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怒ってる人とのつきあい方

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

皆さまの普段の方法を参考にしたいので、教えていただけますか。
お寺様同士や、檀家さん、ご家族、ご友人、ご機嫌の悪い方がいるかと思います。
原因はこちらにあるかもしれないし、そうでないかもしれません。わかりません。
不機嫌な方との関わりは、どんな心構えをされていますか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私の場合は

ご相談拝読しました。

「怒ってる人とのつきあい方」

ということですが、私の場合は

(その人が怒っている間は)関わらない・付き合わない。つまり、離れる・距離を取るというのが第一選択です。

次いで、それでも関わらなければならない場合は多々あると思うのですが、一番気をつけるのは「怒っているのはその人であって私ではない」と認識すること。同じ土俵に乗らないということですね。

その人がなぜ・どうして怒っているのか、それを私が理解できようができまいが、その人はそれで怒っているということをそのまま受け止める。その人がどうあるかに私の価値観・理解・認識・共感・納得は関係ない。その人はその人としてあるのですから。

それなのに

この人は何でこんなことで怒るのだ?
なんで怒りをこちらにぶつけてくるのだ?

と、私の価値観・理解・認識・共感・納得にその問題を引き入れて処理しようとすると対立も生じやすく、そうでなくとも心の負担も大きいでしょう。

これは無視するということでなく、自他をきちんと分けるということ。自他を分けるということは他を他としてそのまま認めることです。

ついつい自分のモノサシで対処してしまいがちですが、ふと自分も相手の怒りや相手の怒りに対する自分の不安や恐怖に侵されて同じ土俵に乗っているなと気づいたのなら上記のことを思い起こす様に心がけています。

実際にそう上手くできなくとも、自分のモノサシで対処している自分に気がつくだけでも随分心の負担感は違う様に思います。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

自分はアンガーマネージメントを学んでいます。

 御質問有難うございます。自分はアンガーマネージメントを学んでいますので、怒っている人に対しては、関わらなくそのまま放っておきます。関わると本当に自分が腹を立てる事になったりする事もありますので、その場合は良い事を考えます。どうしても関わる場合には話題を変えて接します。人間には三毒の煩悩があり怒りは抑えられないのが実状です。 合掌

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おきもち

山寺の住職です。他の仕事と兼務してます。

質問者からのお礼

同じ土俵に乗らない方向で、今回は対処しました。
なおかつ、だからといってあなたを見放したわけではないという態度をとれたためか、不機嫌を謝ってもらえました。
また質問させていただくことがあると思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

アンガーマネジメントについては自分も勉強したいと思っていましたが、怒りを向けられた際も対応できる学びだと初めて知り、ますます早く勉強に着手したい気持ちになりました。
三毒の煩悩についても初めて接した単語だったので、またそちらも調べてみたいと思います。
いろいろな知識をありがとうございます。

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