私の行いが家族の命運を左右させるのですか
小職の悩みを聞いて頂きありがとうございます。
両親ともに持病があり入退院を繰り返すことが多くなっています。
土日交代(土曜は父、日曜は母の見舞い。)で8時間以上病院に見舞いに行っていましたが、心身に支障をきたしたため、兄弟を説得しどちらか1日のみにしてもらいました。
心身の回復のため、週休のうち1日は自分のために使おうと思い、ここ数週間の日曜日は遊びに行くようにしました。
先週は、たまにはと思い公営ギャンブルと性風俗店に行ってしまいました。
私自身非常に楽しかったのですが、私の行いが悪かったのか今週に入ってから悪いことが立て続けに起こります。
両親ともに検査の結果が悪く、父は1ヶ月と余命宣告され、母は退院できると思っていたのですが、紹介状で別の病院に行かないといけなくなりました。
私の行いが良くなかったのか、両親ともに予期していない状況になってしまいました。
もう心配でたまりません。心配からくるストレスで心が張り切れそうです。
私のせいで親が深刻な状況になっているにも関わらず、先程ストレスを取り除こう、現実逃避しようという名目のもと、会社帰りに寄り道しようという言語道断なことを考えてしまいました。
本当に親不孝極まりないと思います。
普通の人であれば、藁をもすがる思いで自分の欲望を自粛したりするみたいですが、煩悩や自己中心的な欲望がでてしまいます。
それもストレスを取り除こう、現実逃避しようという言い訳まで考えて。
本当に自分が情けないです。
昨日は、自粛でまっすぐ家に帰り、お酒も飲まず食べたいものも我慢しました。
家にいると悪いことばかり考えてしまいます。
今後、自己中心的欲望に負けないようにしないといけません。さもないとさらに悪いことが起きそうで怖いです。
また、普段と違うこと(乗る電車の場所が違うなど)をすると何か起こるのではと不安になります。
もはや、私の行いが家族の命運を左右させてしまうような気になってしまいます。
万が一のことがあると、私のせいでと感じてしまい立ち直れないと思います。
こんな私にアドバイスや仏教の教えなど私を導いていただけないでしょうか?
お忙しい中大変申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自省するのは良いことですが、両親の病状には影響ないですよ
日々、御両親のために頑張って居られるのですね。ご苦労様です。
ご質問を読んで、『仏説譬喩経』という経典の中にあるお話を思い出しました。
「一人の旅人が広い野を歩いていると、後ろから悪ゾウが追いかけてきました。身を隠すところが無く、 木の根が垂れている井戸があるのを見つけ、その木の根をつたって井戸の中に身を潜めました。井戸の中では、黒と白の二匹の鼠が出てきて、かわりがわりに木の根をかじっています。井戸の底では、一匹の大きな毒龍と四匹の毒ヘビが、男の落ちてくるのを待ち受けています。このままでは細い根はちぎれて、龍や蛇に食べられてしまいます。旅人は恐怖に身を震わせていました。そんな時、木の根にあったミツバチの巣から甘い蜜が五滴、口のなかに堕ちてきました。旅人は蜜の甘さに心が奪われ、もっと蜜をなめたいと思って、いまにも切れそうな木の根をゆさゆさと揺すっています。」
本願寺派の研究所のHPを参照ください。 http://j-soken.jp/ask/2059
白黒の鼠とは、昼と夜、つまり時間のことです。根の根っ子は、我々の命のことです。時の経過の共に、我々の命は削られてきている。甘い蜜をもっと舐めたい(欲望を満たしたい)と思い、木の根っ子を揺らし、更に命を削ろうとしている。そういう人間の愚かさ、危うさを例えたお話です。
マルクさんの現在の悩みもこれに近いものではないかと思います。でもね、これはマルクさんだけの問題では有りません。世のすべての人が抱えている問題なんです。そのことに全く気付かないで人生を送っている人も多いんです。そのことに気づいたマルクさんは立派だと思います。つまり、マルクさんの悩みは素晴らしい「気付き」なんです。自分自身の危うさに気づいたことは、素晴らしいことです。
日々の看病でお疲れのことと思います。毎日身も心も張りつめていたら、あなた自身が参ってしまいます。ギャンブルや風俗はお勧めしませんが、休養と息抜きは必要です。今回のあなたの行動がご両親の病状に影響することはありえません。しかし、疲れ切った状態での看病が続けば、あなたも適切な看病が出来なくなり、不適切な言動でご両親に悪影響を与えてしまう可能性があります。兄弟で協力し合い、医療福祉のサービスを有効に活用しましょう。適度の休養と息抜きを取りながら、笑顔で看病してあげて下さい。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございました。
ご回答に頂いた甘い蜜お話や本願寺派研究所のHPも参照させて頂きました。
適度に息抜きを行い、心から笑顔で看病して行きたと思います。
本当にありがとうございました。