hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

過去の行いに対する後悔

回答数回答 1
有り難し有り難し 4

初めまして。この度は宜しくお願い致します。
何度も推敲しましたが、大変な長文になってしまいました。
お時間のある時にお答え頂けますと幸いです。

この度、教えを頂きたい件は、歳の離れた弟たちへの過去の行いに対する悔いについてです。
今の私は後悔の念から弟たちと接しているのですが、どれだけ悔い改めても過去の行いは自身の中から消えないものでして・・。
当時を思い返すと今でも涙が出てしまいます。間もなく50代になる男の私が、です。

私は両親が共働きの自営業の長男として不自由無く暮らしておりました。私が思春期の頃は9歳下の次男が小学校低学年、11歳下の三男が小学校に上がるかどうかでした。
父の帰りは一定して遅く、また母も夕食時には出来る限り帰宅して料理を作ってくれていましたが、多忙時は父と同じ帰宅時間だったので、兄弟3人で出前を取ったり、お弁当を買いに行ったりする日が週に1・2度はありました。

私は自身を振り返ってみても、人間的に同世代より酷く劣っていた子供だったと思います。
我儘で利己的で思いやりがなく、他人への感謝の気持ちが薄い、等々。
そんな劣等な私が両親帰宅時まで弟たちの面倒を日々、見ていました(ただ見ていただけで一緒に居るだけ)
この時の私は “勝手に” 父親代わりのつもりだったのかも知れません。

ここからが本題です。タイトルにある具体例を挙げてみます。
・食事中にTVを観させない(子供の頃の自分は観ていた)
・姿勢が悪いと注意する(自分は姿勢で注意された事もない)
・TVゲームで遊べる時間を不公平に決める、若しくは遊ばせない(自分は自由に遊んでいた)
この他にも些細な事が沢山あるんです。弟たちにとっては理不尽な事が。
ある時は口頭で強く注意し(弟たちが泣くほど)また酷い時は手も上げていました。
当時、中高生だった自身のストレス発散だった様な気もしています。

その後、独り暮らしをして実家から離れた結果、この諸悪に気付きました。
なんて酷い行いをしていたのかと。
こんな兄貴がこの世に居なければ、弟たちは幼少時代をもっと楽しく過ごせた筈なのに。
これに気付いた直後から、弟たちとの接し方を深く考える様になり、いい兄貴で居られるようやってきたつもりです。
しかし、今でも数々の所業や悔いをリセットする事が出来ずに落ち込んだりしています。
どうかお考えをお教え下さい。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

食事中にテレビを見させないとか、姿勢を注意するということは多くの家庭でもあると思います。
テレビゲームを自分ばかりやるというのも兄弟姉妹ならどこでもあると思います。
あまり自分を責めないでくださいね。
それに今まで良い兄貴として頑張って接してきたのでしょう?それはとても良いことだと思いますよ。
過去の過ちはリセットできませんが、それを自分への戒めとして、これからの自分の行動に役立たせることはできます。そしてあなたはそうしてこられた。これからもそのように精進してくださいね。

{{count}}
有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

圓常寺 様

ご多忙のところを誠にありがとうございました。
お坊の仰るとおり、過去の所業に対する自分への戒めとして、絶えず意識して弟たちと接してきたつもりです。
お陰様でそれぞれ大人になった弟たちとは、たまにしか会えませんが良好な兄弟関係を築けているとこちら側では勝手に思っております。(笑)

ただ、これらの所業をあの思春期の頃に自ら気付く事が出来るような人間性を培いたかったです。
間もなく50代になる今、この今の自分も数十年経って自身を顧みた時に、『50歳にもなっていたのに、こんなに半人前だったのか・・』とまた憮然としそうです。(笑)

きっとこの先も変わることなく日々、反省を重ねていく事になると思います。
でも、反省を正しく積み重ねて行けば、いつの日か素敵な人間になれそうな気がします。
お坊の暖かいお言葉でも背中を押して頂いた様な気持ちでおります。
これからも両親を大切にし、弟たちと兄弟仲良く付き合っていきます。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ