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病気の愛犬

回答数回答 2
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愛犬の病気が治りません。以前も大きな手術をしていて何回も入院してきました。毎日不安で不安でたまりません。治療もあまり経過がよくなく今日も愛犬は具合が悪そうです。

以前は、突然、具合が悪くなり夜間の救急にも何回も通いました。そこの医者の中に信じられないかもしれませんが、私に対して馬鹿にしてくるようなスタッフがいました。担当の先生は、診察の時は親切にしてくれましたが、一番近い救急がそこしかなく二次診療機関もまた必要ならそこに行かなくてはならないかと思うと憂鬱で仕方ありません。

そういうストレスもあり、愛犬の具合が悪いと私まで体調が悪くなるようになってしまいました。毎日つらいです。つらいのは愛犬のほうなんだから、私がまいっていてはいけないとは思うけど、正直つらくなります。

家族には、こんな時にグズグズしてないで愛犬の食事を作るなら早く作れ、などどやされたりそれなら自分が作ればいいだろ、などと思いながら昨日も過ごしました。

また、別にいる同居の家族は非常に無責任で雪の降る寒い日に体調の悪い愛犬を留守番させる際暖房を危ないからといって消して行って、帰ってきたら愛犬が呼吸も荒くてひどいことになっていました。それなのに、そんなの大丈夫だとか平気で言い放ち腹が立ちます。

ここのところ、正月も深夜も関係なく病院通いの毎日で、それで良くなるのならば苦ではないけれど、今は治療の見通しも立たないのでそれが不安でたまりません。

以前、危篤的な時には延命のお唱えを心の中でしてみましたが、神様に病気を治してください、とお願いするお唱えみたいなものはありますか?

また、こんな時はどういう心構えでいたら良いでしょう。何かアドバイスあればお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

側に寄り添ってあげてね。きっとそれだけでも安心を与えられる

そうですか、それは心配ですね。わが子のような、そんな気持ちなのかしらね。あなたにしたら、大事な子なのよね。
看病する側も、心配し過ぎると、似たような症状というか、実際に具合が悪くなる場合がありますから。あなたは、包み込むような心構えでね。側に寄り添ってあげてね。きっとそれだけでも、安心を与えられるわ。

お経に、命を延ばしたり、治療するようなものはありません。諸行無常を説くのが仏教ですから。ありのままの現実に目を背けず、受け入れていく覚悟と、今ある命と共に生き抜く決意を。
どんなときでも、仏様は一緒です。

今、懸命に生きていますよ。
それを、あなたがしっかり見届けなきゃね。
あなたがしてあげられることだからね。

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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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追記2月20日 ペットは買い主より寿命が短い

動物は人間より寿命が短いので、ペットを飼うと、遅かれ早かれそういうときが来ます。
ご家族が留守のときに暖房を消すのは、常識ではないでしょうか。
そもそも犬は、もともと屋外で生活している生き物です。
自然の状態と違う環境に犬を連れ込んだのは、人間のエゴかもしれません。
愛犬の病気という現実を嫌がる気持ちは、怒りの煩悩です。
悲しみも怒りの煩悩です。
ペットを飼うのも人間のエゴ、ペットの病気に怒るのも人間のエゴ。
そのエゴの怒りの牙を、家族や医師に向けていませんか?
生き物は必ず病気になります。
生まれ、老い、病み、死ぬのです。
仮に、あなたが女神様で、全人類を愛犬のように愛していると想像してみてください。
地球上では、数秒に1人のペースで可愛い人間達が死んでいきます。
その場合、あなた(女神様)は、毎秒うろたえ、悲しみ怒るべきでしょうか?
愛する対象が増えたらそうなるべきでしょうか?
お釈迦様の考え方は違います。
生き物を慈しみ愛することは良いことですが、生老病死の現実にいちいち悲しみ怒り八つ当たりすることは良くないと、お釈迦様は説かれました。
どうか、落ちてついて、できることをできる範囲でやればよいと思ってください。
ペット(愛玩動物)を飼うのは人間のエゴ。
飼い主のエゴで他人に怒りをばらまかないようにしてください。
まぁ、私の子供はバッタやダンゴムシを飼ってましたが。
あなたは、他人が飼っているダンゴムシに感情移入できますか?
他人から見たら、あなたの愛犬もダンゴムシも同じなのですよ。
私は、あなたを傷つけるために言っているのではありません。
傷つくというのは怒りの煩悩なので、怒りの煩悩であなた自身を傷つけないように、冷静になっていただきたいのです。
愛と慈悲はあっても怒りや悲しみやうろたえはない、そんな仏様のようになるために。
愛犬は、あなたに学びのチャンスを与えてくれる仏様の遣いかもしれません。

追記2月20日
お礼コメント欄に追記なされた内容について、拝見いたしました。
今のあなたの率直なご感想であると思います。
先日の回答時にもすでに書いておりましたとおり、私は、あなたを傷つけるために申し上げたわけではありません。
怒りの煩悩でストレスを受けるのはあなた自身であることに気づいていただきたかったのです。
心は無常。感情が静まる瞬間は必ずあります。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

中田さん、はじめまして。
コメント有りがとうございます。わたしには子供がいませんが、自分の子供のように育ててきました。それに、とても大切な家族の一員です。

小さい時は無駄吠えやお留守番など色々手を焼きましたが、それも今となってはなんてことなく愛犬と過ごした大切な時間です。

私の不注意から小さい頃に大怪我をさせてしまいとてもかわいそうな事をしてしまいました。だから、とても手をかけて大切に育ててきました。

今は、生意気にギャンギャン吠える声も聞けないし、ボールを投げて!と持ってくることもありません。身体が痛いのかお腹を見せてゴロンする姿も今ではできません。元気な時はゴロンとしてスヤスヤ気持ちよさそうに寝たりしていました。歩くのが辛そうでとてもかわいそうです。

せめてどこが悪いのかくらいつきとめてやりたいですが、下手な病院に連れて行けば命取りになりますので、病院選びも慎重になりなかなか良い治療に巡り会えません。ほんとつらいです。

中田さんの言うように、愛犬は今を一生懸命に生きています。頑張ってご飯も食べてくれます。力のあるうちになんとか命の糸を繋いでやりたいです。まだ、うちの子を連れて行かないでほしいです。きっとかわいいから連れて行ってしまいたいのでしょうけど、まだ私はそんなことは許したく有りません。

せめて、痛みや苦しみをとってあげたいです。中田さんの言うように寄り添っていてあげることはしたいと思います。

私は今回のことで、人間の医者にもいますが(実際いました)心無い獣医も中にはいるんだということを知りました。でも、中にはプロ意識のある良い先生や看護師さんたちもいるということを知ることができました。知りたくないことも経験してしまいましたが、何が大切かということをより深く理解することができたかと思います。

願誉浄史さま
コメントありがとうございます。

出かける時は暖房を消すのは当たり前かもしれませんが、医者から愛犬が高齢なのもあり暖かい部屋で過ごさせるようにとの指導がありました。元を正せば犬畜生で買うのも人間のエゴかもしれませんし、あまり擬人化しすぎるのも良くないとは分かっています。

それに、私は他人にエゴで八つ当たりしているつもりもありません。お釈迦様は生老病死にうろたえないように、ありのままの現実をそのまま受け止めなさいという教えだということだと思いますが、願誉浄史さまにも愛する人や生き物はいると思います。

わたしは、大切な愛犬をダンゴムシと一緒などとは言われたくはありません。感情移入できないのは、願誉浄史さまができないだけではないでしょうか。

以前、うずらを飼っているという人がいて犬ではないけど、うずらでもかわいく自分にとって大切な存在だったと話していた人がいました。

今の私は確かに病気の事で右往左往しおちついていられてはいないことは認めます。ですが、正直このような回答に傷つきました。まだまだ修行が足りない身です。お許しください。

おっしゃる通り少し冷静になることも必要だと思います。気持ちをうまく切り替えやっていきたいと思います。

追伸
願誉浄史という方へ
改めて酷い回答だと思いました。物には言い方というものがあると思います。
(編集部より。投稿の一部を削除しています)

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