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納骨しない選択はおかしいでしょうか?

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有り難し有り難し 8

初めて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
約3ヶ月ほど前に病気で夫を亡くしました。夫は長男で夫の両親とは別居ですので、お仏壇はうちでお祀りしています。
お墓は12月頃に建立の予定ですが、私は全く納骨するつもりはありません。

うちの子供達は息子2人で、長男は大学生で次男はまだ小学生です。子供達はお父さんのことが大好きで、特に次男は毎日お仏壇に手を合わせ、習い事でもらった賞状を「お父さんに見せたい」と言い、お仏壇の横に置いています。

43歳でいきなり大病が見つかり、辛い闘病の末に夫は亡くなりました。病気が分かって、亡くなるまで約1年という期間でした。私達はもっともっと夫と過ごしたかったです。

夫の両親はお墓ができ次第、納骨を勧めています。確かに夫は私達だけの大事な存在ではありませんし、夫にも両親や友人達が居ることも十分分かっています。
ですが、私は離れたくありません。
そんな私の考えはおかしいでしょうか?

お仏壇を購入した際にもいろいろお店の方に話も聞きました。手元供養のことも聞いていたので、私はこのようにしようと決めていました。

怖いのは、納骨の話を夫の母から勧められた時に「納骨は骨壷から出して中の遺骨だけを袋に入れてするのよ。土に還るって意味らしいわよ。」と。「骨壷の小さい方だけ置いておいて、大きい骨壷は納骨したら?」と言われました。
関西なので骨壷は2つありますが、私は全く考えていなかったですし、夫の母の「骨壷の中の遺骨だけを納骨する」と言った言葉に、もしかすると私が仕事でいない時、子供達だけが家にいる時に夫の両親や親戚が来て勝手に中身だけ持って行って納骨するのではないかと怖くてなりません。

私の考えすぎかも知れないと良いのですが、夫の母の発言から警戒しています。
私は間違っていますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

納骨に統一的なものはありません

納骨のタイミングについては、比較的四十九日の時というご遺族が多いことは事実ですが、法的にいつまでにしなければならないという決まりはありません。また、納骨場所についても、納骨堂であったり、散骨という自然葬であったり、手元供養というような形もあります。お墓に入れるとしても納骨容器のままであったり、容器から出して木綿の袋に入れるというような方法もあります。
納骨というのは遺体の埋葬方法のひとつであり、火葬にする率は日本が世界のトップです。アメリカでは土葬が中心ですが、意外にも火葬も行われています。ただし、日本よりもはるかに火力が高い火葬炉で焼き上げられるので、骨の形はほとんど残らず遺灰にしてしまうそうです。仏教発祥の地インドでは、火葬後の遺骨はガンジス川に流して清めますので、お墓はありません。
こうしてみると、日本人は諸外国に比して遺骨にこだわるという面が強いようです。あなたはご主人と離れたくないから、遺骨を手元に置いておきたいということのようです。その気持ちをご主人のご両親にも話されましたでしょうか。是非あなたの気持ちを熱意を持ってご両親にお話し下さい。そしてしばらく手元に置くことに同意してもらって下さい。
世の中のありとあらゆることは移り変わっていきますので、いつかはあなたの気持ちにも変化が訪れるでしょう。

お返事に対しての追伸
お礼のお返事ありがとうございました。課題は納骨のことより、ご主人の親族とあなたとの関係にあるようですね。お通夜やお葬式、四十九日法要での親族の態度は非常識であり、あなたが傷つかれるのもよくわかります。子供さんへも悪影響を及ぼしそうです。今後は距離を置き、必要最低限のお付き合いに留められたらいいと思います。お手元で安置してあるご遺骨に関して動きがあればまたご相談下さい。合掌

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有り難し
おきもち

鳥取市にある浄土真宗のお寺の住職です。36年間のサラリーマン生活を経て20...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。

夫の両親には四十九日法要の前から何度も、納骨はしませんと伝えています。
子供達も同じ気持ちだということもずっと伝えています。

確かに遺骨に執着してもそこには何もないのかも知れません。
頭ではもちろん分かっています。

夫と夫の両親は特に不仲だった訳でもありませんが、どうしてか、嫁の私の話はなかなかうまく伝わらないようです。
嫁といっても他人ですし、仕方ないことかも知れません。
夫のお通夜やお葬式、四十九日法要では夫の両親や夫の妹家族や親戚達は楽しそうに終始ゲラゲラ笑い、夫の母は実の息子のお通夜に黒と白の真珠のネックレスを2重に重ねて付けてきたり、
四十九日法要の時はお坊さんがお帰りになる際に誰もお見送りをせず、私だけがご挨拶しました。
夫の母や妹、親戚達はお供えを分けるのに必死でした。

私達家族とは特に温度差を感じているので、私も余計に頑なになるのかも知れません。納骨だけでなく、これから先の付き合い方や法要の度にどうしていけばいいか、悩んでいます。

ありがとうございます。

夫の両親や親戚は悪気はないのかも知れませんが、私達家族とは合わないように思います。

私は今後は必要最低限のお付き合いに留め、子供達にとっては大事な祖父母ですので、私の個人的な感情は押し付けないようにしていこうと思います。

私達家族の気持ちに寄り添っていただいて、ありがとうございます。
それだけでもとてもありがたいです。

「納骨」問答一覧

祖母を火葬しました

先日、祖母が亡くなりました。 火葬場で働く私は、自ら希望して祖母を火葬し、きれいなお骨となって収めることができました。 孫である私に火葬されることについて、親戚や知り合いからは「とても良いことだね、ばあちゃんも喜んでいるよ」、「そこまでしなくても」等、様々な意見がありましたが、お坊さんは身内が身内に火葬されることについて、どうお考えになるかお伺いしたく思います。 祖母については、私が生まれた時からずっと一緒に、一つ屋根の下で暮らしていました。いつも優しく元気で、自分より他人を優先する祖母でした。怒られたことは1度もありません。亡くなる数か月前から入院をしており、私がお見舞いに行った1週間後に亡くなりました。 大変お世話になった祖母を自ら火葬したことについて、後悔はしていませんが、ふとした時に「ばあちゃんは孫に火葬されてどう思ったかな」と考えることがあります。理由は、祖母は認知症が進んでいたこともあり、火葬場で働いていることを私が伝えていなかったからです。認知症は進んでいても、話の受け答えは問題ない時期もありましたので、火葬場で働いていることについて、祖母はどう思ったのか聞いておけばよかったと、今になって少し気になっています。 お手数をおかけしますが、ご回答をいただけると幸いです。

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父の納骨について

昨年、父が80歳で他界しました。 残された母の住む実家から、車で2時間半のところに父の故郷があります。父は長男で2人の姉も嫁いでおり、田舎の家は人手に渡り親族は住んでいません。その田舎に先祖代々のお墓があります。すぐ近くの小さな墓地で町内の方が管理されているようです。 すでに遠方に嫁いでいる私の負担を考えてか、父は生前田舎の墓じまいを考えていましたが、自分のお墓はどうするのか決めかねていたようで、本人の意思は聞けないままでした。結局、母の意向で母方の親族が供養されている都心の大きなお寺の納骨堂へ納骨しました。 月命日に母とそのお寺にお参りに行っていますが、今になって田舎のお墓にも分骨してあげればよかったと後悔しています。物忘れが激しくなり急に頼りなくなってしまった母も、「前にも言ったと思うけど…」と定期的に父のお墓のことで後悔を口にします。 今、私の家には手元供養にと片手の掌に乗るほどの小さな骨壺の中に少しだけ父の遺骨があります。その遺骨を父の田舎のお墓に納めて、墓石に名前を彫ることができないかと今頃になって真剣に悩むようになりました。すでに納骨堂へ納めていること、お骨が少量であることから、納骨式は行わずに石材店に依頼して納骨と彫刻だけお願いできればと考えています。その地域の石材店に電話で問い合わせたところ、最近はお寺さんにお経をお願いしない方もいますよとのことでした。 そのお墓は近くに住む父のいとこが墓守りをして下さっており、私達も毎年お盆にはお参りしています。 自己満足のための非常識な行為にも思えますし、親戚に相談したらどう思われるだろうか…と考える一方で、ほんの少しのお骨でも祖父母の元に帰してあげたら、父も祖父母も喜んでくれるのではないか、と勝手な想像をしてしまいます。 もう納骨を済ませたのだから、このような行為は控えるべきでしょうか? 長々と申し訳ありません。よろしくお願いします。

有り難し有り難し 10
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