やる気のない(見えない)息子の悩み
中学2年の息子が、所属しているサッカー部で
仲間から「やる気がない」と叱咤され孤立しています。
息子は「必死になる」「夢中になる」といった姿を見せたことがなく
何をやるにも余力を残したような「ダラダラした」ような印象があります。
彼なりにやっているのだと思うのですが
今回の部活の件以外にも、時には周囲から誤解されたり、トラブルが起きることも。
孤立し、休みがちになった部活をどうするつもりなのか・・・
本人がどうしたいのか意思表示を待ちたいと思っているのですが
今後も、このまま何かに一生懸命になる姿を
見ることは出来ないのか?
不安になります。
また、「がんばって次の試合に勝とう!
」と練習する仲間をみて
「どうせ勝てないし」と思う息子の気持ちが
理解できません。
自分の思い描く子供像と違う息子の
子育てに悩む毎日です。
何かをやりたい!こうしたい!っていう息子を応援したいです。
スポーツなどで成果を出している
友人の子供たちの話に嫉妬すらしている
自分にも嫌気がさしてきます。
いい所があるはずです、というアドバイスをよく見かけますが一生懸命やっていないものを
褒めるというのはなかなか難しく
また本人も「別に」という感じで。
なにか支えとなるお言葉いただけますでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
いつか分かりませんが
ぽっちゃりさん(ちょっと呼びにくいニックネームですね… (^_^;) )
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。
お返事が遅くなり、ごめんなさい。
物事に熱くなる様子が見えない息子さんのことで、悩みを抱えていらっしゃるのですね。
書かれた内容を拝見し、自分の学生時代を思い出しました。
私も学生時代にスポーツをしていたのですが、自分自身の悩みが「熱くなれない」でした。一所懸命にやっているつもりはあるのですが、他のチームメイトは非常に熱くなる人も多く、そうなれない自分にコンプレックスを抱えていました。
唯一良かったことは、トリックプレーに引っかからないことでした。熱くなるチームメイトはトリックに引っかかりやすく、私は「!?」と気づくことができました。
でもそんな私に冷たいチームメイトもいました。そのスポーツが大好きで頑張っている人からしたら、なんとなく冷めているように見える私はうとましかったのだと、今になるとよく分かります。
そんな私も、進学し、社会人になり、お坊さんになりました。
そしてお坊さんとしての道を一所懸命に熱くなって進んでいます。
他にも色々な活動をしていますが、先日のテレビ放送からhasunohaがエラいことになっていて、必死で回答をさせて頂いています。
目もシバシバするし、肩や腰も痛くなってきてるし、1円も得られるわけじゃないのにバカだなぁ、と思いつつPCに向かってます。
自分の話ばかりが長くなりましたが、今はクールな息子さんも、いつか熱くなれるものに出逢えるのではないでしょうか。それが高校なのか大学なのか、はたまた大人になってからか、それは分かりません。でもきっと来ます、男の子ですもの。
その時には精一杯、応援してあげてくださいね!!
悩める時期です
14歳中学二年生という年齢は、子供から大人に変化する一番不安定な時期です。
この時期たくさん悩んだ子は、将来きっと人にやさしい大人になれるでしょう。
あなたの中の問題は、理想的な子供像と比べ、自分の子供がそれと違うことにイライラしていらっしゃる。そこでお子さんを責めるのではなく、悩みを打ち明けた時に救ってあげられる親でいてあげてください。
人間は、十人十色、お子さん一人ひとり違うものです。それが良いとか悪いではなく、違って当たり前。
今生活にやる気が出ないのは、自分って何かを探しているのでしょう。自我意識が芽生え、体の成長や学習のこと恋愛など人と比べたり、中学2年生とはこうあるべきという理想と比べたりして、自分というものを見つめているのでしょう。親に相談できることばかりではないと思います。過剰に干渉されることを嫌がる時期でもあるので、そっとしておいてあげつつ、受け入れ態勢だけは整えてちゃんと見ている。あなたの成長をサポートするよ。という姿勢だけは見せてあげてください。
頭ごなしに叱りすぎたり、極端に放任しすぎることは、違いますので、よく見ていてあげてください。
身近な人の自立が本人を自立させる
サッカーはチーム競技だから、チームワークが大切なのは中学2年生の息子さんも分かっているはずです。それでも、変わらないのは息子さんなりの考えがきっとあるはずです。
気になったのは「どうせ勝てないし」という言葉の真意です。仮に極端な例を示せば、うさぎ跳びを一万回やったってサッカーの試合には勝てないでしょう。だけど、1万回やった子が「よくやった!」と褒められるのであれば、余力を残してダラダラしたくなるのも無理はありません。サッカーに限らず、勉強でも、その他でも、そこのところをもう一度確認されてはいかがでしょうか。
また、厳しいことを言いますが、親が何事もあきらめずに一生懸命やっているのを脇で見て育てば、子どもはそれを見習うものです。
無意識に周りの大人が「あの監督じゃ今年も巨人はダメだ」とか「社長があいつじゃどうせ今年もボーナスは出ない」のようなことを言ってはいませんでしょうか?子どもにばかり運動しろと言って、自分は体力づくりを怠ってはいませんでしょうか?
(見当外れだったとしたら本当に申し訳ございません)
身近な人の自立は、その人の自立を促します。子どもさんのことが心配なの無理もありません。しかしまずは我々大人が確固たる自己を持つことを目標にしませんか。
質問者からのお礼
たくさんの質問殺到の中、たいへん丁寧な
お言葉をいただき感謝しております。
現状に嘆いて良く見えていなかった、
まだまだわたし自身やれることがある、と
気づけたことでまた気持ちがすっと
前に向いたような気がします。
本当にありがとうございました。