実家を解体し更地にします
ここでご相談4回目でございます。
ご回答宜しくお願い致します。
ここで何度か相談していた実家をとうとう更地にすることになりました。
土地は借地のため地主様にお返しするにあたり更地にて返却の約束なので解体業者に見積依頼したり家の中の物を片付けてあと少しで解体というところまで来ております。
実家の物の多さと父と母の思い出がたくさんあり、ここまで来るのに数年かかってしまいました。
地代を払い続けるのもこれ以上は大変だし、ようやく重い腰を上げ実家を解体することにしました。
弟も私も実家に戻っての生活は考えていないし、実家に誰も住んでおらず、
おばも生きておりますが体も不自由で施設暮らしで、実家に戻る事はありません。
いざここまできて、実家の解体も目前となった今、実家を壊してしまうことに罪悪感が出てきてしまいました。
実家がなくなってしまう喪失感がこんな苦しいものだとは。誰もいないし、後はほぼガラクタが残る実家。でも壊したくない。でも壊さなければならない現実。父や母、祖父祖母にごめんなさいの気持ちでたまらなくなります。
辛いです。住んであげられなくてごめんなさい。どうやってこの気持ちを自分に納得させたらいいのでしょう。
現実は変わりません。解体は必至です。親はやご先祖様は解体することを怒ってないでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
期間限定 諸行無常
解体に至るまで、手間暇かけて、多くの労力を費やし、お金もかかったことと思います。本当にご苦労様です。断捨離だ、遺品整理だ、とアドバイザーや業者はいろいろ言いますが、遺族の身としてなかなか手を付けられなかった。処分できなかったことと存じます。本来なら御存命中に断捨離してくれれば良かったでしょうが、結構昔の方って捨てないで何でも取っておきたがりますから、あとを任された方はたいへんですね。
御両親はあの世からえりこさんのことを見ていて下さっていると思います。そして。ちょっぴり反省していると思います。「いろんなもの残してしまったため、えりこには迷惑をかけてしまったなあ。」と。
何百年と続いた老舗だって、商取引が変化し経営環境が変われば、屋台骨が傾いてしまいます。事業存続も事業承継も極めて厳しい時代になりました。ましてや普通の家庭であれば、一生涯生まれ育った街に住み続けることは稀れです。会社に勤めれば、当然転勤があります。結婚すれば、新たに所帯を構えるようになります。家族と言っても、共に過ごせる時間は限られています。あなたが小学生中学生だった時代と比べれば、高校を卒業し社会人になり、結婚してきたことで、実家の家族の在り方はかなり変化してきたと思います。これはいいととか悪いとかという問題ではなく、人生を歩んでいく中での必然だと思います。
「期間限定なればこそ」https://hasunoha.jp/questions/14848
「当たり前のことを当たり前に受け止め、別れの時に備えよう 」
https://hasunoha.jp/questions/34842
御実家の家は役割を果たされ、役目を終えた。そう受け留めるしかないと思います。家族との思い出の一つ一つを心に刻み、御両親にも感謝し、「今までありがとう」という気持ちを込めて御実家の最期を見届けましょう。
極楽浄土に家は持っていけない
人はだれでも亡くなります。
極楽浄土に往生するときは、財産を持っていくことはできません。
家はいつか手放す必要があるのです。
妄想・雑念・執着・迷いは、誰の心にもやってくる「お客さん」です。
しかし、お客は必ず帰ります。
あくまで妄想・雑念にすぎないと、冷静に自分の心を観察しましょう。
雲は月を隠せても、月を壊せません。
妄想・雑念の雲は必ず過ぎ去ると思いましょう。理性の月を信じましょう。
質問者からのお礼
お礼の言葉が遅くなり申しわけありません。
亡くなる時に財産を持っていけることはありませんよね。自分の代でこの土地を去ってしまう事に罪悪感がございました。でも私たちの次の代、また次の代でも同じ思いをさせるわけにはいかない。その思いで頑張って実家を解体処分したいと思い直しました。
吉田僧侶様の言葉が父の言葉と重なり、涙が溢れました。きっと父や母はそう思っているだろうと思います。
父母ご先祖様に感謝して土地や生家に感謝して、あと少し、解体工事が無事終了するまで、頑張ってやり抜こうと思います。本当にありがとうございました。本当にこの度は気持ちが落ち着きました。ありがとうございました。