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怨むことはいけませんか?

回答数回答 2
有り難し有り難し 20

別れた旦那の事を怨み過ぎ…
固執し過ぎて自分でもナゼかどうしたら良いのか分かりません。

急逝した父親の事を忘れられない…
置いていかれた気が未だにあります。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

怨むよりも、憐れみを

 きっとつらい目に合ってきたんですね。怨みたくなるのも当然ということがあったのだと思います。でも、怨みを抱え続けることは得策ではありません。怨みを持ち続ける限り、かおりさんの心は怨みに支配され続け、心の平安になる時はいつまでも来なくなると思います。

 法句協(ダンマパダ)という経典に次のような一節があります。
「この世において、いかなるときも、 多くの怨みは怨みによっては、 決してやむことがない。 怨みを捨ててこそやむ、これは永遠の真理(法)である。 」

 そう言われても、そう簡単に気持ちの切り替えなんて出来ない、とお叱りを受けるかもしれませんね。斯く言う私だって、結構過去の失敗や後悔を引きずったりしてますから、偉そうなことは言えません。でも、過去の失敗や後悔をいつまでも引きずっていることで、自分が向上したり幸せになったりすることは決して無いということはわかりました。

 「無理に過去をすべて捨てなさい。忘れなさい。」とは言いません。でもね、怨みを抱き続けることは、あなたを幸せにはしません。怨みを抱くことで、あなたに酷い仕打ちをしてきた元夫と同水準の荒れた心に陥ってしまいます。質問文からは元夫の言動の具体的な内容はわかりませんが、駄目な人間なんでしょうねえ。そういう人間に対して同じ土俵で怨みあっても無駄です。自分自身が不幸になるだけです。仏様だったら、そういう人間にも憐みの心で救いの手を差し伸べて下さるでしょう。

 我々はなかなか仏様のようには出来ません。でも、元夫への怨みを抱え続けるよりも、「こういう振る舞いしかできない人なんだなあ。かわいそうな人なんだ。」という視点で、憐れんであげた方がいいですよ。怨みを抱き続けるよりも、憐みをかけていく方が、あなたの人生は幸せな方に向かっていくと思います。
 

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人をのろわば穴二つです

拝読させて頂きました。

人をのろわば穴二つです。

うらみやねたみや憎しみは必ず自分に戻ってきます。そして自分自身を不幸にします、自分の心を不満にしていきます。

どうかあなた自身の幸せを先ず第一に優先して下さい、うらみやねたみや憎しみをスッキリと棄てて下さいね。

あなたがうらみやねたみや憎しみを捨て去り、心清らかに心豊かにこれからの人生を生き抜いていかれます様切にお祈りさせて頂きます。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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