人と比べてしまいます
そんなことをしても意味がないと言うことは分かっているはずなのに、人と比べてしまいます。
私は、友達と容姿を比べて落ち込んだり、友達の夫と自分の夫を、職業や収入の面で比べて落ち込んだり、会社の同僚と仕事の能力を比べて落ち込んだりと、いろいろな人といろいろなこと(能力や環境等)を比べて、何においても自分が劣っているように感じてしまいます。
結婚して2年、生後7ヶ月になる、目にいれても痛くないほどかわいい息子を授かることもでき、すごく幸せを感じているのに。。
きっと欲張りなんですね。
人と比べず、自分を肯定し、置かれている環境に感謝しながら生きていくために、何かアドバイスをいただけたら幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
比べてもそれに縛られるな、とらわれるな。
はじめまして。亀山純史と申します。
人は比べることが好きな生き物なんです。私は住職の他に高校で英語を教えていますが、比較の表現はたくさんあり、教える方(教師)も、覚える方(生徒)も大変です。(笑)
さて、人と比べるのなら、自分と他人を比べなさい。決して、あなたの夫と他人を比べてはいけません。そんなことをしたら、あなたのご主人にとても失礼だとは思いませんか。また、比べるのなら、相手が自分よりも優れている点を比べなさい。相手と自分を比べて、相手の方が自分よりも劣っていたら、相手に失礼ではありませんか。
5は7よりも小さな数字ですが、3よりは大きな数字です。3は1よりも大きな数字ですが、4よりは小さな数字です。つまり、比べるということは、相対的な世界に生きることです。相対的な世界は平和な世界ではありません。それは常に変動する世界だからです。
そうはいっても、私だって、人と比べて生きていますし、比べることによって、人を評価することもあります。(あの人は、仕事をするスピードが他の人よりも遅いとか。)でも、それにとらわれないようにもしたいと思っています。それは先ほども言ったように、比べるとは相対的だからです。「あの人は、仕事をするスピードが他の人よりも遅い。」と思っていても、更に仕事のスピードが遅い人がいれば、「まだ、あの人は使える人だ。」と評価が変わりますからね。(笑)
私はやまのさんに「人と比べるな。」とは言いませんし、言えません。言えることは、「比べてもそれに縛られるな、とらわれるな。」ということです。難しいかもしれませんが、お互い努力していきたいものです。
以上が私からの回答です。ご参考になれば幸いです。
あなたは唯一無二の存在
やまのさん、はじめまして。
やまのさんは人と比べて自分が劣っていると思ってしまうのですね。
お釈迦さまが生まれたとき、天と地を指差して「天上天下唯我独尊」と叫んだという伝説があります。
天にも地にも(すべての世界でも)、私は唯一の存在であるという意味です。
やまのさんはこの世でただひとりの存在です。まったく同じ人はいません。
人と比べるのは意味が無いのです。もっと輝いて生きてください。
質問者からのお礼
亀山純史様。
有り難いお言葉ありがとうございます。
自分の夫と他人を比べること、本当に夫に失礼だということに気付いていながら、職業や収入の面で比べてしまっていました。
でも、その度に「夫は収入は多くないけれど、仕事に真面目で、一生懸命働いてくれてる」とも思っていました。その気持ちを忘れず、夫と他人を比べることは意識してやめたいと思います。
比べることは相対的な世界で生きること、その世界は常に変動しているというお言葉、本当にその通りだと思いました。
そして、自分自身がその世界を変動させているということにも気がつきました。
辛いことや仕事で失敗した時は、人が羨ましくて、自分より優れているように感じるけれど、自分が元気な時や仕事がうまく行ったときなどは、人を羨ましくは感じないように、比べる相手や環境は、自分の心や置かれている状況で変動していた(させていた)んだと気がつきました。
私が気づいたこと、うまく伝えられていないかもしれませんが、亀山様が仰る通り、「比べても縛られるな、とらわれるな」に尽きるなと感じました。そして、「比べてもいい」というお言葉にも気持ちが楽になりました。
比べても縛られず、とらわれすぎないようにして過ごしていけたらと思います。
数多くある質問の中から、私の質問に丁寧にお答えくださり、本当にありがとうございました。
中村太釈様。
たくさんの質問があるなか、私の質問にお答えいただき、ありがとうございます。
そうですよね、どこをどう探しても、私とまったく同じ人は存在しないんですよね。
もっと自分で自分を大切にして、日々を過ごせるようにしたいと思います!