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夫のマイペースにうんざりしました

回答数回答 1
有り難し有り難し 10

お寺に嫁いで8年経ちました。
遅くに結婚したので子供はいません。
子供がいないことが辛くて、そのことで何度か檀家さんから冗談混じり言われた言葉に散々傷つきました。
不妊治療を経験して、流産も経験しました。
夫は住職ですが、お寺のことは前住職が全て取り仕切っています。私はほとんどやることがありません。
夫婦仲は悪くはありませんが、夫はいわゆるKY、空気が読めなくて、自分の趣味以外には興味が無くて、ぼんやりしているので不注意によるミスがものすごく多いです。
人の気持ちにも疎いので、ここぞというところで、悪気なく人を不愉快な気持ちにさせるんです。
結婚後、気づいたら孤独を感じることが増えて、近くに友達もいないし、親しく話せる人が周囲にいません。
義父は、夫以上に空気の読めない人で、家族は振り回されっぱなしです。
義両親が住む母屋はゴミだらけで、掃除も行き届いてなくて、本当に行きたくありません。
掃除をしようとしても、義父が物凄い剣幕で怒るので、できないのです。
義母はほとんど寝たきりのような状態ですが、介護申請を拒否しているので、義父が世話をしています。
こんな状況の中で、頑張って自分の将来のことも考えながら努力していましたが、私は2年ほど前から体調を崩してしまい、自律神経が乱れて、日常生活にも支障が出ています。
最近、愚痴を聞いてくれていた実家の母が亡くなり、精神的な支えがなくなってしまった気がして、本当に今の生活が辛いです。
母が亡くなったことで、これからの人生は、自分らしく生きることを優先したいと強く思いました。
夫や世間体を考えると、なかなか踏み出せないのですが、まずは別居してもいいですか?
義母のことも気にかかるし、心の中にいろいろな葛藤があります。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

無理や我慢をするのではなく。

質問を拝見しました。

私は二十歳の時に出家しまして、それまで知らなかったお坊さんの世界に入り、様々なお坊さんの姿を見てきて、一般的には考えられない思考をするお坊さんが一部、いることに衝撃を受けました(笑)。
正直、笑えないようなことを平気で言ったりやったりするお坊さんの姿を見て、憤りや怒りを感じることもありました。

坊さんである前に、1人の人間として、これはアウトだと思う人たちは、残念ながら少なくありませんでした。

檀家さんをはじめ、多くの人と関わる立場でありながら、仏様の教えを伝える前に、自分の都合で相手に意見をするお坊さんの姿に、仏様の顔に泥を塗るような真似をするお坊さんに、失望することもありました。

でも、逆に見ていくと、お寺に生まれて、檀家さんとの関わりの中で育っていけば、その環境が当たり前だと思い、自分の意見が通らないわけがないと、勘違いしてしまうお坊さんもあるわけです。

自分が困ったことがないから、困っている人の気持ちがわからない。

好きな人と一緒になったわけで、お寺と結婚したわけではないけれど、お寺には、檀家さんという沢山の目があり、自分たちのお寺を守ってもらうために、後継の心配もしてくるために、必要以上に苦しく嫌な思いをされたこと、お察しします。

ご縁があり、お坊さんである方のところに嫁がれたわけですが、今まで苦しい気持ちを話し、支えて下さったお母様が亡くなられて、拠り所がなくなってしまった不安感を感じているという事は、逆に言えば拠り所がなくても、心が穏やかに生きていくことをしていけばいい、とも言えます。

この世に生まれてきた以上、自分の命や心を大切にして、生きている幸せを味わうことは、とても大切なことだし、自分が幸せだと感じられなければ、人のことを幸せにすることも出来ません。

お子さんがいらっしゃらないのであれば、無理や我慢をすることなく、これからの自分の幸せについて、考えてみてもいいと思います。

自分1人が我慢や辛抱をして犠牲になるのではなく、誰もが幸せだと感じられるための方法を探してみてもいいと思います。

10
有り難し
おきもち

個別相談可能
宮城県仙台市宮城野区福室にある、小さな家を直して、小さいお寺にしました。 今年の4月で3年になります。 幼い頃に、お世話になったお坊さんのように、人様のお役に立ちたいと思い、早くも30年が経とうとしております😅。 仏様の教えを伝える宗派は、数々ありますが、 仏様の教えの基本的な中身は、 「お互い様」であるということ。 自分が所属している宗派でしかものを見るのではなく、色々なものの見方を、自然に受け止める事が出来るようになりたいと思います。 2018年6月に、Amazonから電子書籍を出版しました。 悩んだ時は「おたがいさま」で乗り切れ!–困った時の答えの見つけ方– 日々、生きていれば思うことや感じる事が、それぞれにありますが、お互いに楽しくて、穏やかな気持ちで生きていけるように、なりたいものですね。 そんな皆さまのお力になれる事が、自分の喜びです。
夕方から夜にかけてだと、ゆっくり時間が取れます。 1人で抱えてしまうと、心が不安でいっぱいになって、視野が狭くなってしまいます。 身の回りの出来事から、身近な御供養の仕方、お祓いの仕方など、気になることがあったら、お気軽にお声がけください。

質問者からのお礼

ご回答いただきありがとうございます。
質問内容を読み返してみたら、私の愚痴を書き殴ったような文章でお恥ずかしいです。
温かく受け止めて下さって、涙が出てきました。
結婚してから、正直なところ、夫のマイペースさに驚かされ、同居の難しさやお寺での生活の大変さに直面して、子供が授からないことから生じる心苦しさなど、想像以上に辛くて何度も泣いて、夫に不満をぶつけてきました。
夫は最近になって、少しずつ私のために努力してくれているのが私にも伝わってくるようにはなったんですが、時々、私のほうがストレスから感情的になってしまうんです。自分でも知らず知らずのうちに我慢しているんだと思います。
私の心の受け止め方の問題もあるとは思うのですが、最近になって自分でもよく頑張ってきたなと思うようになりました。
私の母は自分よりも周りのことを常に思ってくれる人でした。
でも、振り返ってみて母の人生は幸せだったのかと疑問が湧いてきて、答えが見つかりません。
今の私は心の幸せや充実感をなかなか感じられず、そのために恐らく体調もなかなか回復しないんだろうと思うようにもなりました。
今の環境で自分の幸せを感じられるようになれるのか、夫と今後も人生を共に歩んでいくのか、もう少し時間をかけて考えてみます。
ありがとうございました。

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