運命の支配者のような存在がどこかにいるのではありません。この世の現象はすべて様々な縁によって起こっており、それを見て考えて評価する私たち個人が自分の都合で決めているのが幸不幸です。ですからその自分の有りようをこそ見つめさせるのが本来の仏教なのです。
そしてその自分に目を向ける大きな機縁の一つとして近しい人の命の終わりがあるのです。供養によって自分に目を向けるのでなく、自分の外側にばかり目を向けて除災招福を願うのであれば本末転倒になってしまうのです。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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現状を整理し、現実的な解決を

過去の問答も拝読しました。

 まずは、身の回りに起こった事を、「夢の中の話」と「占いの中の話」と「現実に起こったこと」に分類しましょう。
 息子さんが自殺したいと言っているのは、あなたの夢の中の話であり、日常の会話にはありませんよね。
 夢は過去の記憶を整理する過程で見るものであり、予知的な機能はありません。その話は捨てましょう。

 何月何日の先祖の供養ができていない。生き霊が悪さをしているというのは占い(お伺い)の話ですね。
 ご先祖さまが、自分の供養ができていないからと呪いをかけることがあるでしょうか?例えばあなたが亡くなったあと、あなたの子孫が供養してくれないからといって子孫に呪いをかけるでしょうか?しないよね。そもそもご先祖さまはあなたたちを見守る事はしても、子孫の運命に触れる事はありません。この可能性も捨てましょう。
 ご主人とおつきあいしている女性が、生き霊となって誰かを不幸にする事ができるでしょうか?もしできたとしたら、あなただって生き霊となってその女性を不幸にする事ができるはずです。できないですよね?現代社会で生き霊が原因で不幸になったり死んだりした話は聞いたことがありません。その可能性も捨てましょう。

 そうすると残ったのは、あなたのご主人がガンになった話と、浮気の可能性と、お子様がひきこもりになっている話だけになります。
 ご主人のガンについては、病院の指示に従い治療を行いましょう。
 「お付き合いしている」とされる女性とは、本当に今もお付き合いがあるのか、きちんと確認し、今後どうしたいのか話し合った方が良いでしょう。
 息子さんのひきこもりについては、お寺ではなく、保健所や精神保健福祉センターに相談に行きましょう。とても親切に対応してくれますよ。
 https://hasunoha.jp/docs/kakekomilink
 こちらも参考に。

 最後に先祖供養についてですが、
 申し上げにくい事ですが、その占いをするお寺さんとは縁を切ることをお勧めします。吉武師もおっしゃる通り、宗教者が占いをして「ご先祖の供養が」とか「生き霊が」という診断を出すのはやはり異常だと思います。他のお寺さんを何軒か訪問してみて、ご住職の人柄や周囲の評判などを確認した上で、檀家さんになり、改めて先祖供養の方法を相談してみるのがよいでしょう。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

吉武様 光輝様

仏教の貴重なお話と冷静な判断で御意見ありがとうございます。

まずは、私の心の弱さから来る依存が
悩みを大きくしていると思います。

ネットなどでも、たくさんの情報や
最近のスピリチュアルブームもあり、心の弱さから、そういったものを心の拠り所にしています。

こちらで、相談させて いただきますと
現実的な動きが、出来ていない自分に改めて気づかされ心の整理が、出来つつあります。

宗派や、住職によっても様々で
迷いも、まだありますが、自分と子供達のためにもしっかりした人間になりたいと
思います。

この度の、ご縁にも感謝します。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ