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親子の間で守れない約束をしてしまった

両親は10年ほど前から家業を持ち、私に後継者になる人との結婚を望んでいます。私は一人娘です。今、結婚したい人がいますが、その人は後継者にはなれない別業種の人間です。

両親は、私が後継者と結婚するということを条件に、私のやりたいことを全て許してくれました。その約束を具体的に交わしたのは大学進学時です。それから10年以上経ちますが、今になり、その約束を守る覚悟がなかったことに気づきました。この約束は自分の夢を簡単に叶えるために安易に交わしたもので、事の重大さに気づかずに過ごしてきました。かといって、今の私にはこの約束を果たすことはできません。

両親はただ一つの望み(後継者との結婚)を信じ、これ以上ないほど慈しみ育ててくれました。私の自己実現のために惜しみなく援助してくれました。何も落ち度はありません。また、後継者との結婚を前提に経営を進めています。

ですが、親と交わしたこの約束を反故にしてしまいたい。
子として、どのような誠意がみせられるでしょうか?
また、この約束を反故にすることは因果応報するのでしょうか?

家族親族
有り難し 68
回答 6
回答は各僧侶の個人的な意見であり仏教教義や宗派見解と異なることがあります。答えは一つとは限りません。多くの回答(法施)からあなたの人生を探してみてください。

絶対に家業を継げ!というのは親のエゴ。

「この事態は私も予測できなくて、ごめんなさい。彼には説得してみるけど、彼がもし自分の仕事が手一杯でうちの家業を継いでくれないとしたら、共働きで家を手伝う形でもイイかな、私どうしたらいいと思う?」と、きちんと申し立てをすれば、親御さんもあなたの人生を尊重してくださると思います。
私ども和尚の世界でも「寺なんてやっテラれっかー」と転職する方がワンサカいて、甥っ子が継いだりというケースがあります。人間、家業を継ぐためだけに存在しているワケではありませんので、あまり親の前でイイ子ぶりっこしなくていいと思います。
家長がお考えになる「お家の将来の安泰を踏まえた建設的な話し合い」を❝感情を交えずに❞なさることで問題は解決いたしましょう。親御さんは経済的にもあなたが安心して暮らせるように、と考えて親の愛の一面として仕事を継いでもらいたいとも思っておられると思います。
その親御さんの恩愛はしっかり受け止めるべきであろうと思います。
簡単に考えますと、ご両親がラーメン屋であるとします。
あなたにも手に職がついていればラーメンの味はどこででも出せますのでお店がなくなっても消えません。そのスープ作りの調理スキルがあれば別の職種に就くことだってできるのです。
親御さんがあなたに仕事を継いでもらいたいのは家の経済面を維持していくという側面が強いのでしょうか、それとも従業員さん方の保障や仕事魂面での思いが強いのでしょうか。
親御さんがあなたに継いでほしいというのはあくまでも継いで「欲しい」という願望であって絶対的なものではない、と考えてもよいのではないでしょうか。
いずれ親御さんが年を重ねられた時に、経済面、生活面での面倒をみてあげればいいのであって、仕事はどんなことであれ本人たちが生活できてさえいれば、個人の職業選択の自由が尊重されるべき事であろうと思います。
もし親御さんが家のルールは絶対である、という考えであなたを縛ろうとするならば今後ややこしくなってくると思いますが、結婚を諦めさせてでも今もまだ熱烈にあなたに家業を継がせる気であるかどうかを、今の段階において、あなたから今の事情をきちんとお話して、親御さんの意思がどこまであなたに求められているのかを実感された方が良いと思います。
もし、感情論争、お家騒動になられた時はまたご相談ください。

お寺にも同じようは話がたくさんあります。

お寺にも同じような話をたくさん聞きます。
娘さんしか居ないお寺で寺の跡継ぎとして婿さんを迎え入れる
うまくいっているところもありますが、
結局離婚してしまった例もたくさんあります。
その時、親は子どもの幸せを優先すれば
娘とその相手を不幸にすることは無かった。
そういう例をたくさん知っているので、私の娘には
何も考えず好きな人と結婚しなさいと言ってあります。
しかし、とくさんの親御さんは自分の始めた仕事を
優先して貰いたい気持ちが強いのでしょう。
しかし、それが問題で娘を不幸にしてしまうかもしれないと言うことは
考えていないのでしょうか?

彼とは結婚という話は出ているのでしょうか?
それならまずは彼に全てを打ち明けてみましょう。
そして彼に後継者になってもらえるか話をしてみましょう。
それでだめならその事を親に話をしてみましょう。
好きな人が居るけど、その人は後継者にはなれないと。
あのときはそう思ったけれど、今は変わってしまった。
仕方が無いことです。
親は親の言い分もあるでしょうが、子どもの言い分もあります。
まずは話し合って気持ちを確認する事から始めてみませんか?

回答僧

大鐵

三界に家無しでしょう。

とくさんへ
 親子間の悩み、特に娘は親の意向に逆らうことは親不幸とも言われかねない。娘の意志より、身の安全、世間の目、親は色々な面で心配するものです。
 「三界に家無し」という言葉があります。意味は「女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子供に従うものだから、広い世界のどこにも身を落ち着ける場所がない。」です。一昔前は女性はそうでした。今の時代どんなに文明が進もうが、憲法や国連で人権が語られようが完璧に取り除くことは不可能かもしれません。
 だから、諦めますか?私は諦めません。自分の意志を主張するときは全世界を一度敵に回すかもしれません。以前はそれを避けるため、両親に対して行った行為はよく言えば処世術です。口論を避け平和的に解決する道を選んだのでしょう。しかし、今は袋小路に入ったわけです。そうなればお互い納得できる答えは見出せません。妥協ナシのバトルが両親との間で行われます。家出、勘当覚悟で話し合いましょう。その時は彼氏も一緒にいた方が良いと思います。彼氏も関係のあることですから。
 話し合いの際は、
①その仕事は2人で生活できる収入はあるのか、収入が少なくても上手くやりくり出来そうか?子供が出来たときも安心か?(金銭面)
②失業や破産は無いようなものか?2人仲良くいつまでも生けるのか?(信頼性)
③両親は老後どうやってお世話するのか?(将来)
など、あらかじめ彼氏と相談して答えを決めておく方が良いと思います。例え、嫁いでも1人っ子のとくさんは両親の老後の面倒を見なくてはなりません。この問題に面倒臭がる彼氏はちょっと今後どんなトラブルにも上手くいくのかな?と私勝手ながら思いますので、こっちのほうも考えなくてはなりません。
 ただ、この話し合いで誰かが傷つくことになるかもしれませんが、本当に時間が解決しますので、しっかり、自分の意志を伝えましょう。そして、自分の意志が通らなかった時は、両親を恨まず、楽しいさを見出す努力をしましょう。
 最後に自分に子供が出来たときは同じことを繰り返さないように今の気持ちを忘れずに子供と接しましょう。いつか「三界に家無し」を無くすまで・・・私も努力したい。ちなみに私は負け組です。親の言いなりで僧侶になりましたが時間が解決し、詳しくは話せませんが充実した日々を送ってます。

そのままで。

反故にしてしまって誠意が見せられなくても、ご結婚なされて夫婦の道を歩まれることで誠意も伝わりますし、長期的には反故にされたと思われなくなると思います。

約束、誠意は「言葉」に過ぎませんのでそこから一歩踏み出し、歩みたい人生を歩まれれば良いと思います。

正解ではなく納得解。

とく様 こんばんは。
質問文拝見しました。

なかなか、重たいお話だなと思いました。
後継者問題と自分の望む結婚。
お寺の世界でも何度か似たような話を耳にした記憶があります。

キツイ言い方になったら申し訳ないのですが、
とく様が悩んでいらっしゃることは、相手の方も同じ悩みを背負うものかと思います。

親にしてみたら、
・・・後継者との結婚を否定することや家業より自分の夢を選ぶことがどうしても許せないのでしょうか。。。

今結婚を望んでいる相手にしてみたら、
・・・相手の家族が大切にしていることを尊重して転職することがどうしても許せない事でしょうか。。。

とく様ご自身にとって、
・・・結婚をする上で本当に大切にしたいことは何でしょうか?
  自分のスキという感情。趣味や価値観の共有。悩める時の支え合い。

「私は私」と「私たちの中の私」という立場での正解が必ずしも一致するとは限りません。

家族や結婚相手との関係はこれからも続くものです。

とく様とご家族・結婚相手の三人がどこまで許せるか、互いを立てあえるか、認め合えるかの納得できるところを見出すことが後々のしんどさを防ぐ方策かと思います。

正解を見つけようとすると誰かが覚悟を決めることで、誰かが傷つき、誰かが後悔しそうです。
正解より納得解を見つけることをオススメしたいです。

本年が実りある年になりますよう、お念じ申し上げます。

二兎を得る道もあるかもしれません

>子として、どのような誠意がみせられるでしょうか?
今こうして悩まれていることが誠意だと思います。しかし、親御さんに「私は悩んだのだから誠意をみせたのだ」とは言えませんよね。とく様のおうちの家業が何かは想像することしかできないのですが、参考までに、以前、こんな相談がありました。 それは
親は飲食店を継いでほしいと言い、私は音楽の仕事をしたい、どうしたらいいか?というものでした。その時は「飲食店ならJazz喫茶でもライブレストランでもいいのでは」と提案しました。

受け継ぐべきものを大切に引き継いで、自分の目指すものをそこに融和させていくことは、大切な方との結婚と併せて、すすめてゆけないものでしょうか。

>また、この約束を反故にすることは因果応報するのでしょうか?
原因に対しては結果が伴います。この反故を小さなものとすることができるような、大きな孝行で応えてあげられたらよいですね。因果応報とは悪い意味ではありません。よい事をしてよい結果を出しましょう。


質問者からの有り難し - お礼

ご回答いただいた皆さまへ

やっとお礼が言える状態になりました。
まずは、即座にご回答いただき、どうしようもない気持ちを救って頂きました。本当に有難うございました。
そして、ご回答いただいたコメントを胸に、勇気を持って両親と向き合うことができました。

その結果、今、両親と私の間で話し合いが進んでいます。そして分かったことは、私の両親が求めていたものは、気持ちが寄り添う、ということだけだったということです。

これまでの私は、そのことの意味を、親が用意したゴールを受け入れるか否かの二択と思い込んできたように思います。ですが、皆さんのお話を伺っていてふと、私の気持ちを洗いざらい素直に伝えることを通じて、みんなが納得できるようなゴールを私自身で探さねばならないのだ、と思い至りました。好きな仕事をしたらいい、好きな人と結婚したらいい、と言えない両親も、それが彼らなのだと感じるようになっていきました。

…ですが、最初に手を差し伸べてくれたのは両親の方でした。彼と結婚したい私と両親の両方が生きる道を探してくれると同時に、彼に対する理解を示してくれるようになりました。
まだ、予感がするという程度の段階で、具体的にはこれから道を模索していくのですが、ご相談させて頂いた時の心持ちとは変化し、前に向かって進んでいけるような気がしており、こちらにお礼させて頂こうと思いました。

皆さまの言葉によって私の心が変化し、その変化が鏡となって両親の心を動かしていったように思います。
本当に有難うございました。

また冷え込むそうですので、どうぞお体ご自愛ください。

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