＞ｍｍｍさん
「自分」というものについて考えながら、苦しい思いをされているのですね。
それでも、40年以上生きてこられて、13年も夫婦生活をされ、子育てもされている。
それは紛れもなく立派な事実のように思います。

＞自分が何不自由なく生きていられる、という前提であれば、自分以外の誰かが(家族でも、です。)亡くなっても悲しくないと思っている
＞逆に、例えば夫が亡くなることで自分が苦労するのは嫌だから生きていて欲しい、など、心の底で思っているのです。
＞人を大切にできる普通の人間になって生きたいです。
私は貴女の言葉を見て、「異常」であるようには感じませんでした。
むしろ、「自分という幻想」を冷静に見つめている状態のように感じます。

人は自分の都合の良いように現実を切り取り、自分を「正常」と思い込むようにできています。
でも、それは仏教的には幻想です。
同時に「異常」という見方もまた、幻想です。

「人が亡くなっても悲しくない」が異常だとするなら、「人が亡くなれば何がなんでも悲しまなければならない」のでしょうか？
「夫が亡くなることで自分が苦労するのは嫌だから生きていて欲しい」と思うのと、「亡くなっても苦労しないから死んでほしい」と思うのは、どっちが異常でしょうか？
「人を大切にできる普通の人間になって生きたい」という願いは、涙が出るほど人間的だと思うのは、私の勘違いでしょうか？
どこを正常とし、どこを異常とするのか。どちらも幻想なら、自分が苦しくない幻想を抱いて生きてみるのも良いのではないですか？

高野光拡

本立寺

本立寺の住職をしながら、臨床心理士として医療・教育現場で活動しております。...

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