すぐに泣いてしまう
何か言われてショックを受けると
なにも考えられなくなり
ただ胸がいっぱいになって
涙が溢れそうになります。
それを指摘されると
余計に抑えきれず
目からこぼれてしまいます。
大の大人なのに
情けないです。
悔しいです。
人前で泣かないようになるには
どうしたら良いですか?
将来への不安 自分で選ぶことが怖い
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
体質だと考え、対処する
人前でも涙が出やすい体質ということで、辛いのですね。
もしかしたら、医学的、心理学的な原因があるのかもしれませんが、専門家ではありませんので、涙が出やすい体質の根本的な改善策はお答えできません。
さて、昔、あるお坊さんのところにある人が相談に来ました。
相談者「私は大の男なのに、雷が恐ろしくて、それが情けなくて仕方ありません。どうしたらよいでしょうか?」
和尚さん「雷が怖いなら怖いで、べつに良いではありせんか。」
相談者「あ。そうか。そうですね!」
つまり、涙が出やすい「体質」は「体質」で、受け入れることから始めてはどうでしょうか。
アレルギーと同じです。
「大の大人なのに食べ物の好き嫌いがあるなんて」と悩むのではなく、○○アレルギーだから、症状が出ないように○○を食べないようにするしかないのです。
あなたの場合は、ショックを受けると、つまりは怒りの煩悩(嫌だ、みむかつく、悲しいなど、目の前の現実を拒否する感情)が発動すると涙が出やすいのでしょう。
ですから、涙が出やすい体質は体質だと受け入れ、怒りを感じる場面を減らすようにするのです。
他人から指摘される回数を減らす、仮に指摘されても怒らず(嫌がらず)に前向きな気持ちで聞く、などが考えられます。
また、できれば、周囲の人にも普段から、「私は子供の頃から涙が出やすい体質なんだよねー。」と、「涙を流していても気にしないで」メッセージを発信しておくのも良いでしょうね。
プライドの煩悩は誰にでもあり、自分を否定されるとショックを受けることはあります。
それも仕方ない、プライドの煩悩や怒りの煩悩は誰にでもあるのだからと、客観的に自分の感情を眺めてみましょう。
仏教では、「自分」という概念は幻みたいなもので実体はないと考えます。
実体のない「私」という観念を守ることばかりに気をとられるのではなく、やるべきことをやるという戦闘モードに入っていると、涙が出にくいかもしれません。
質問者からのお礼
回答ありがとうございます。
私の場合、ショック=怒りの煩悩 なのですね。
なるほど…と思いました。
体質と受け止めれば、克服するのではなく、うまくやっていくには、という方向に考えることができそうです。
前もって、今日は泣かない、という強い気持ちで挑むことができれば、少なくともその一日は乗り越えられそうな気がしました。戦闘モードへの切り替え、一度試してみたいと思います。
親身になって回答くださり、ありがとうございました。この体質と無理せず付き合っていけるよう頑張りたいと思います。