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毘沙門天の応化身ですよ
日光の神橋の話は以下のようなものですね。
山菅の蛇橋
日光山内の象徴は神橋である。長さ二六メートル余、幅六メートル、橋桁のほかはすべて朱塗りの木橋で、大谷川の清流にふさわしく美しい姿を見せている。この橋を山菅の蛇橋とよぶようになったのは、日光山開祖、勝道上人の伝説による。
神護景雲元年(七六七)四月、弟子十哲をつれて古峰が原で修行をつみ、二荒山(男体山)の頂上をきわめようとして大谷川に差しかかった。川には橋がなかった。足もとは切り立った絶壁で、激流が岩を噛んでいた。
この上は神仏の加護を祈るほかなかった。絶壁上に柴燈護摩を焚いて祈願した。すると、青と黒の法衣をまとって、髑髏を首にかけた化神があらわれた。「われは深沙大王じゃ。ねがいにより難儀を救ってとらせるぞ」といって青蛇・赤蛇を投げた。
蛇は空中でたがいにからみ合い、対岸からするする延びて蛇橋となった。それはあまりにも不気味な橋だった。躊躇っていると、山菅をうちかけて蛇紋をかくした。こうして一行はぶじに大谷川を渡ることができたという。
『日本の伝説44 栃木の伝説』
武田静澄・他(角川書店)より
それで、日光・神橋の正面には深沙王堂(蛇王権現堂)があるのです。
蛇王権現ですが、本地垂迹説による仏様の応化としての神様のことです。
毘沙門天の応化とされます。毘沙門天は天部ですから、インドの神様を仏教が取り込んだもの
なのですが、日本では仏様扱いだったのでしょうね。
ご利益はもともと龍王権現と同じく、水神だったようです。というか龍王権現と蛇王権現の混淆が見られます。しかし、蛇王権現については橋を渡るのを助けたという説話から、困難を突破するという意味ので恋愛運のご利益とか本地が毘沙門天であることから、金運のご利益があるといいますが、牽強付会のような気もします。
妖怪については、自分の専門外すぎてわかりません。
以上ご参考になれば
質問者からのお礼
有難うございます。