加害者であり被害者の父
連日同様の質問で申し訳ございません。でもどうか聞いてください。
先日父が母を殴ってしまい、警察沙汰になりました。二人は当然別居。母は被害届を出しました。
住むところがない母はとりあえず私のアパートで一緒に暮らしていますが、新居が決まり来月には引っ越しをします。まだ仕事もありますし、被害者である母はとりあえず落ちつけそうなのですが、今は父が心配です。
母を殴ったのは今に始まったことではなく、長年のDVや性格の不一致が招いた離婚だとは思います。いかなる理由があろうと暴力は許さないことです。
それでも、そんな父でも私たち兄妹の親です。今後どうなるかわかりませんが、先日実家にいる父に会いに行ったところ『自分は犯罪者だから…』と酷く気落ちしていました。状況は父にとっては厳しいものです。起訴されれば前科もついてしまうでしょう。
だからといって母に被害届を取り下げろとはいえません。長年のDVは母の肉体と精神を傷つけました。被害者は母であることに変わりわない。それでも…離婚だけで言えば父が一方的に悪いわけではありません。互いに悪いところがあるにもかかわらず、認めずに見て見ぬ振りをしてきて、生じた歪みはもう復元できないところまできてしまいました。だからこそいざこざを起こす前に離れればよかったのです。でも、もう警察沙汰になり、完全に加害者と被害者になってしまいました。
更に父に追い討ちがかかるように、私の兄から自分の子供達にはしばらく合わせられないし、会いに来ないでほしいと言われたそうです。
親として、兄の判断は間違いではないのでしょう。でも、可愛がっていた孫に会えなくなり『自分には行くところがなくなってしまった』と力なく話してました。
また遠方の妹にも父は電話をしたようで、『馬鹿な親で申し訳ない』と話したそうです。妹は身体に気をつけてねと励ましたそうですが、父が『……自信ねぇ…』と涙ぐんでいたようです。
夫婦は戻らなくても親子関係は変わらない。
それが私たち兄妹がだした答えです。父も母も私たち兄妹が支えていくつもりです。それでも、生活力のない父が、最悪持ち家も無くなり、今後独り寂しく暮らしていくことを思うと涙が止まりません。もちろん父、母には今後も定期的に会いにいくつもりですが、何故か父が死んでしまうのではと説明がつかない不安でたまりません。
父が救われる道はないのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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暴力はいけないのですが
お尋ねの文面を拝読していて、なんてお優しいお心なのだろうかと思いました。あんな親なんてほっとけ、みたいにお思いになってもしかるべきなのですから。
どうお答えしようと迷っていましたが、DVの男性は多くの場合、同じように家庭内で暴力をみて育ったとか、ふだんは本当におとなしくていい人なのに、酒を飲んだ時にDVに及ぶなどのことを思い出しました。御父上もその点で幼少期に傷を抱えた被害者でもあるのでしょう。
文面から判断して、母上が生計を立てておいでになったのでしょうから、離れて暮らされると御父上がお困りになるのですね。あなた方、お三方が援助できるところは援助なさったらよいでしょうが、足りないところは働いてもらわないと仕方ありません。ただ働くことでまたやり場のないものを抱えて、家庭じゃないところで暴力に及ぶのも怖いですね。援助なさったら、といいましたが、お金を渡すというやり方だとどんなことに使ってしまわれるか分かりませんね。
もうすでに相談しておられるかもしれませんが、社会福祉協議会などの相談センターにお尋ねになることかと思います。父上に向いたストレスの少ない仕事のあっせん、経済的な支援(社会的なもの、お子さんたちからの援助の方法など)、将来の介護のことなど、幅広い相談内容をカバーしてくれるものと思います。
それにしても、DV家庭という環境でお育ちになりながら、お優しいお人柄をお持ちであることに敬服いたします。母上も大切にしてあげてください。
2019.06.08追記
ずいぶんと実状とかけ離れたことを述べてしまいました。大切な父上のことを誤解しており、申し訳なく思います。母上との関係修復は難しくても、ごきょうだい皆さんがご両親を大切にお思いになるお心が伝わってきて心を打たれています。
質問者からのお礼
藤岡様、ありがとうございます。
父に関して詳しい記載はしませんでしたが、父の収入は年金+アルバイトです。長年の労働のため年金はかなかなな額を頂いてましたが、家に籠らないように外にも出てました。
母はフルタイムで働いてます。
父は定年で社会的役割が終わったあたりから、母にコンプレックスを抱いていたようにも見えました。
我が家はたしかにDV家庭だっかかもしれません。生まれ故郷から遠く離れて、父は長年私たちのために辛くても働いてくれました。簡単には弱音は吐きませんでした。そんな父が今、涙ぐみながらこの先を悲観し、生まれ故郷に帰ることを考えています。父だけが悪者ではないことは私たち兄弟がよく知っています。父が帰ってしまうことは何が何でも阻止したいです。だって親子ですよ。
熟年離婚では父の年金は一部母に行きます。一軒家に残された父の経済的負担は計り知れません。でも今は父とは誰も一緒に暮らせないのが現状です。離婚は避けられずとも、親子関係は絶対変わらない。そのことは父に何度でも伝えていきたいです。
藤岡様
追記でコメントしていただいたのに、お礼が遅くなり申し訳ございません。この質問を見た人がDVと聞けば、今の時代誰しもがいいイメージなんてもたないと思います。父を守ろうとする私達を、モラハラに支配されていると思う人もいるでしょう。でも周りの価値観など気にもしません。
私は藤岡様に有り難いコメントをいただけて、自分のやろうとしていることは間違ってはいないと自信が持てました。
本当にありがとうございます。