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オープンなお寺とクローズドなお寺?

回答数回答 2
有り難し有り難し 37

語彙力が無いので、もし失礼な表現になってしまっていたら申し訳ありません。

私はお寺に行くのが好きです。

奉られている方々にお参りしてご挨拶したいというような気持ちで向かうこともあれば
そのお寺のある御山そのものに包まれたいと行ってみたり
歴史や仏像、建造物としての素晴らしさに触れることを目的に伺うこともあります。

勿論御先祖への気持ちや、その他諸々思うところあって、お参りに行くこともあります。

ただ お寺側が積極的にオープンにしてくださっている場所(総本山や所謂名刹、もしくは様々なメディアで情報発信をしているようなところ)だと気兼ねなく伺いやすいのですが、
そうでないお寺だと 興味があってもなかなか入りにくいです。

時間等は常識の範囲内で、純粋に本堂にお参りに伺うだけといった場合でも、
やはり檀家でもない紹介もないような人が入られては困る、ということはあるのでしょうか。

旅先や引っ越し先に出会ったお寺で、どなたが奉られているのかな?など気になることもあるのですが、もしそのお寺や周りの方々の気分を害してしまったら…と思って戸惑ってしまいます。

またオカルトな話なんかだと(主に神社等ですが)由来の分からない寺社にやたらに入るのは良くないなんて言われたりもします。こういったことはあるでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お寺を好きでいてくださりありがとうございます

ご相談拝読しました。

例に挙げていただいたタイプのお寺以外の場合は事前に電話で問い合わせいただく方が無難でしょう。

お寺は公共性の高い宗教法人である場合がほとんどですが、その公共性の発揮の仕方は様々ですし代表役員(住職)の方針によっても対応は異なると思います。

知らない方がお参りすることのないお寺の場合は入られたら困るというよりいきなり入られるとビックリされてしまうかもしれません。

なので一概には言えませんのでどうしても「事前にお問い合わせを…」という答えにせざるを得ません。

旅先でたまたま出会ったお寺が気になった場合はそうも行きませんが、どうしても気になる場合は当たって砕けろでいきなり本堂にお参りするのでなく、お寺の方が住まわれている住居部分にピンポーンするしかないでしょう。

また、最後にご心配頂いたオカルト云々の話は全くありませんのでご安心ください。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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クロースドにする意図が無くても、そうせざるを得ない場合も

 お坊さんである私も同感に思うこともあります。お寺側の事情を考慮すると、或る程度やむを得ない場合もあります。

 由緒あるお寺に参拝したいと思っても、すべての寺が拝観受付を設けている訳ではありません。素晴らしい文化財を有しているからと言って、すべてのお寺が一般公開をしているわけではありません。

 一人の宮司さんが複数の神社を兼務しています。地域によっては、一人の和尚さんが複数のお寺を兼務していることも多いのです。逆を言えば、普段は其の神社には誰も居ない。其のお寺には普段誰も居らず戸締りをしており、檀家の葬儀や法事がある時だけ開いているという場合も多いのです。住職やその家族が常駐しているお寺の場合でも、平日は違う勤めに出ており、土日だけは寺に居るという場合も少なくないのです。

 参拝者を排除しようという意図を持っている寺は無いと思います。限られた人員で寺を護持しているのが現状ですので、すべての参詣者に対応できない場合もあると思います。タイミングが悪くて、呼び鈴を押しても誰も出ない。拝観受付があっても、不在である場合もあります。拝観受付を設けている寺の場合、電話番号を公開していると思います。電話をかけて、「拝観したいのですが、」と告げるしかないと思います。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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質問者からのお礼

吉武文法様
吉田俊英様

ご返答ありがとうございました。
すごく勉強になりました。

クローズドという言葉を使わせていただいたのですが、私の中ではそういったお寺さんにネガティブなイメージは全くありません。
地域や檀家さんに向けたお仕事は何より大切なことだと思いますし、一生懸命運営されてる住職様方には応援したい気持ちもあり、まして余計なお手間をお掛けしてしまうのは本意ではなく、相談させていただいた次第です。
今回お二方のお話を伺って お寺さんの方にも様々な事情があることを改めて理解することが出来ました。

>>由緒あるお寺に参拝したいと思っても、すべての寺が拝観受付を設けている訳ではありません。素晴らしい文化財を有しているからと言って、すべてのお寺が一般公開をしているわけではありません。

↑こういったことはやはりちょっと勿体ないなぁと思ってしまうのですが「重要文化財に指定されると保護の関係上経営に大きな負担がかかる」とも聞いたことがありますし、なかなか難しいんですね。

誰にでも開かれているのか、檀家さん中心に開かれているのか、あまり開くことが出来ないのか。
簡単には判断出来そうにはないので、きちんと事前にリサーチすることをまずは心がけていこうと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ