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母の癌…

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有り難し有り難し 5

お世話になります。
昨年末、73歳の母がステージ3の肺癌であることが判明しました。
年明けから、抗がん剤治療、放射線治療を行い、不幸中の幸いで、手術出来る段階まで小さくなったのですが…
母が「手術はしたくない」と言い出して、戸惑っています。
手術したくない理由は、「これ以上体力を落としたくない。これからは上手に癌と付き合い、生きていきたい」と。
内科の担当の先生も、「せっかく手術出来るのに」と説明して下さいましたが、本人の意志は固いようで、何やら吹っ切れたように、逆に元気になっています。

親の病、生き方に関しては、本人の気持ちを尊重すべきで、いくら娘でも、口は出せない、母か決めた事だから…と自分を納得させていますが、「このまま母が弱って死んだらどうしよう」と悪い方にばかり考えてしまい、涙が止まりません。
現在、夫の転勤で県外に住み、地元を離れているため、母のお見舞いに行けるのは週に何日かだけ。
それでも自分なりに精一杯やっているつもりですが、「私が母の近くに住んでたら、もっと早く病に気付けたはず」と自分を責める気持ちが治まりません。

老いていく親の大病、やがてくる死、どのような心持ちでいれば、私自身も心穏やかに過ごせるか、ご教示いただけたらありがたいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人が生きること

拝読させて頂きました。
そうですね、お母様のご病気は心配ですね。あなたがそのようにおもわれるのも無理からぬことです。あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。

人はその人生をどう生きることが幸せでしょう。せっかくですから少しお考えなさってみてはいかがでしょう。
己の意志・生き方考え方、周りの方々とのつながり、人生の長さ・中身等ちょっとお考えなさってみて下さいね。

そして人は必ずその天寿を全うなさる時が来ます。その時どう迎えることがのぞましいでしょうか。ちょっと考えてみて下さいね。

これはお母様のことでありあなたのことであり私の事であり全ての方のことです。

あわててしまうと前後不覚となり何が大切なことかを見落としてしまいます。

少しお考えなさってみて下さいね。

再度拝読させて頂きました。
そうですね。これからもあなたとお母様と皆さんと一緒にかけがえのない時やご縁を繋いでいくことになりますからね。
昨年私の母も亡くなりましたが私達家族やご縁ある方と一緒に素晴らしい時間を過ごすことができました。母はいつも私達を身近に守っていてくれます。

あなたとお母様とはこれからより深いご縁を結んでいかれます。どうぞそのご縁を再確認なさり今まで以上に大切になさって下さいね。これからもあなたはお母様と喜びや幸せを分かち合っていくのですからね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。

お話を伺い、今回の件で、「人としての生き方、人生の過ごし方」について考えてみる事が自分自身のこれからの事に繋がるのかも…と思いました。もしかしたら、母は病気を通して、私に考えるチャンスをくれたのかも…

今は非常にしんどい時です。でも、普段あまり話す事のなかった兄とも話す機会が増えて、今までは感謝出来なかった職場の同僚にも、急な休み等にも嫌な顔をせずに送り出してくれる事に感謝出来るようになりました。
病院の看護師さんも皆さま親切で、同じ人と関わる仕事をしている私としたら、見習いたいと思う事がたくさんあります。

反対に今まで味方だと思っていた人とは…
「あ、こんな考え方する人だったんだ」と気付いたり。

今日も一緒に外出しましたが、病気療養中とは思えないほど、よく歩き、よく食べていました。

母の病気は辛いですが、たくさんの方々の支えで、母が明るく過ごせる事に感謝して、私もたくさん色々考えながら、今のこの時期を乗り越えます。
そうですね。慌てないように…

ありがとうございました✨

再度のお返事ありがとうございます。
そうですね。病気を通じて、たくさん縁に導かれている気がします。
今母と過ごせる事に感謝しつつ、私に出来る親孝行をやっていきたいと思いました。
ありがとうございました✨

再度のお返事ありがとうございます。
そうですね。病気を通じて、たくさん縁に導かれている気がします。
今母と過ごせる事に感謝しつつ、私に出来る親孝行をやっていきたいと思いました。
ありがとうございました✨

「癌・末期ガンと向き合う」問答一覧

癌の母、現実逃避の父

末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

有り難し有り難し 22
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ