ほとけさまの前では
以前読んだマンガの中で、『仏様の前では、みな同じ』と書いてありました。
相手にあれこれと合わせることより自分の思う最善を尽くす、という内容から、仏様の前では、贅沢だとかそういうことではなくみな同じなのだという言葉が出てきました。
例えば、お金で考えると、100円も1億円も同じ、ということなのでしょうか?高い牛肉も安い小間切れも同じ?
いろいろ考えてみたのですが、なかなかストンと腑に落ちず、その真意を知りたいと思いました。よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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仏様の智慧と慈悲は、すべての人に平等に注がれている。無量無辺
『仏様の前では、みな同じ』というのは、
仏様は、私たち人間に、優劣をつけたり、善悪で判断されないということです。
私たち人間には価値観があり、つい周りと比べては、優劣をつけたり、損得で動いたり、善悪で判断してしまいがちですが。仏様は、そんなことで、命の重さをはかられたりはしないのです。
仏様の前では、どんな命も 救うべき大切な命であると、願ってくださるのです。
一切衆生 いきとしいけるものを、もらさず救う。
仏様の智慧と慈悲は、すべての人に平等に注がれていて、そのお心は、無量無辺です。
皆同じように、仏様に願われた大切な存在 いのちであるという意です。
その漫画の文脈がわからないので違うかもしれないですが、その言葉だけ私なりに解釈しますと、人は皆縁によって存在しているということ、そういう意味で同じと言われたのではないでしょうか。
ちなみに1億円も某社長からすれば大した金額ではないけど、子供の頃の私からしたら100円でも大金でした。
高い牛肉を普段食べている人は当たり前の肉ですが、私からしたら安い肉もご馳走です。
縁によって物の見方も変わるだけで、お金はお金、お肉はお肉ということですね。