自殺した母への罪悪感が消えません
罪悪感を薄め、自分の人生を生きるには
どう考えればよいのでしょうか。
私が中学生のころ、母親が鬱病を患い
自殺しました。
当時私は、母親のことを
元気がないな程度にしか考えておらず
ほとんど協力しませんでした。
いつまでも暗い顔の母に対して苛つき
冷たい目で見てしまったこともありました。
私以外の家族も非協力的でした。
母が亡くなってからずっと
笑ったり楽しいと思うたびに
自分にはこんなことをする資格はないのだと
罪悪感を覚えます。
頭では、いつまでも自分を責めても
何にもならない
これから先、同じことを繰り返さず
周りにいる人を大切にしながら
自分の人生を生きればいいのだと
考えるようにしていますが
罪悪感はなくなりません。
なぜかというと
今、私は家族が悩んでいるときに話を聞いたり
一緒に解決策を考えたりしてはいますが
本当はそんなことをしたくないと
思ってしまうからです。
母親に非協力的だった家族も
自殺への責任があるのだと思ってしまい
悩んでいるところを見てもあまり同情できません。
母の自殺があっても
自分の冷たい心を変えられない自分への
後ろめたさや自責の念が常にあり
もっと優しくならなければと思う気持ちと
家族への嫌悪感の間で葛藤しています。
母に優しくできなかった自分と家族を
許すことができれば
この葛藤は薄まるのだと思います。
でもどうすれば許せるのか分かりません。
前の向き方を知りたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
他人にいい顔をしてしまう。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
誰でも自分が一番可愛い
お釈迦様は、誰でも自分が一番愛しいものだと言われています。
ですから、家族よりも自分のことを優先に考えてしまうのは、仕方ないことです。
百歩譲って、親が、自分よりも子供を優先して考えることはあります。
しかし、子供が自分よりも親のことを考えるというのは、難しいことです。
なので、あなたが特別非道い人だということはないのです。
また、鬱病による自殺は、ほぼ「病死」ではないでしょうか。
病気で若くして亡くなることは、よくあることです。
たまたま、お母さんの病気が内臓とかの病ではなく、脳・神経の病だっただけであり、病気で亡くなったことは同じです。
生き物には病気はつきもの。
あなたが自分を責める必要はない、もう充分に苦しんだと思います。
キツい言い方ですが、あなたのこのように過去のことを引きずり思い悩む性分は、お母さんと同じように鬱病になりやすい性質ではないでしょうか。
遺伝とかがあるのかどうかはわかりませんが、あなたは、健康のために、過去に執着しないように気を付けた方が良いと思います。
過去は過ぎ去りもう無いのです。
頭で作成した妄想雑念のデータで苦しむのをやめて、感情を明るい方向に変化させましょう。
お母様は心穏やかに皆さんを見守っていて下さいます
拝読させて頂きました。あなたがお母様がお亡くなりになられたことについて深く後悔なさっておられてご自分や家族の方の自責の念を抱えていらっしゃることを読ませて頂きました。
あなたが今もそのように深く後悔なさっておられるお気持ちを心よりお察し申し上げます。
お母様は様々な理由があり病にかかりお亡くなりになられたのです。それはやむを得ないことだったのです。
あなたは幼くお母様のお気持ちを鑑みて寄り添うことはなかなか難しいかったことだと思いますし、ご家族の方々にとっても難しいことだったのではないでしょうか。自分自身が生きることに精一杯であったならば人や親を支えて寄り添うことは並大抵のことではありません。
とはいえあなたがそう思うのもやむを得ないことでしょう。
お母様が必ず仏様に導かれて仏様のもとで心安らかになられますようにと心から仏様にお願いさせて頂きお念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
お母様は必ず仏様に導かれて仏様のもとで一切の苦しみから救われて心穏やかに安らかになります。そしてあなたやご家族の皆さんをこれからもずっと優しく見守っていて下さいます。
あなたのその後悔の気持ちはなかなか消えないかもしれません、そのような時はどうかお母様にお向き合いなさり手を合わせて素直にお母様にお伝えなさってみて下さい。お母様はあなたのお気持ちをそのまま受けとめて下さいます。そしてあなたのお気持ちを聞いて下さり、いつも寄り添っていて下さいます。
あなたのお気持ちをこの場所でもゆっくりとお話しなさってみて下さい。今までの様々な思いの丈があるでしょうし、これからも湧き上がるお気持ちがあるでしょうからここでもお聞かせ下さい。
或いは私が所属しております僧侶の会で毎月第4木曜日に開いております遺族の分かち合いの集いにも宜しければご参加なさって下さい。
http://bouzsanga.org/share.html
安心してあなたがゆっくりとご自分のお気持ちを言葉に出してお話なさることができる場所でもあります。
お母様は一生懸命に人生を生き抜かれていきました。皆さんを恨んだり憎んだりは一切なさってはおられません。お母様は心穏やかに皆さんをいつも見守っていて下さいます。あなたやご家族の皆さんとお母様とのご縁は永遠に続くのですからね。
質問者からのお礼
願誉浄史様
お答えくださりありがとうございます。
自殺を病死と捉えることで、心が少し楽になりました。
家族がもっと支えていれば、母は今元気だっただろうかと考えたり
私の態度で母はどれくらいつらい思いをしただろうなど
いくら考えても分かりようのない、妄想・雑念にとらわれている状況です。
おっしゃるとおり、うつ病になりやすい性格だと思います。
私が母と同じことを繰り返さないように、過去に執着しそうになったら
軌道修正していこうと思います。どうもありがとうございました。
一向寺 Kousyo Kuuyo Azuma様 母のためにお念仏を唱えてくださり、ありがとうございます。
母が心安らかでいられるようにとお願いしてくださったことで
私も何か安心して心が穏やかになりました。
罪悪感について、他の人に相談したことはほとんどありません。
遺族同士なら話しやすいかもしれませんから、分かち合いの集いに参加することを
考えてみようと思います。どうもありがとうございました。